
阪急交通社、お土産付の一階16列下手。
11800円
お土産はルピシアのお茶(オルヅォ)でした。
チケット代プラス2000円でお土産付きなら悪くはないですかね。
前回の9日の観劇から1週間、私にしてはほんとに珍しくたまたまタカラヅカニュースを見ていて、「(花組)ステージサイドトーク」なる番組に釘付け。コンデュルメル夫人の6匹の猫たちのトーク中に、当の夫人が突然現れるという番組で3日にわたって放送されてました。
いやー、これ見たら次回は実験室にロックオンですよね。私が観劇前に情報を敢えて入れないのは、ある意味これが怖いからです。知ってて観ると、そこばかり観てしまうことになるかも。他にも観る所はたくさんあるのに、演者のこだわりに引き込まれてしまう。そういうのもありかもとは思いますが…なんていうか、目が足りない(;´д`)そうでなくても、ちなつさんには毎回注目して見ていますが、今度は猫たちも見たい!となって…💧
猫たちは本当に夫人(というか、ちなつさんの芝居心)に寄り添っていて、彼女の悲しみや傷ついた心をなんとか癒したいと。ただの言いなりになるしもべではなく、キッチリとそれぞれの役目を果たそうとしていて、人間から(たぶん黒魔術によって)猫にさせられてはいるものの、そんな境遇の中にあっても楽しむときは楽しんで生きているのもわかって、こういう猫たちがコンデュルメル夫人の側に常にいてくれるというのは、なんてほっこりするんだろう~としみじみ思わされます。
何事にも個人差はあると思いますが、男性の憧れは、多くの女性に愛されること、女性の理想は一人の男性に深く愛されること。と私は思っていて。我々世代のバイブル、ユーミンの歌も思い出されます。♪魔法のくすり「男はいつも最初の恋人になりたがり、女は誰も最後の愛人でいたいの」That's right!
すれ違うばかりでその思いを素直に示せない夫人にしても、心底は夫である閣下と心を通わせることを願っているはず。その夫人の心を一番理解しているのが猫たちなんだと思うと、とても愛おしいです。ちなつさんの側からも、6匹の猫にそれぞれ個性を割り振って考えていたのがおもしろかったですね。
さぁそして、ちょっとチケット運が良すぎたかなと思っていたCASANOVAも、今日でmy楽。いつも最後の回には焦燥感にかられます。まただもっと観たい、見逃したところがきっとある。同じ公演は二度とないので、どの回も一期一会には違いないのですが、肉眼で観るのが最後と思うとどうしても胸がきゅっといたむのを禁じ得ません。
夫人と猫たちが出てくるシーンはもう、ガン見しましたとも!周囲ががわりと暗いことが多いので一人一人がよく見えなくて残念でしたが、それに六人もいるのでとてもとても目が足りない…😵💧やはりあとは映像でじっくり見たいです。
ちなつさん、コンデュルメル夫人、なんとも切ないお役でした。泣きもしない、怒りもしない、もちろん笑いもしない。ただ貴族の矜持だけで自分を保っている。でも人間として生きているからには、ふれあいを求めていて、それが叶えられないことで苦しんでいる。歌う時だけ自分の心を放出しているのだけれど、「見つめて 触れて 抱きしめて 狂ってしまいそうよ 絶望に取り憑かれた私を愛して 誰か 私を」と切々と歌うのをオペラで見ながら、泣けました。どんな結婚をして、どんな経緯でこうなったのか、その奥にあるいきさつや、夫婦二人の歴史がしのばれる役づくりでした。猫たち(しもべ)が深く同情を寄せて、夫人の心に寄り添おうとするのももっともです。
冷たい顔のちなつさん、ステキだった…
でも…
ショーの男役のダンスの時に笑っているのが見られて、ホッとしました。
これまで取り上げなかった、他の出演者の感想もざっくり覚え書き。
カーニバルの歌手、舞月なぎさ、龍季澪、泉まいら。歌い出しがあまりに透明感があって美しい声でうっとり。ソロがワンフレーズずつしかなくてほんとに残念。もっと聞きたかったです。
フィナーレでのさりげないウィンクに釣られた(笑)冴月瑠那も、芝居の中で見つけてオペラで追いました。けっこうセリフもあったんですね。10人委員会はみんなかつらをつけてるので同じに見えて、個性を出すのがたいへんそうです。でも、ひげ似合ってました。これからチョイチョイさがそうと思います。上級生好きなんで(*^^*)
マイティ、出ずっぱりでしかもみりおちゃんとニコイチっぽい扱い。格好は地味めだったけれど、マイティ贔屓の私としてはいい役でうれしかったです。たくさん見られたし。みりおちゃんの退団後どういう扱いになるのか気がかり。今あきら、ちなつさんに次ぐ番手のように見えるけれど、ちなつさんが月組に組替したらどうなるんだろう?れいちゃんと同期だから支える立場になるのかな?いろいろ考えてしまいます。少し時間がかかってもトップになってくれたら最高ですが、こればかりはわかりませんね。
飛龍つかさくん、今回のちょっとバンカラ風の?おっちょこちょいっぽい役がピッタリはまってました。表情がくるくる動いて目が離せなくなります。
アカちゃん、つかさくんとほのかちゃんのトリオの中では一番セリフも多く、役柄も歴史上の有名人なので目立つ役でしたが、喜劇仕立てが難しそうで苦労しているように感じました。彼女の本領ではなかったのかもしれません。メサイアの鈴木のような思慮深い役の方が、よく作り込まれていた気がします。
華ちゃん、1回目はどこに出てたかわからなかったけど、2回目からはしっかり見てました。やはりかわいさは抜群ですね。次からトップ娘役、楽しみです。
しろきみちゃん、男装もキュートでかわいかったけど、あの役何か必然性ありました?次の「花男」のつくしに繋がる活発さを出しておきたかったんでしょうか?ちょっとイミフ…
音くりちゃん、エトワールもすばらしかったし、食いしん坊の猫ちゃん、かわいかったです。人質を見張ってないとならないのに、食い意地に負けて逃がしちゃったりして、笑えました。華ちゃんと学年も近いし、支えてくれるといいな。
ひっとん、どこにいてもぱっと目に飛び込んできます。すでに完成され過ぎていてつまらないという人もいると聞いていますが、完成度が高くて悪いことはないと思います。まだ彼女のソロ歌唱をじっくり聞いたことがありませんが、噂通りトップ娘役になるとすればこれからたくさん聞けるわけで、ことちゃんととなれば、実力派コンビの誕生ですよね。ほんとに楽しみです。主席はトップになれない(なった人もいますけど)というジンクスも根強いですが、実力のある人はふさわしい報われ方をしてほしいものです。
忙しかった桜の季節、宙星星星雪雪花花花花、と6週間で10回通いました。自分史上最高記録。
次は5月、月組。しばらくぶりの日本物になります。みやちゃんのラストステージ、楽しみです。