妊娠が4 | 部屋とYセツとジョリーンと権乃助

妊娠が4


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ここ2週間ほど

右の手の指先の感覚がおかしい。


しびれているような

ピリピリしているような感覚が

四六時中続いている。


こうやってキーを叩いているときも

その症状はやむことはなく

実に変な感じでR。


特に中指や人差し指の感覚が悪く

さわってみると

ヘタをすれば耳たぶより冷たいんじゃないかと思うほど冷たい。


私お得意の

中指をおったてるサインも

どこかぎこちない。



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”どうせ一時的なもんだろ、寝たら治るさ” と

日々思っているのだが

それにしても症状が長い。


なんとなく不安になってきたので

この症状のことを年配の同僚に打ち明けてみると

同僚は即答した。



”あ~、そりゃヘルニアだわ”



えええええっ!

またヘルニア!?


私は思わず声がうわずってしまった。



どうやら

同僚もこのヘルニアにかかったそうで

私と全く同じ症状だったそうだ。


ちなみに。

今回のヘルニアの名称は”頸椎ヘルニア”。


いわゆる首だ。


前回が腰椎ヘルニアだったので

今度は↑の部位に移動した感じでR。


まぁ

まだ病院受診をしていないので

正確にはわからないのだが

私は急にテンションがガタ落ちした。



”うわっ、今度はクビか…”



腰も肝臓も治りかけている今

今度はクビがネックになるとは思いもしなかった。



うーむ・・・座布団没収だな。





というわけで

ヘルニアと決まっていないのに

ディープな気分になった私。


こりゃ時間のある時に

整体に行かないといけないなぁ。


私がそんなことを考えながら

職場の窓の外を見ると

近所の幼稚園児が一生懸命ムシを追いかけていた。


昨日までは暖かったのだが

今日は昨日より5℃以上は寒い。


ムシたちもだいぶ減っているようで

子どもたちはあちらこちら

一生懸命あたりを見回している。


そんなときに

ある子どもと目が合った。



以前

私が蝶を取ったのを覚えていたのだろう。


一生懸命

言葉にならない声で私に訴えてくる。


たぶん

”きょうはちょうちょがいないね、どこいったんだろ?” という感じなのだろう。


私はその子の思いをサインで読み取った。


私は深くうなずき

”そりゃ大変だったのう、だったらあの草むらを探してみなされ” と

草むらを指さしてみる。


子どもは

私が指をさした方向へ一目散に走る。


そこには黄色い蝶がちょうど飛んでいたのだ。


まさに

そこのけそこのけ、という世界。



あ、そうだ。

アレを渡してみよう。



そう思い立った私は

朝職場の掃除をしていた時に見つけたアレを取りに行き

結局

蝶を取り逃がして肩を落としている子どもにアレを渡してみた。



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そう。

セミのぬけがらだ。


もしかして見飽きてるかな、

目新しくないから喜ばないかな、と思ったのだが

子どもは大喜び。


まさに小躍りという感じで

セミのぬけがらを小さな手のひらで大事に包みながら

声をあげている。




あまりに嬉しそうな声を上げているので

幼稚園の先生もこちらにやってきた。


”いや、セミのぬけがらを渡したんですよ” と

状況説明すると

幼稚園の先生はその子どもといっしょに”ありがとう” と言う。



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照れくさい私は”いやいやいや” と言いながら

髪の毛が残り少ない頭をポリポリとかく。


そしてその子が

”名前は何?” と尋ねてくるので



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私は



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と答えた。


子どもは一生懸命

私の名前を覚えようと

何度も繰り返している。


私はその姿を見て

”覚えてくれてありがとう” と伝えた。





子どものけなげでむじゃきな姿を見て

私は元気をもらった。


まだヘルニアかどうかもわからないうちに

落胆するのはまだ早い。


時間を作って

私の行きつけの整体に行って

あちこちを見てもらおうと思う。


落胆するのはそれからだ。



一生懸命

私の方に手を振っている子どもを見ながら

そんなことを思った今日この頃であった。




くそ、ムシめ!

探そうとしたときにいないファック!

もしかしてファック!

ガキが来るときは別なところに隠れているのか?