君、いい画素してるねぇ
あれは土曜日だったか。
私がポケ~っと
酒を呑んではあらぬ妄想にふけっていたときのことだった。
いきなり
クリスタルキング氏の名曲”大都会”のサビが鳴り響く。
不意を突かれた私は
半分魂が出てしまったような状況。
まさにプチ幽体離脱状態であり
これが”電話の着信音”と気づいたのは
大都会が鳴り響いた5秒後だった。
あわてて携帯を手にとり
電話に出ると
やけに高い声で”もしもし~”という声がした。
はっ。
この声は・・・。
その昔
私は大学に通っていた。
大学といっても
私が通ったのは短大であり
幼児教育科がある某短大に2年間通っていた。
電話の声の主は
忘れようとしても忘れることのできない
その短大時代にお世話になった教授であった。
なぜ忘れられないかといえば
答えはカンタン
試してガッテン。
ビジュアル的にも性格的にも
かなりぶっ飛んでる方だったからだ。
性別は♀に分類され
年齢は
私の読みで60代前半ないし後半。
ただ
私が在籍しているときの読みであるので
もう卒業して今年で10にもなるわけなので
70は確実に到達しているのでは、と思われる。
けっこうお年を召していらっしゃるわけなのだが
服のセンスは若く
いつも林家パー子氏ばりにピンキーとキラーズ系。
フェイスとしては
昔はキレイなお嬢さんだったんだろうな、という風貌であるが
姿カタチどれをとってもJBフェイス。
もしくは某アニメ映画の登場人物にクリソツ系でR。
で
性格がまたキツイ。
音楽的にはかなり高度な能力を持っているので
音楽には一切妥協をしないため
当時(といっても今もそうだが)ド素人当然だった
私のピアノ演奏を聴いては
”あんたのピアノは雑音よ!”などと
よく怒られたものだ。
思えば
どんな相手とでも話を合わせるスキル
もしくは
怒っている相手に対し微妙に話題を変えて怒りを反らすという
社会的に重要なスキル2点を身に着けたのは
このときからだったのかもしれない。
私は幾度かピアノ演奏などでカミナリを喰らってはいたが
微妙に矛先を変えて相手の機嫌をとる、というテクニックで戦っていたため
何かと私のことを気にかけてくれるようになった。
そんな
ピンキーでファンキーな教授が
なぜか土曜日突然電話をかけてきた。
内容としては
・私の安否について
・今は教授職を退き、悠々自適に過ごしている
・教授を辞めたことで人間関係(他の教授たちとの派閥争い)がリセットされ
今はとてもすがすがしい気分
・季節が暖かくなってきたら会いましょうよ、ねぇ、会いましょうよ だった。
短大を卒業して10年経つのだが
こうやって私に目をかけてくれるというのは
幸せというべきなのかなんというべきか。
私としては↑の最後のセリフが
某48人いるアイドルの曲の歌詞(会いたかった云々)と絡めているのではないか、と
深読みしてしまう。
まさか
私を食うためにこうやって電話をしてきたのだろうか。
さすがに夢でありたい、
いや夢あってほしい話であるが
もしこの教授に襲われてしまい
夜の個人授業を展開するハメになった場合
さしもの私も再起不能に陥るであろう。
そんな
おっそろしいことを考えながら
教授から携帯が再び鳴ることがないように
月に変わってお仕置きを喰らうことがないように
ひたすら月に祈る私であった。
くそ、教授め!
発声方法ができてるから声がデカいファック!
そして鼻の穴が広いファック!
さすがに70過ぎの女性とサシでメシを食うのは緊張するぜ!


