■昔の感覚に頼ったままだと失敗しやすい
幼少時代、ピアノを習っていて、たびたび演奏会に参加していた。
下手くそながらにも、ピアノを弾いている瞬間は
しかし、大学生、社会人あたりになってからはピアノとの距離がだんだん離れてしまっていた。
ある日、友人に「娘のためにピアノを買うからついてきてほしい」と言われ、中古のピアノ屋さんにいくことになった。
店員に試しに弾いてみますか?といわれ、
弾こうとするも、昔は当たり前に弾けるはずだった曲が弾けなくなっていた。
過去の感覚でそのまま弾けると思っていたものが、10年以上離れると、こうも指の運びが悪くなるのかと痛感した。
さて、本日の本題だが、トレードでもこのちょっと触れない間に全然変わっていたということが全然ある。
特に裁量トレードやポジション保有期間の短いトレード(スキャルピング)ほどこの傾向が強い。
ということで、本日はトレードから1年上離れた人がかかりがちな罠を列挙していく
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■昔トレードしていた時の相場を基準に値頃感でトレードしてしまう罠
トレードをする時に、ある一時点の価格を参考に割高か割安かを判断してはならない。
例えば、ドル円=100円という感覚を持っていて、130円だと円高、90円だと円安という持っている人は多い。
しかし、値頃感というのは、あくまで自分の個人的な意見であり、市場のコンセンサスが反映されたものではない。
市場参加者にとってみれば、常に現在価格が適正価格であるのだ。
「1年前は120円だったのに、今は135円になっている。これは高すぎるからショートだ!」といった自分の値頃感に頼ったトレードは大半負ける。
余談だが、この間数年ぶりにハンバーガーを買うためにマクドナルドに行って100円を出そうとしたら、170円になっていて裏切られた。100円マックなんてものはこの世からなくなってしまっていたらしい。
■昔の手法のそのまま使おうしてしまう罠
過去使っていた手法をそのまま使用しようとしても大半うまくいかない。
値動きの特性は、時代時代によって、周期的に代わるものである。
タイミングによっては、1年前に使えていた手法、インジケーターが1年後には使えなくなっていたことは全然ありえる。
昔勝てていた手法としても、その手法が今の相場がマッチしているかは別問題であるのだ。
■裁量トレードで当時の実力に敵わない罠
裁量トレードを行う際には、同時に複数の視点を保有することが必ず必要となる。
複数のエントリー条件が揃っていても、「こういうにはエントリーしない」という除外条件が大きく手法の勝率を左右するからだ。
数年ぶりにトレードを再開すると、視野が狭くなっていてどうしても見落としが多くなる。
見落とししやすいポイントは以下があげられる。
- 相場環境→チャートパターン→ダウ(高値安値)→サイクル→ローソク足→プライスアクションの一連の流れのどこか
- 分析の主軸となるローソク足に対しての上位足、下位足の値動き
- 他通貨の動き(特に相関性/逆相関性が高い通貨ペア、また相関性の強弱はは時期によって変わるので注意が必要)
今日はここまで
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