18時半公演が1530開始になった、貸切公演。
チケットはスマチケで先週ダウンロード。6列目上手でした。オペラは用意しましたが、不要な距離。一階前方サイドにありがちな、前の人の頭がかぶる問題はありましたが、まぁ良席の部類です。時間変更もありましたのでキャンセルはそこそこあったようで、一階席でも空席がショボーン

驚いたのが、客席の静かさ。この公演が本来は18時半ということを考えると、一般のお勤めのかたが多いという客層でしょうか…日中の昼間より明らかに若い方々。それと多くのかたが一人観劇のようでした。おしゃべりしようがありませんわね。
公式さんも、1公演二人申し込めるというのをやめればいいのに…と以前から思ってます。幕間のロビーを「会話は控えめにお願いします」と、(録音した)拡声器を持たせて歩き回るよりずっと効果が高いと思いますよ?会チケはしかたないところですけど、少なくともかなり会話は少なくなると思われます。

今さらですが、プログラムを買いました。ww
海外の公演の写真が掲載されていて、ある意味ショックを受けました。アントニオ猪木のような立派な顎のディミトリ、髭剃り後の青々としたグレブびっくり
いや~、宝塚歌劇の美しさは異次元ですね!!
ロマノフ家の人々の夢々しさ。(私この造語キライでして使いたくないのですが、他に表現のしようがないほど。実際夢のシーンだったりしますし)

宙組のコーラスの厚さにも圧倒されました。特にロシアを脱出する汽車に乗る前の、りんきらのソロから始まるコーラスは、望郷の切ない思いと重なって重く響きましたね。
ききちゃんの、最後を長くのばす音程の安定していることよ。望海さんとは違う声の出し方のように感じますが、長くのばしてぶれないのって難しいですよね。自分と比べるのも失礼だとは思いますが、ゆっくりした曲って、声が震えないように音を飛ばすのがほんとに難しくて…やはり筋力が要るのかな? すごく歌のうまい人、という印象はあまりなかったのですが、進化しているんだなーと思います。
まどかちゃんのセリフの速度がどんどん早くなるのが、少しだけ気になりました。滑舌が悪いわけではないですが、滑る感じに聞こえてしまうような?欲を言えばもう少しだけゆっくり話してもいいのかな、と。

ところで、途中から私の左隣の欧米人の女性(30代くらい?)の反応が気になりすぎて、舞台を見たり隣の気配を感じたりと、忙しすぎました。見たところ容姿的には完全に外国の方のようで、幕間にスクロールしていたスマホも横文字。どういう経緯で宝塚を観にいらしたのかわかりませんが、どうして気になったのかと言うと、まったく拍手をしないんです。始まりの時、トップスターに最初にピンスポットの当たった時、銀橋にズラリと勢揃いしたとき、など定番の拍手の箇所でみんなの拍手につられることもなく、無反応。オペラを手に持っていますが、上げることもない。彼女が(あ、拍手を初めてした)と気がついたのが、劇中劇の白鳥の湖が終わってバレリーナが幕前に出てきてお辞儀をしたところ。
え?そこなの?(((((((・・;)
そしてオペラを(たぶん)初めて上げたのが、二幕目で皇太后マリアとリリーが出てきた場面。カズキソラのファンなのか?
階段降りでも拍手は一切なし。もうこの時はワタクシ左側に目がついてました(笑) そして彼女が階段降りの挨拶で唯一拍手したのが、組長副組長のご挨拶のところ。すっしーさんのファンてこと?  謎過ぎました、、、

四回目の今日、とてもじっくり物語に入れたと思います。歌もだいぶ耳慣れてきて、同じメロディが何回も再現されてるんだなということも(今さら)わかってきました。なんなら耳で覚えた曲をマスクの下で声を出さずに歌ったりして。音符
回を追うに連れて何回も観たくなる作品ですね。
なにしろ民衆までも美しい。(笑)

背景にある一連のロシア革命は暗く陰惨で、闘いのなか孤児も多く、貧しさゆえの盗みや殺人なども横行し、民衆の暮らしは少しも楽なものではなかったと思います。貴族文化は民衆の犠牲の上に成り立っていたとは言え、文化や学問を保全する上では一定程度意味はあったわけで、後世にこうした夢物語を産む土台ともなっているのですね。
極少数の特権階級の貴族社会と、大多数の民衆の織り成す庶民生活、こういう歴史の二面性というものが、自国(ロシア)の人々にはどのように受け取られているのか、外国人である私たちにはなかなか理解の及ばないところです。しかも王政を破壊した上に、今の社会があるのですから。王政にノスタルジアは感じているのか、はたまた嫌悪感しかないのか、いつかロシアの人に話を聞く機会があれば、などとツラツラ考えた観劇後でした。

次は千秋楽まであと三公演という日に、my千秋楽となる予定です。