同一公演の中で、こんなに間が空く観劇は久しぶりです。だいたいがどういうわけか当選がぎゅっと詰まっちゃって、怒涛の1週間となるんですけど。初日すぐの観劇から1ヶ月経って、千秋楽も見えてきた頃合いに二回目の観劇となりました。
今日はですね!私的に最もニュースなのは、「スマチケ」初体験てことです。1週間前からダウンロードできて、劇場でスマホの画面を見せるだけという、ぺーパーレス。どんなことになるやらドキドキで劇場に向かいました。入口にスマホの画面をフリップにしたものを掲げた係りのかたが6人立ってました。私も吸い寄せられるようにその方の所にいって、すがるような思いでスマホを開きました。「この画面を出して、それを入口で見せてください」と言われて、そのまんまの状態でスマホを持っていき、入口のスタッフに見せると、サッとスライドして完了。これでもぎったと同じ事になるらしいです。へー。特に問題もなくスムーズに入場できました。転売できないように他の人に分配できないようになっています。また、写メでもNG。入口でスタッフが操作できないですものね。万が一行けなくなったときは、事前にではありますがリセールに出せるとのことです。これで転売が減るのなら、いいことですね。でも追いかけっこだから、また何か転売の方策を考え出すのかもしれませんが…
2月6日夜、e+貸切公演。ちなみにお席は、だいぶ上手ですが6列めでした。
さて本題。
大千秋楽も近く、評価も出揃ってきた感じで、しかもイスパニアの方はいろいろ(よくないこと)言われてるようですが、ストーリーは分かりやすくて人物関係もゴタゴタとこみあってないし、娯楽作品としては気楽にとても楽しく見られました。コメディジャンルではないと思いますが、いわゆる勧善懲悪であとにイヤな感じを残さない明るい終わり方で、個人的にはおもしろかったと思いますけどね~。少数意見でしょうか?
前回下手だったのでまったくの逆サイド、しかもかなりの前方席だった為に、中央で繰り広げられているお芝居の方を見ていると、上手せりあがりで舞台の上に人が出てきていて、突然すごい近くから声が聞こえて不意をつかれるなんてことがチョイチョイありました。
今回、芝居でもショーでも、和希そらと英真さんの芸達者さんに目を奪われることが多かった気がします。宙組ってトップさんと二番手さんが落下傘で降ってくるので、生え抜きの生徒たちはなかなか上がれず、そらくんはずっと飛躍の時を待っていたのだと思います。もちろん真風も、まぁ君も、りかさんも、ゆうひさんもそれぞれすてきな宙組を作り上げてきましたが、やはりある意味、組替えのない生え抜きの下級生の、チャンスの芽を摘んでしまっていたような気もします。そらくんもずっと、組替えによるジャンプアップを熱望されていたかに思いますが、なかなかタイミングが合わず、まぁミもフタもない言い方をすればくすぶっていたというか、飼い殺しにされていたわけですが、そういう我慢の時期に鍛練を怠らず自身を磨いてきた成果でしょうか、内側から光り始めて、もはや覆い隠せないほどの輝きを放って飛び出してきたという感じですよね。トップになれるかというと、それはちょっとビミョーかもと思うのですが、名脇役として場面を締める重要な役割を果たすことは大いに期待したいです。
英真さんは、情に厚い酒場の女主人を演じても、今回のようないやらしい成り上がりのオヤジを演じてもピタリとはまり、ショーでも近未来の宇宙の酒場のマスター?のような不思議な衣装を着こなすかと思えば、真っ白なドレスの美女に転じたり、変幻自在とはまさにこのこと。主人公しか演じ(られ)ないスターよりずっと自由で、どこにどんな役で出てもその場をさらう確かな存在感は、本当に得難いスターだと感じ入りました。
ところで、ピンポイントではありますが、芝居の最後の場面、治道とカタリナが結ばれて大団円となるシーンで、番手が上の方の主な登場人物がすべて、後方の一段高い壇上に乗っていますが、あの場面のエリアスの所在無さげったらかわいそうじゃありません?舞台の流れ的には、演しものが終わって最後のあいさつ的な?場面なので、例えば「8時だよ!全員集合!」(←古)のようなコント番組なら、演じていた役者も素に戻っていいところなのでしょうが、ここではまだ芝居の中の設定なので役柄を忘れるわけにもいかず、この時のエリアスの立ち位置たるや又なんともビミョーで(笑)、父親はしょっぴかれて、自分は治道に剣で負け、満更嘘でもなかったカタリナへの横恋慕も断たれ、まぁとにかくさんざんな状況なわけですよ。それでも壇上にいなければならないという体裁の悪さたるや…ずんちゃんファンでなくても心中やりきれない気がします。かわいいと言えばかわいいのですけど、、(笑)
次は12日。千秋楽まで秒読みの時期です。