今日は阪急交通社の貸切、外での食事付きの観劇でした。例によって、1500円程度のランチに、チケットの半額分の手数料上乗せ(^^;
手に入りにくいチケットを求めて、ファンは無理をしがちです。

観劇とは関係のないところですが、その和食の店の板さんの態度が悪くて気分下がりました。フロアの年輩女性が間違いが多く、忙しいランチ時で、従業員の中にはつかえない人というのも一定数いるのはわかりますが、お客さんには関係ない。その年輩女性に対する態度がとても不愉快でした。聞こえるように「むかつく」と板場の同僚に言ってるのが、カウンターを挟んで客側にも丸聞こえ…接客業の人の態度じゃないです。早々に食事を終えて劇場へ。

今回はこまかいところまで確認したくてルサンクを求めましたが、台本は載ってないのね。著作権の関係でしょうか。いつもは買わない「写真集」を手に入れてしまいました。(^^;

今日の席は一階8列めと前方ではありましたが、下手通路側💦例によって前列斜め前の人の頭が舞台を遮る絶好のポジションにあり(笑)見にくい感じでした。ただ一番端でしたので、左に傾いてかなり斜めからですが、なんとか観ることができました。あまり上手寄り、下手寄りだと、演者の立ち位置によっては真後ろからしか見られなくて、表情が全く見えないことがありますが、今回まさにそれでした。心で感じるしかない所も若干ありましたね~

前回の観劇から10日間あって、その間に他のかたの感想など読みました。ファントムは演者の出来不出来とか素晴らしかった点を評論する よりも、「幸せとは何か」とか、「生きるとはどういうことか」について作品を通して考えさせられることが多いらしく、その方の人生論を垣間見る文章をかなり拝見しました。それだけ演者が人物像を作り込んでいた、と言えると思います。
貸切なので、最後にだいもんのインタビューがあり、「製作発表の時、エリックの心の中を覗いてみたいとおっしゃっていたのが印象に残っていますが、覗いてみていかがでしたか?」という司会の方の質問に対して、「正解かどうかはわかりませんが、一瞬一瞬は幸せな時を過ごしていたのではないか。温かい気持ちを持った人だと感じます」と答えていました。なるほどね~

「幽閉されて育って、やっと出会った運命の恋人に逃げられ、20代半ばで最後は父親にに撃たれて死ぬ」、という筋書きだけなぞれば、一般的には悲劇に違いないんだろうけど、筋書に現れない背景の部分を突き詰めれば、エリックは亡くなった母親に愛された記憶もうっすらとあり、外には出られないものの衣食住は不自由のないように庇護され、従者という形ではあるけど友達に近い年の青年達に囲まれ、音楽の楽しさとすばらしさを知っていて、その育ってきた境遇の一つ一つを深く考えた末に、だいもんが幸せと感じるなら、もうほんと救われる思いです。魂が清らかで純粋であること、それを演者が感じとってエリックの命を生きていること。それを舞台の上に生で観られたことは、幸せというしかありません。

咲ちゃんのことも、翔君(1回目2回目とも、アランショレでした。)のことも、従者のことも、書いておきたいことはまだいっぱいあるのですが、また次の時に改めて書くことにします。
次はあさってです。

最後に夫ネタ。
宝塚関連で時々とんちんかんな発言をする夫ですが、なかなか鋭い洞察力を発揮することもあります。スカピンを観に行ったときは幕間に「2番手の人(ことちゃん)、歌うまいね」と言ってきたりして、(お!)と思わさました。
今回雪組のファントムを観るに当たって、予習として2011年の花組ファントムの録画をみていたところ、蘭乃はなの歌のところでちょうどテレビのそばにやって来て、「この人あまり歌うまくないね。トップなの?」とのたまいました。
…苦笑いです。