今日は公式のサイトで11列目下手がとれました。夫と観劇。手数料もなーんにもなくて、地味にうれしいです。

初日のせいか、なんか客席も華やか~(な気がする)場所柄?客層も10才くらい若いような…(気がする)
ま、何はともあれ先月の上旬以来の雪組。2月10日までは「ファントム」という重~い芝居をやってたわけで、それを2か月も経たずにどう仕上げてきたか、楽しみでしかたない。

まず幕が開く前に陽気な音楽がかなり長い時間続いて、ディズニー映画が始まるようなワクワク感。この公演は、別箱ながら生オケが入っていて(舞台の裏手にて)録音にはない臨場感がある。幕が上がるのをまだかまだかと思って待っていると、下手とセンターの間の通路を、あーさとまなはるが走ってきて、通路寄りの私は焦った😵💦こんな演出だったんだ~
だいもんとあーさとまなはるが「三銃士」と自称してて、この三人はほぼ出ずっぱり。翔ちゃんは車掌の役で、ソロの歌唱もあるし、乗務員のなかでは地位の高い役らしく、制服も丈の長いものを着ていて特別感はあるものの、出番はずっと少なくて、翔ちゃんびいきの私としては、ちょっと残念。
しばらくすると今度は上手とセンターの間の通路を、役者の役の若手が数人、舞台に向かって走り込んでくる。オチオチ舞台ばかりも見ていられない(゜ロ゜;ノ)ノ
そしてきいちゃんも!下手とセンターの間の通路から登場。なにしろ何も知らずに舞台を見ていると、突然横に現れるので驚くばかり。

芝居は汽車の中の十数時間を描いたもの。場所は汽車の中に限定されているのだが、舞台装置を上手く使っていて(主には左右に開く仕掛けだが)、狭い空間で起きていることとは思えないほど時間にも空間にも広がりを感じることができた。

だいもんは歌が超絶うまいのはもちろんだが、落ち目のプロデューサーを演じてすばらしく役にはまっていて、それになんというか、全くナイスミドルにしか見えない…(もちろん誉め言葉です)コメディならではの、若干大げさすぎるアクションやセリフも、ひとつひとつ精巧につくられていて、笑いが絶えないながら、質のいいミュージカルを見せてもらった。

あーさは年齢がほとんど本人と同じくらいの設定の感じで、すこーしつくりが若すぎるかな?という気がしたが、きれいな顔を歪めたり崩したり、じゅうぶん笑わせてもらった。まなはるはいつもよりは若めの役。こんなにたくさんセリフがあるのを初めて意識したが、なんの心配もない安定感。こういう芝居巧者がいると舞台がしまる。
咲ちゃんは自分を二枚目だと思ってる、なんかナヨナヨしたキザな役で、二番手だといつもわりとしゅっとしたステキな役なのに、今回は思いきりコメディタッチの人物で、変なポーズをとったり、開くドアになんどもなんどもはさまれたり、体当たりで演じていて好感度上昇。

出色だったのが医者の役を演じていた久城あす。特に2幕目のクライマックスの、リリーを騙すための偽芝居を演じるシーンで、はからずもその場に居合わせて、「医者」の役を演じることになった場面が、もう笑いなしでは見られない迫真の?出来。

「ファントム」でキレキレのダンスで目を奪われた従者のみなさんは、今回はポーターの役と、縣くんは売れっ子プロデューサーとして2幕目からの出場。あゆみ姉さんはゴージャスな女優さんの役で、見た目を裏切る歌の下手なスターを熱演。

やはり雪組は顔と名前のわかる生徒さんが多いので、観ていても楽しさが違うわ。


初日の挨拶でだいもんが「何度でも見にいらしてください、と言っても、チケットがない、とかいう問題もあるかと思いますが」と言って笑いを誘う。2回目のカーテンコールの後ではスタンディングオベレーションで演者を迎えた客席に向かって、だいもんが「今日の記念になにかみなさんで一緒にと思ったのですが、何も思いつかないので翔ちゃんに」とムチャ振り。三沙さんと翔ちゃんでホイッスルを吹き、みんなでシュッポシュッポシュッポと三回やって、最後に手を上げて「しゅっぱーつ!」(でしめましょう)ということに。
こういうときは恥ずかしがらずにやらないと損!私もノリノリでシュッポシュッポしました。

それにしても前作終わってから正味1ヶ月ほどで、この難しい音楽を舞台に上げてくる完成度。雪組の底力と、もちろん努力に感嘆する。最後のダンスのシーンをみんなが笑顔で踊っているのを見て、再度感心する。振りを完璧に覚えて、更に楽しんで(少なくとも楽しそうに見せて)パフォーマンス。「ハンパナイ」とはこのことだ。

さて、夫の反応。
入場したときは「そもそも今日はなんという演目なの?」と聞いてきた夫でしたが(👊😠💢)、家路を歩いているときに「トップの人歌うまいね~」とポツンとひと言。(そうでしょー?)とわがことのように?喜ぶ私。
「ピンクの人が二番手だよね?」(ピンクの人?あ、咲ちゃんか)今日の出番の多さをみると、もしやあーさが二番手と思っても無理のないところでしたが、やはり咲ちゃんには華があったのかな…?

来週もう一回観劇できる予定。
楽しみ~(^ー^)

次回注視することのひとつ。
一番最初のシカゴからの乗車のシーンで、「アルカポネ」が通り過ぎていって拍手が起きた。後追いで頬の傷が見えたが、次回は見逃さないでじっくり。