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■トレードの大敵は”やってる感”
勉強の環境を整えるために机の片づけをしたら、
目に入った棚が気になり整理を始め、しまいには漫画を読み始めて次の日を迎えていた。
準備作業をしていると、次々と関係のないことに手をつけてしまい、
本当に必要なことは何もできてないまま時間だけが経過している。
トレードの学習においても、これと同じ状態に陥っているトレーダーは多いのではないだろうか。
- トレードに関するYoutubeをみる。
- 無料のインジケーターを朝から晩まで探す。
- トレードに関するネットの記事を手当たり次第をみる。
これらは、”やってる感”を出すだけの自己満足であり、あなたのトレード結果には何ら貢献しない。
- 誰かが爆勝ちしているという自慢動画はあなたを勝たせてくれるわけではない
- 誰かが紹介しているインジケーターは、あなたを勝たせてくれるわけではない
- 自称アナリストの相場情報は、あなたを勝たせてくれるわけではない
”今やっている自分の勉強は勝率に直結するのか?”を今一度考えてみてほしい。
■専業になるまでにかかる時間を短くするには
相場について全部知ろうと思うと、あまりに膨大な知識を要する。
しかし、勝つために必要な知識は、それと比べてはるかに少ない。
勝つために、真に必要なことは
- 相場が今何で上がったのか?下がったのか?を理由を考えてトレードの根拠を確かなものにすること
- なぜ今勝ったのか?今負けたのかを考えて、負けている共通点を考えて、手法に磨きをあげること
たった2点である。
▶︎ローソク足の勉強から逃げるな
チャートは新規買、新規売、決済買、決済売の4つが原因でしか動かない。これを売買性質と呼ぶ。トレードを行う際は必ず売買性質によってチャートがなぜ動いたかを説明できなければならない。
確かな根拠を持つ手法の構築を行うためには、チャートのローソク足分析(プライスアクション分析)を行うことがなにより
ローソク足がなぜできたのかを考えれば、チャートから誰がどんな取引をしたのかが透けてみえるようになるからだ。
多くの人がトレードを勉強しようとするときに、インジケーターの分析から入る。
しかし、勝つための勉強においては順番が重要で、最初に学ばなければいけないのがローソク足分析である。
インジケーターとは、ロウソク足の情報を何らかの形で足したり、掛けたりすることでローソク足の情報を変換、抽出したものである。
例えば、一定期間のローソク足の終値を平均化し、その推移を線にしたものが移動平均線であるが、ローソク足には、終値以外にも始値、高値、安値という情報が含まれていて、移動平均線だけをみてもわかる情報はだいぶ限られている。
つまり、純度が高く、1次情報であるローソク足を分析してあげることが根拠のあるトレードを行うためには、手っ取り早いのだ。
インジケーターを使うことよりもローソク足分析の方が覚えることは多いし、地味なため、ローソク足の勉強は後回しにされがちであるが、ローソク足から逃げてはならない。
▶︎数値化から逃げるな
手法の今の手法の勝率を1%でも上げたければ、数値化から逃げてはならない。
数字でしかトレード手法の優位性は測ることができないからだ。
数値化とは、トレードの記録、検証、またバックテストを行い、手法の期待値(勝率、リスクリワード)出すことを指す。
数値化を行う際のデータ元は、本番トレード、デモトレード、過去チャートからの検証でもなんでも構わないが、まずは数値を出してあげることが重要だ。
数値を出すことで自分のトレードの悪いところがみえてくる。
- 自分が負けているのは、勝率が低いのか、リスクリワードが低いからなのか
- 自分のトレードが一番エントリーが多い時間帯は何時か?
- 1週間の中で、何曜日が一番勝率が悪いのか?
- ロングとショート、どちらがパフォーマンスが高いのか?
■孤独な戦いで負けないために
トレードというのは、長い孤独な戦いであり、間違っていることをしていても誰も指摘してくれない。
玉石混淆かつ膨大な情報をすべて飲み込むのではなく、どれが自分に必要か判断して取捨選択をしなくてはいけない。
今やっていることの本当の理由はなにか?
そして、今やっていることは本当に勝ちに直結するのか?
一度今やっていることを手を離して考えてみよう。