縦笛でメシを食らう | 部屋とYセツとジョリーンと権乃助

縦笛でメシを食らう




日曜日の私は

11時頃からマツダスタジアムで

開門されるのをひたすら待っていた。


ちなみに開門は15時。


空は次第に曇り空から雨雲へ変わり

12時を過ぎたあたりから

冷たい雨が降り始めた。


私はというと

今年の1月2日

極寒の中

4時から9時まで耐えた経験があるので

少々の放置プレイではへこたれない自信があるのだが

この日は結構キツかった。


やはり

雨はキツい。


今年の1月2日も

小雪が混じる感じで

まさに凍死しかけたわけなのだが

まだ厚着をしていたので助かった。


だが

この日曜日の私は違う。


少しでも選手と同じ目線で応援しようと思い

根性を出して

あえてレプリカユニフォームのみ、という

実にフォーマルなスタイル。


そのため

傘をさしていても

ダイレクトに雨粒がボディ・タッチする始末。


ヘタに

台風さんが近づいてきていたため

いい感じに横殴りの雨が降る、という寸法だ。


私はあまりの寒さに

正直テンションはだだ下がり。


それというのも

この日一緒に観戦する予定だった女性が

まさかの高熱を出したとか何とかで

ドタキャンされてしまったため

正直テンションがそこまで上がらなかった。


女性がいるからこそ

せめていい席で見させてあげようと

気合を入れていたわけなのだが

それも無しになったので

私の中で

”女性がいないのならここまでして並ばなくていいかも” という

実にヨコシマな考えが頭をもたげてきた。


だが

もうひとり友人♂も参戦予定だったので

せめてこの友人のためにもいい席を取ろう、と

ただそれだけの思いのみで

なんとか集中力が切れかけている私をつなぎとめていた。



待ちに待った14時過ぎ。


列が動き始めた。

球団職員が開門準備をし始めたのだ。


お。

かなり雨が降ってるから先に開門するのかな、と思い

冷たくなっていたカラダを温めるべく

その場ジャンプやイナバジャンプをする私。





そろそろ開門するかな、と

周りがざわめき始めたその瞬間

警備員の拡声器が聞こえてきた。



”今日の試合は台風接近のため中止となりました”



ファッキン。


私が根性出して並んだこの3時間は

いったい何だったんだ7デイズ。





私が呆然と立ち続けていると

周りの並んでいた人々が一斉に

とある場所へと我先に走り始めた。


なんだ、この展開?


よくわからないので

私もその場所へ行ってみると

そこはチケットショップの目の前。


つまりは

この日が試合中止になったので

予備日である次の日のチケット販売を開始するということ。


だから

一斉におっそろしいほどの数の人々が

チケットショップめがけて集結した、ということでR。


それはもう

芋の子を洗うがごとし。


ほんと

経験したことはないが

オイルショックの時はこんな感じで

押し合いへし合いをしたに違いない。





ほんと

↑な感じで

我先に手を伸ばしてチケットを買おうとする人々が

異常に多かった。


そのため

殺気立っている方々も多く

私など傘をさしているだけで

後ろに並んでいるオバタリアンから

”ちょっと、しずくが垂れるじゃないの、やめてよ!” と

なぜか叱責される始末。


正直

『なんでやねん』 と心の中でツッコんだのだが

こんなところでキレても致し方がない。


ここまで来たら買うしかない。

また

知り合いからも”内野指定席5枚と駐車場券1枚を買ってくれ” という

実に細かいメールが届いていたのも拍車をかけた。


だが

私は大きなことに気が付いた。


内野席を購入するのは別にかまわないのだが

それによって

私のポケットマネーが吹き飛ぶ、ということだ。


ちなみに

内野指定席と駐車場券を合わせて

しめてぴったし2万円ポッキリ。


その時の私のサイフは

まさに2万円ぐらいしか入っていなかった。


ということは

私の分のチケットが買えないということ。


なので

私はすぐに友人にチケットを買ってもらうように要請し

自らは頼まれたチケットを購入することに専念した。


バカ正直と言えばバカ正直なのだが

やはり

男として

頼まれたからには物事を確実に遂行するのが

真の男。


なので

私は雨がいくら振ろうとも

後ろのオバタリアンから蔑まされようとも

決してへこたれず

根性で並ぶことにより

無事チケットをゲット。



だが

寒風吹きすさぶ中

意味もなく並んでしまったため

体調は最悪モード。


なので

私はありったけのマネーで

近くにあった焼き鳥の立ち飲み屋に行き

アルコールと焼き鳥で

ウサを晴らしましたとさ。


めでたしめでたし。




くそ、寒空め!

確実に風邪ひいたファック!

咳が止まらないファック!

しかもこの日、異常なほどの筋肉痛が残ってて階段も上がれなかったんだよな…。

私はそっと傘を閉じ

自分の番をひたすら待つことにした。