今日はお友だちの取り次ぎで、15列め下手で1回目の観劇でした。
再演ものですから、客席もすごく落ち着いていて見慣れたモノを観る、いわゆる「温まった」状況に感じました。私も星組、花組に続いて今回で3回目。登場人物も、ストーリーもよくわかっていたのですうっと物語に入り込めました。
順不同になりますが、今日の感想を書き記します。
今回卒業の、せいこさんとあっきーとりくが活躍するシーンがたくさんあったのはうれしかったですが、これでゆうひさんトップ時代に新公を卒業した学年くらいで、本舞台を共に支えたほとんどの生徒が宙組を去ることになります。卒業を見送る正副組長をはじめ、上級生の方々は本当にたいへんだし、さみしいでしょうね~⤵️
一方これから宙組を盛り立てていく若い力は、伸び伸びと躍動していました。きき(芹香)のキラキラ感はほんとに半端なくて、次のトップももう秒読みの段階ではないでしょうか。
フランク-カットン、バシャーに次ぐイレブンの重要な若手メンバーは実力派の和希と瑠風がとって、次期の宙組の体制が見えた気がしました。
それでなんかね~、すごくちえさんを思い出しました。ゆりか(真風)ときき(芹香)が元星組で、既視感がすごいからかもしれませんが、なにかとちえさんが私の頭の中に浮かんで、この10年くらいを振り返りながらの観劇となりました。
「宝塚おとめ」を一年おきか二年おきに買うのですが、2冊めでは(3年経つと)だいぶ面子が入れ替わっています。トップスターは総入れ替わりといっても過言でない状況で、「花の命は短くて…」というのは宝塚のためにあるような言葉ですね。その短い宝塚人生のなかでそれぞれに輝きを放つ彼女達を、一瞬たりとも見逃せないな~と改めて思ったのでした。
今回オーシャンズは毎回アドリブが楽しいようで、私もツイッターで皆様のツイートを拝見して楽しみにしておりましたが、ソール(寿さん)の演技指導とジョンソン先生(きき)とベネディクト(桜木)の噛み合わないやりとりは、今日も絶好調でした。
ベネディクト役のずんちゃん(桜木)ですが、同じ役をやった星組の紅、花組の望海のような黒い感じが一切しないので、この芝居の中で唯一の悪役をどう演じるかは注目していました。キレモノの感じはありましたが、やはりノーブルな雰囲気がにじみ出てしまって、どん底から這い上がってきたようには見えなかったわ(苦笑)冷酷に撤して演じたら、ある意味成功かもしれません。テスに惹かれる人間的なものを強く出してしまうと、最後のどんでん返しで観客に与えるべき滑稽さとか快哉とかの印象が薄れて、かわいそうな感じもしてしまって、ベネディクトの描写がなんだか曖昧になってしまったように思います。
芝居の後半客席降りがあるのですが、通路を走り回るのでどこを見ていいか目が泳ぎます。
そのあとでゆりかが、センターと下手の間を歌いながら舞台に向かっていく後ろ姿がかっこよすぎてため息が漏れました。スーツが最高に似合いますね。
フィナーレは(確認したわけではないですが)前の2作とはかなり変わっているようでした。
男役の大階段の群舞もスタンダードな振り付けでなくて、ダンスの流行りはよくわからないのですが今風の?だいぶスタイリッシュな感じのするダンスでした。
「オーシャンズ」は、イレブンのメンバーやベネディクトチームのメンバーが大勢いるので、男役はかなり下級生にも役がついていい反面、娘役には厳しい演目で、ヒロインのテスとダイアナとラスティのガールフレンドのポーラ以外にはほとんどセリフがなく、群衆芝居ばかりになります。あちこちにいろいろな役で出てはいるものの、こういう作品で自分をアピールするのは難しいでしょうね。大作の一本ものなので、ショーでの見せ場もあまりないですもんね。娘役さんたちにも、次回作品では日が当たることを願っています。
舞台の下の話ですが、劇団のOG会?の観劇会があって、多くのOGさんが客席にいらっしゃったようです。OGさんたちは元々宝塚ファンというかたも多いですから、卒業しても観劇するかたが多いですよね。OGさんと観劇がかぶると喜ぶかたと、(なぜか?)不愉快に感じるかたと両方いるようですが、私は(素のジェンヌさんにあまり興味はないものの)どちらかといえば「ちょっと得した気分」です。
開演前にシャンテの地下のキャトルレーブでまーくん(朝夏まなと)がロケをしているのに遭遇したので、観劇かな?と思いましたが、まーくんはいなかったようですね。大きな瞳に鮮やかな色のスカートが似合って、すっかり綺麗なお姉さん。この人もほんのちょっと前はタキシードがお似合いだったのよね~😅