カサノヴァmy楽から3週間。
私が仕事が休みで家にいると、自動的に「宝塚」と思ってるらしい夫。
確かにその可能性はありますけど(笑)、観劇に合わせて予定を調整してるのはもちろんですが、でも5月は確保してるのは今日一回だけですけどね。


ところで先日宙組のオーシャンズが複数とれて、前々から行きたいと言っていたお友だちに声をかけたら、まさかの2人連続のお断り😵💧チケットがあって誘っても即答で「行きます❗️」って言う人、なかなかないものなんですね~⤵️
その後なんとかお誘いかなって、やれやれです。

今日は月組の「夢現無双」と「クルンテープ」初見です。
知り合いのなかには、雪組、花組で日本ものなら観たいけど、月組はけっこう……とハッキリ言う人もいて、ん~、ビミョウなのかな?と思いつつ、とりあえず大劇場は観る姿勢です。
とある生徒さんの取り次ぎで13列目センター寄りの下手で観劇。カルチャーで知り合った同世代のお友だちをお誘いしました。
記者招待席というのが30席くらいあって、その後方。
すぐ前の列の方々はとても小柄な女性で、下手(上手)にありがちなセンターがキレるというストレスもなく、とても見やすい席でした。

観劇の感想は、帰りの電車のなかでわき上がるように書ける時もあれば、一呼吸おいて考えなければ書けないこともあって、この演目はまさに後者。

一番印象に残ったのは、沢庵和尚役の光月るうさんがすごくおいしい役だったことで、あれ?組長退団だったかな?と真剣に思いました。
登場人物が多く、エピソードもてんこ盛りで、時代をいったり来たりしながら長い時を描いている中で、要所々々に出てきて武蔵を諭し、導き、われわれ観客をも物語へといざなってくれてました。

なんだか、(ん?)と思うようなことが多く、たとえば冒頭、武蔵の母親はどうして子どもの武蔵をおいて家を出ていったのか?とか、転機が訪れると出てくる、白い鳥?様のものはなんなのか?とか、どうしてすぐ誰かと果たし合いになるのか?とか……
そんなこんなを押し込めて、圧倒的に宮ちゃんの美しさだけが際立ってました。
最大の「?」は、いったい小次郎は何歳なのか?ということで(笑)、武蔵の父親と剣を交えた時に最年少でも15才以下ではないと思われるので(20才前後から20代ぐらいが現実的)、武蔵とは10才以上の開きがあるのかな?と思うのですが、なにしろ全く年をとらない……武蔵だけが少年から大人になっていくので、みやちゃんの美しさと相まって、小次郎はあたかも幻のようでした。

ゆりやさんが好きな私としては、幕開きがゆりやさんの声でひそかに気持ちが上がりました。あまり登場シーンは多くなくて、後半は亡霊?でしたが、ひたすら二枚目でした。父親と息子というのは、最後までライバルなのかもしれないと思います。息子にとって越えられない存在であり続けるのが父親なのかな、と。

ありちゃん、道場主の役似合ってました。前作ではベビーフェイスに水兵さんの衣装がお似合いでしたが、今回は凛とした雰囲気が出ていて、最後に、本当は好きだった朱実に悪ぶって突き放すところは(大人になって~)と内心ニヤニヤしました。
あと風間柚乃さん、前回はありちゃんと同じく若い水兵の役で初々しかったのですが、今回は鎖鎌を操る無頼漢の役で迫力がありました。

れいこさんの又八、あらゆる意味で「普通の男」過ぎて、テレビドラマでも見ている気持ちにさせられましたが、剣の道を追い求める求道者然とした孤高の雰囲気を醸し出す武蔵の脇にあって、煩悩だらけの男を丁寧に演じていたと思います。

さくらちゃん、顔立ちやたたずまいは地味な娘役さんだと思っていますが、武蔵を一途に慕うおつう役は本当にはまっていて、今作品の登場人物のなかで唯一気持ちに寄り添えました。

特筆すべきは、年寄り役を演じた生徒さんの芸達者さ。夏月都 さんのお杉、周旺真広さんの日観は出色でした。

多くの娘役が少年少女役で出ていましたが、城太郎役の結愛かれんさんの熱演が目を惹きました。

さて、ショー「クルンテープ」
タイについては、正直ほとんどイメージがなくまっ白状態で観たのですが、まぁとにかく「キラキラ✨」
タイをメインモチーフのひとつとしながらも、ターバンをまいたり、フリルが段々に付いたラテン風の衣装もあったりして、タイとラテンが混ざりあった、一言で言ってとても宝塚っぽいショーでした。
最近よくある?印象の客席降りもあって、私の一番近くに来てくれたのは、なんと!爆上げ中の風間柚乃さん!今日一番テンションが上がりました💓やっぱりこの人目立ちますね~

男役が真っ赤なスーツで銀橋に並ぶ場面は壮観で、下手にはけた集団の真ん中に立ったたまきちが後ろ向きでハットをとると、ロングの金髪がこぼれ落ちて、(わ~⤴️美女)と息をのみました。トート役などでもロングのかつらは見たことがありますが、前髪を作ったかつらは初見かも?

さくらちゃん、おつうがずっと耐える女性だっただけに、彼女本来の年齢にふさわしい装いがとても似合って、ちょっと恥ずかしそうに微笑むのがとても愛らしくて見直しました。地味なんて言ってごめんなさい(^^;
二人のデュエダンのクライマックスで、たまきちが高いリフトをするのも、おーというため息があちこちから。女性同士でリフトをムリしてするのには賛否両論ありますが、できる人はやってもいいのかな。何より華やかですし、男役として体格に恵まれたたまきちならではの見せ場です。

(かいちゃんの卒業の公演のように)みやちゃんをフューチャーしたひと場面というのは特になかったのですが、あちこちで彼女がセンターで踊ったり歌ったりするシーンがちりばめられていて、衣装もバラエテイに富んでいて、ひたすら美しかったです。みやちゃんを見つめるたまきちのまなざしもとてもあたたかいもので、年下のトップを支えた上級生に対するリスペクトに溢れていたと思います。

次は千秋楽に近い6月はじめに夫と観劇します。日本ものとアンハッピーエンドが苦手な彼のために、事前にレクチャーしておかなければ😅