本公演3回目。今回も生徒さんの取り次ぎです。
やはり10列台前方の通路側。ありがたいです。
東京で同時期にやっている星組の「ロックオペラモーツァルト」が熱狂的に受け入れられている中、もちろん題材も時代も全く違うのですが、あら!同じオーストリアが舞台だったか!と今さら気づいて驚いた次第。
それにしてもこの演目が月と星が逆だったら?と考えると、全くあり得ないと思えて、劇団さんもキャストをよくみてるよね、と感心しきり。ジョージ-エードラーが礼真琴はないし、アマデウス-モーツァルトが珠城りょうも、ない。美園さくらと舞空瞳の役のチェンジは考えられなくもないけど…ね?
さぁ、I am from Austria、my楽で、今年の観劇納めになります。クリスマスシーズンにふさわしい華やかでハッピーエンドのミュージカルでまぁ、終わりよければ全てよし的な、見納めでした。
些末なことですが、ホテルの従業員の制服が緑チームと赤チームがあって、クリスマスカラーだったなぁ、と。
最近いろんなジャンルの作品を上演するので、これもまぁその一つで良作ではあるのでしょうが、宝塚歌劇で演る必然性はなかったような?そもそも宝塚と現代ものって親和性低くないでしょうか?時代背景も社会情勢もわかりすぎるほどわかるだけに、想像の入り込む余地がない。衣装もあまり現代ファッションとかけ離れたものにもできないし、実在の人物を織り込みにくいし、政治的な色合いも偏りは好ましくない。ある程度歴史的な評価が固まったものか、いっそのこと未来か、架空の土地の設定なら、想像の翼を思い切り広げることができて宝塚らしい作品になるのではと思ったりします。海外ミュージカルではアレンジしようがありませんが、それにしても珠城によくあったものを見つけてきたものです。
今日は一人で劇場に来たので、周囲の話がよく耳に入りました。「珠城りょう、そのまんまだね~」という感想がお隣や後ろから聞こえてきて、苦笑。「カンパニー」の青柳路線ですよね。強いて言えば、溢れる「オーストリア愛」が日本人としてはいまひとつピンとこないことはあったと思われますが、一人の男性として女性に向ける感情や、息子としての家族の中での立ち位置は実感を伴って丁寧に描かれていたように思います。
ハリウッドの売れっ子女優というエマですが、どうもそのビジュアルに…(私個人としては)説得力を感じられなくて、最後まで違和感が残ってしまいました。着ているものもなに一つあか抜けてなかったように思うし、衣装、演出にもう少し気を配って、ハリウッド女優感を出してほしかった。歌唱はすごくよかっただけに、ちょっとばかり残念でした。
月城かなとはおそらくあそこまでのダーティな役は初めてだったと思いますが、パブロと一緒に階段を降りてきたエマが何を言い出すのか、じっと黙って聞いている時の様が本当にゾクゾクするような迫力がありました。キレイなお顔なので倍増しでしたね。フィナーレの真っ赤な二番手羽お似合いでした。
3歳になるかならないかくらいの男の子がお母さんとおばあちゃん?にはさまれて2列目どセンターに座っているのが気になりました。トップさんか退団者などどなたか出演者の親戚のかたでしょうかね。小学生は時折見ないでもないですが、そこまで小さいお子さんは見かけたことなかったかも。寝てたかどうかはわかりませんが(笑)、騒いだりすることもなくいい子で座っていたようです。
そうだ!組長のるうさん、男役群舞で踊っていたのを確認しました。あの格好からの、パレードのドレスへの早変わりだったのですね!
さて振り返るとファントムから始まって42回の観劇に通ったようで、私史上新記録です。来年は少し減るかもという予感がしていますが、年明けはさっそく宙組と花組が交互に、そのあとは月組、そして雪組、星組と幸運にもチケットがとれています。あれれ?ちっとも減らないのでは?(^_^;)
とりあえずまた年明けに~