今日はおけぴで見つけてご相談で譲っていただいた、かちゃ主演の蘭陵王。お友だちも誘って観劇。三階席でしたが、傾斜があってよく見えました。
12月は宙組の二回だけで少なめと思ってましたが、怒濤のように花組が入ってきて、連日の観劇。でもそれぞれ全く違うテイストなので、毎回新鮮です。(←ジェンヌさんのマネw)
ネットの評判を読んで観てみたいと思った作品でしたが、やはりこの箱を連日いっぱいにするにはいまひとつ弱く、素材も万人受けするようなものでなかったからか、チケット販売は苦戦してるみたいでした。チケットも普通に今日も買えたし、明日以降も売ってました。今日も初日にも関わらず2階席3階席はサイドがシートで覆われた所もありました。いい芝居だったのに惜しい限りです。組を4分割しても成り立っ花組の層の厚さには感心しますが、やはりみりおとれいちゃんの人気はすごいということが、改めてわかった感じですかね~
さて物語は三沙さんの語りで進んでいく形で、筋書きはわかりやすくできてました。幕開け舞台の真ん中で発したかちゃの第一声に驚き、何度もオペラで見直しました。少年期から本人が演じているわけですが、かちゃの声とたたずまいが、まったくいつものかちゃと違っていて、振り巾の大きさに感心しました。本当に少年にしか見えない…さすが専科、引き出し多いです。
噂になっていたあきらのおねぇっぽい皇太子は、まぁ噂通りでした(笑)もっとはじけててもよかったかな…蘭陵王のことを少年期から好きだったということが、あまり伝わってこなかったような気がしました。あきらの表情が動かないと評していた方もいましたが、(たとえばキムタクが何を演ってもキムタクにしか見えないように)今回はよく作れてたと思いました。歌も感情が乗ってて響くものがありました。
音くりちゃんは、さすがの歌うまでした。好みの問題だとは思うけど、ビジュアルだけならもっと可憐な娘役さんもいるから、ただ歌がうまいということでこのポジションより上にいけるものか?実力はあってもタイミングが合わないとか、並びや特技(歌、芝居、ダンス)の点でトップとの相性が良くないとか、いろいろな要素がありすぎて占うのは難しいですね~。この才能が報われるといいなとは思います。
悲劇の王ということだったので、終りかたが気になりましたが、ハッピーエンドで良かったです。見終わって幸せな気分になるのがなによりです。
初日挨拶の緞帳が降りたあと、更に二回のカーテンコール。最後は観客もスタンディングオベレーションで熱演に応えました。
作品の宣伝コピーの、「美しかったが、悪いか」にはなんだか若干照れましたが
最後の戦いの前に音くりちゃんに放つ、「逃げ延びるか、地獄で会おう!」って台詞がかっこよかった~😍