今日は宙組、アナスタシア初見です。
通常は東京で初見ですので、兵庫の方の評判が既に聞こえてきていて、さりげなく耳をそらすのに苦労します。
昨日花組に同行だったかたが先週観たと言うので、感想を聞いたところ「音楽がよかった!」とのことで…(^^; うん、そこか。だよね。
昨年11月7日が初日だから、もう三ヶ月。思えば元々は夏に東京の予定で、チケットもとれてたやつ。平常時であればチケ難確実だった公演が、兵庫ではなかなかの苦戦だった由。まどかちゃんの専科への組替えも発表になって、なんとも落ち着かない。
そんな中で初見。そしてお初、スターシアカードで直接入場してみました。カードさえ忘れなければ、簡単なものですね!チケットがきれい

かなりの上手ですが6列目。左隣が2席空き。同じ列や後ろの列にもまだ複数空きがありました。時間も前倒し変更になってるし、そのせいもあるのかな?二幕始まってから着席する人もいました。
初見ですから、思いつくままにいろいろと。
ざっくりひとことですと、すっしーさん影の主役?!
あのねぇ、、、
すごい小市民的な感想で恐縮ですが、私、この時代のヨーロッパに生まれなくて本当によかったわ。1917年頃だから日本では大正。実現していた江戸城無血開城なんて、欧州ではたぶん、夢物語…もちろん日本でもあちこちで流血騒ぎはありましたが、時の権力者皆殺しって、これやはり、狩猟民族の血が騒ぐから?
さて本編。
ミュージカルなので、もちろんたくさんの楽曲がありましたが、耳に馴染むメロディーはちょっとなかったかもしれません。歌詞を聞き取ろうと必死だったせいもあると思いますが、たとえばスカピン、エリザベート、ロミジュリのように一度聞いただけで耳に残るものは、今日のところはありませんでした。でも何回か観るうちに印象は変わるかも。。。
まどかちゃんの歌唱が、歌詞がくっきりと聞き取りやすく、彼女が歌い出すとほっとしました。
あーそして、コーラスの重厚さが半端なかった。さすが宙組!
真風はまぁどんな格好をしてもかっこいいですよね。もう絵に描いたような、ザ・男役。歌も声量があってねじ伏せられる迫力でした。
今回ずんちゃん、これまでにない役どころだったかと。「王妃の館」のツアコン戸川役をもっとずっと軽妙にした感じ?あんなに気弱ではなく、調子のいい役ですが、チョコマカした動きが戸川を思い出させたのかも?真風とのバディ役はききの専売特許でしたが、本作ではそれをずんちゃんがつとめたというところ。
翻ってききは、主人公の恋人にはからずも惹かれるという設定はいつものお約束通り(笑)でしたが、立場は完全な敵役。まぁしかし、最後の最後には引き金を引けず、救いようのないダークサイドにはギリギリ落ちなかったということで、ほっと胸をなでおろしました。
なにしろずーーっとしかめっ面でしたので(美しかったですよ、もちろん。でも!)フィナーレでは楽しそうな笑顔が見られて、よかった~

そらくん、一幕ではあっちこっちに顔を出していて(イヤ目立つよw)、ようやく二幕で役名として登場。皇太后マリアのお付きリリーとしてかっこいい仕事さばきを見せています。いわゆるおかまっぽくはなく、充分女性に見えるんですが、そこはやはり男役が演ずるので、颯爽と強気の女性に仕上がっていてステキです。女が惚れる女って感じ。フィナーレでも娘役の扮装でセンターで踊り、ききとデュエットではリフトもされて、なんとこれ娘2ポジでは?

そしてすっしーさんですよ。

一幕幕開けで優しくみねりちゃんとおとぎ話のようなシーンを演じ、二幕では亡国の元最高権力者として、毅然として厳かな熟女を演じ、この芝居における私の感情曲線の頂点は、マリア皇太后とアナスタシアとの再会の場面でした。イヤ全部すっしーさんに持っていかれたのでは?と思うほどに、ここで泣けました。影の主役と思った所以。
なんかいろいろまとまりませんし、他にも書き落としたことあると思うのですが、初見としてはこんなところで。
次の宙組観劇は2月。
コロナは(たぶん)おさまってないと思いますが、観劇は私には不要不急なことではないので、この条件下で自分のできることを誠実にやるだけです。