マルハバ
昨日は、日高市にて第２回目の
『アラブの茶話～SAWA～会』を
開催しました。
今回はとっても少人数でしたが、
内容は濃すぎるほど濃い時間を
すごさせていただきました。
ヨルダンから帰国したばかりの夫サーメル。
中東のカルダモンコーヒー、セージ紅茶に加え、
バラーゼックというゴマのクッキーに
おもてなしに必須のチョコレート。
ヨルダン色たっぷりで
どんなお話ができるのかなぁと
楽しみにしていたところ、
昨日ご参加いただいた方がたは
みなさん真剣に中東問題や世界の環境や食の問題などを
日頃から考えられていて、
お話しているうちの90％は
政治経済の話、紛争の話などでした。
今でも続くパレスチナへの攻撃が始まった
10月7日より、中東問題に関心を持たれた方、
世界の平和運動をされていらっしゃる方、
「理不尽」が大嫌いで、正しい道を訴えていたい
と強い信念を持たれていらっしゃる方、
子育てしながら、食について、地球環境について
お勉強されていらっしゃる方・・・
御参加されたみなさんの意識の高さに
背筋が伸びる思いでした。
そして、皆さんの関心は・・・
今の国際政治および国際経済から見る
将来の中東について。
こういう話が大好きな夫サーメルは
徐々に徐々に火がついてきて・・・
会場をお借りしている時間ギリギリまで
白熱したトークでした。
いやぁ、本当に濃い時間でした。
茶話～SAWA～会でもお話しましたが、
ちょっと私のモヤモヤ・・・
昨日の『朝日新聞デジタル』の
朝刊ダイジェストのトップニュースが
『死亡した妊婦を帝王切開』
自宅が空爆 胎児を救助、泣き声あげる
なんともまぁ、感動的な
お涙ちょうだいなタイトル。
ガザのラファという街で空爆を受けた
妊婦のお腹から、胎児を帝王切開して
救助した、という内容。
（タイトルのままですが）
よくよく読むと、自宅が空爆を受けて、
妊婦、夫、4歳の娘全員死亡し、
救急隊員が胎児を救ったというお話・・・
さて、私のモヤモヤは止まりませんでした。
なぜ朝日新聞はこのニュースを
私の関心の中でもトップに出してきたのでしょうか。
まず第一に、このお涙頂戴ニュースは
今この時期にトップニュースとして
出すべきなのでしょうか。
こんな話はもういくつもSNSで見ています。
すぐに帝王切開したけれど、
子どもの心臓は止まっていた。
生後2日で孤児になる。
などなど・・・
そして、まず始めに思ったのは、
この救われた命は、本当に救わなくてはいけなかったのか。
この子は、生まれながらにして孤児です。
もう、愛情いっぱいに名前を付けてくれる
両親はいないのです。
一体誰に引き取られるのでしょうか？
そして、誰がこの子に名前を付けるのでしょうか。
この子を、あの世に家族と送ってあげたほうが
良かったのではないだろうか。
そんなことまで考えてしまいました。
そして、今なぜこのニュースなのか。
餓死している子どもたちの映像、
何十日と瓦礫の中に閉じ込められ、
やっと救われた人の映像、
支援物資を取りにいくところを
爆撃されてた映像、
なぜ日本はそのような映像を
大々的に取り上げないのでしょうか。
今、アメリカの主要大学では
生徒たちによるボイコットが行われています。
キャンパスにテントを張り、
「今すぐ停戦を！！」と訴えかける学生たち。
日本は？？？
「あぁ、赤ちゃんが救われてよかったわね」
なんだかこの違和感、分かります？？
この温度差、このズレた感覚。
『アラブの茶話~SAWA~会』で熱く語ってくださった
参加者の皆さまのお気持ちを確認して、
改めて自分が何をしなくてはいけないのか、
何を感じなければいけないのかを知らされた気がしました。
私たち全員が思う「より良い未来」「幸せな一生」というのは
住んでいる場所、住んでいる環境を問わず、
全人類が願うことであるということを、忘れないでほしい。
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