ピガール3回目。今日はA席で。12月分の友の会の二次抽選のとき、エントリー回数は稼ぎたいがそんなにたくさん当選してもこれ以上は困る、という状況だったためA席を選択。普通に当選。前回発券するのをうっかりしていたので当日発券。発券機もいつの間にかずいぶん増設されていて、スムーズに入場できました。

男装の女性が主人公の本作。男装と言えばプロの、宝塚の男役ですが、今回は男役がその「慣れない男装」にあたふたする女性役を演じています。服装などは男性のかっこうなので、歩き方や立ち方といった微妙な違いで(この人は本当は女の人なんだ)ということを観客にわからせる必要があり、かつ、芝居上では隠し通さなければならないという役どころ。
一方、女装している男性を演じる風間くんは、ふだんは男役として舞台をつとめていますが、今回は男役が女装するというややこしい転換を演じている。男性が女装したときの「おかし味」が、プロトタイプのすね毛や髭剃りあとといったビジュアル面で表すのには、元々女性であるために難しいので、「おてもやん」のようなお化粧を象徴的に使っているのがおもしろい。男性はお化粧に慣れてないからというわけですね。
一般の演劇では、それぞれの登場人物には背景や性格等があるものの、偽らなければならないのは年齢くらいなもの。
宝塚の場合、通常から性別を偽って(というと語弊があるが)演じているのに、「ピガール」では更にまたそれを偽った役を演じるという幾重もの擬態で…なんともややこしいことに。
特に風間くん。声を出すと男だとばれてしまうからか?女装の間はほぼセリフのない演技にも関わらず、いつの間にか目が離せなくなってしまって、劇中ショーが始まってありちゃんたちショースターが演技を披露しているのに風間くんをつい目で追ってしまう。今何してるかな?どんな表情かな?と気になってしかたない。かろうじてありちゃんの見せ場のフェッテと高いリフトは見たが、他の時間はずっと風間くんをロックオンしてたかも。100期なんですよね?新公学年なのに、この人の目をとらえて離さないスター性には唸らされます。

いろんなシーンでアドリブもたくさん出てきていますね。ちなつさんとるねくんが舞台から銀橋に架けられた橋を「こちらの方が近いです」と言って渡るところでは、今日は渡る前にちなつさんが足の先でちょっとつついてみて「だいじょうぶなのか、これ?怖いから一緒に渡って」とるねくんの腕をとって渡ってました。
墓場での乱闘の場面でまゆぽんがからんちゃんを突き飛ばしたときには、「弱いものいじめはダメ!」とたまきがからんちゃんをかばって笑いを誘いましたね。確かにまゆぽんに突き飛ばされるからんちゃんはすごく弱く見えたわ。
あとはれいこさんがジャックにガブリエルとの共演を頼むシーン。「おねがいーーーーーー」と長~く語尾を伸ばして見せ場を作ってますが、日に日に長くなってきているような?れいこさんも最後はちょっと苦しそうにして、劇場スタッフチームのみんなに「止めてよ」と言ったりして笑いをとりましたが、すかさずたまきが「自分でやめればいいのに」とすごい塩対応。コメディの流れとして笑っていいのかどうなのか、、、若干ビミョーな空気が流れました。アドリブというより、素のたまきがしゃべったかのようだったですかね。今振り返れば、「On the town」のときの、たまきの風間くんに向けてのアドリブは相当遠慮したものだったので、れいこさんには等身大でぶつかってるんだな、と二人の関係の深まりを感じた次第。

最後に、2階の客席はかなり空いていました。ショボーン
両サイドはガラガラ、S席でも後ろの方はまとまって空いていて、2階全体としては6-7割程度の入りだったでしょうか。チケットがあっても観劇を控えた人もいたかもしれませんし、そもそも買うのをやめた人もいるでしょう。「客席の移動はご遠慮ください。ご自分の座席でご覧ください」と繰り返し放送されていました。海外の公演などでは、席が空いていたらよければ前方にと案内されることもあるそうですが、今はコロナの感染者が出た場合の管理の問題もあって、席の移動は更に難しいのかもしれないですね。あちこち空いていたので、私としては後方でもサイドでもいいのでどこか別の席に移りたかったです。というのが、これ。↓↓↓



私の目線から見た舞台。
もう笑っちゃうくらい丸かぶり。センターはほとんどこのかたの頭でした。たまきはほとんど頭の陰に。(笑)
2階席は間隔が(自分の座席のある床を入れて)前後の座席の床まで階段四段あるので、ふつうここまでかぶらないと思うんですけどね…時の運なのでしかたない。

次は夫と一緒に月末。最後の観劇です。今度は運がいい席でありますように。ウインク