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■ズレを許さないトレードと航海の世界
クリストファー・コロンブスという名前を聞いたことがあるだろうか?
コロンブスは、インドを目指してスペインを出発し、1492年に初めてアメリカ大陸を発見した到達したイタリア人冒険家である。
彼は、アメリカをインドと勘違いし、アメリカ人先住民がインディアンと呼ばれるきっかけを作ったという。
その後、3回に渡り、アメリカをインドだと思い込み、アメリカ大陸へ航海するも、逮捕されたり、船が大破したりと散々な航海が続き、55歳で生涯に幕を閉じることになる。
彼がアジア大陸だと思い込み、命をかけて旅をした先は、アメリカ大陸であり、彼はとんだ無駄足を踏んでしまったのだ。(もちろん、後世にとっては大変価値のある航海を行ったことは説明するまでもないが。)
コロンブスがアメリカをインドだと勘違いしてしまった原因は、コロンブスが、出発地から目的地のインドまでの距離を、本来よりに小さく見積もっていたことにある。
具体的には、コロンブスの航海術に多大な影響を与えた愛読書「宇宙像」に記載されていた距離の計算方法の尺度が、外国のもので、当時コロンブスが住んでいたイタリアの尺度とは異なっていたが、コロンブスはそのまま使用してしまっていたことが、アメリカをインドだと勘違いしてしまった大きな原因の1つであるとされている。
これは、現代風にいうと、マイルとキロメートルを勘違いしてしまうようなものだ。
例えるなら「1万マイル先にインドがある」と言われて、誤ってキロメートルだと思ってしまい、10000万kmだと思っていたら、実際は1万6000kmだったといった感じだろうか(1マイル=約1.6km)
■勝ちトレーダーになるには「尺度」を意識しろ
この長い前置きで伝えたかったのは、
いくら方向性があっていて、そのために行動していても
「尺度」が違うことで大きなひずみを発生させてしまう。
ということだ。
トレードにおいても同じで
尺度(期間、パラメーター)を間違えてしまうと
- 自分が長期チャートを分析しようとしているのに、実際には長期チャートを分析していなかった。
- スキャルピングをするために、短期のチャートを予測していたのに実際に分析していたのは中長期的な見立てだった。
ということが起きてしまう。
移動平均線期間10と移動平均線期間50では同じ計算式でも、全く指し示す値が違うように、
尺度(期間)というのは手法以上に重要なのである。
以前移動平均線についての解説で
「EMA9こそが最強の移動平均線の1つである」という話をしたことがある。
EMA9という数値は、1本のローソク足の圧力を分析するのに特化していて、スキャルピング、バイナリーなどで短期の攻防を見極めるのに最適なのである。
またプライスアクション分析とも非常に相性がいい。
1本のローソク足に全集中するためには、
EMA9こそが答えであり、これがEMA8やEMA10などパラメーターが1変わるだけで
大きくパフォーマンスが下がってしまうのだ。
参考|移動平均線のパラメーター
■聖杯に必要な2大要素
私の投資哲学の中に
「手法は理屈と数字の両方で説明される必要がある」という言葉がある。
数字とは、期待値(勝率)のことであり、
理屈とは、「何に対してどんな分析しているか」をしっかり説明できることである。
- 移動平均線は、一定期間の平均を出すインジ
- ボリンジャーバンドは、一定期間の異常値を出すインジ
- RSIが一定期間の過熱感を分析するインジ
インジケーターがどんな分析をしているのかインジケーター自体への理解を深め、ざっくりとしたイメージを持ててきているトレーダーが以前と比べて増えきたように思える。
一方で、インジケーターの「期間」が何を分析しているのかのイメージを持っている人はまだまだ少ない。
「手法はセンスが良いのに、尺度(パラメーター)が残念だな」という方を見かけることも多い。
何を分析するために、その期間をいれているのか。
安易なトレードを重ね、負け額を増やす前にもう一度考えてみてほしい。
今日はここまで
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