初期搭載されているインジケーターでもないのに関わらず、絶大な人気を持つGMMAガンマ
サイキックスが出しているGMMAインジケーターもなんだかんだ1000本以上売れております。
今回はそんなGMMAを使った相場環境認識、有効なGMMAのパターン、サイキックスが実際に使っていたガンマトレード手法をご紹介お伝えします。
■GMMAとは
GMMA(ガンマ)とは...EMA3〜15までの6本から成り立つ短期GMMAとEMA30〜60までの6本から成り立つ長期GMMAの合計12本から成り立つ移動平均線の束のようなインジケーター。複合型移動平均線とも呼ばれます。
【GMMAの中身】
短期GMMA...EMA3, EMA5, EMA8, EMA10, EMA12, EMA15長期GMMA...EMA30 EMA35, EMA40, EMA45, EMA50, EMA60
■GMMAを使ったトレード手法
もともとGMMAは、EMA(指数平滑移動平均線)の束のため、移動平均線と基本的なトレードでの使い方は変わりません。
通常の移動平均線を使ったトレードで必ず見なければいけない
以下の3点に着目する必要があります。
- 移動平均線のパラメーター(期間)
- 移動平均線とローソク足の位置関係(=移動平均線乖離率)
- 移動平均線の方向性と角度
ここに加えて、
GMMAのみ4つ目のポイント「収束と拡散」が加わります。
参考|移動平均線の使い方(サイキックス公式サイト)
①GMMAのパラメーター
①のパラメーターにおいてはGMMAは移動平均線の期間が固定のため、特に気にする必要がありません。
②GMMAとローソク足の位置関係
移動平均線とローソク足の位置関係を見ることで
ひとめで「過去どんな流れできて、今どんな状態なのか」という相場環境が頭の中に入ります。
GMMAを使った分析の場合も、通常の移動平均線と同様に考えると良いですが、12本のEMAの中からどの足を基準に見ればいいのかわかりづらいと思います。
短期ガンマの最長単位であるEMA10を短期移動平均線
長期ガンマの最長期間であるEMA60を長期移動平均線として
ローソク足との位置関係をみると良いでしょう。
参考|【パターン別】移動平均線の相場環境認識法(Amebaブログ)
③GMMAとローソク足の角度と方向性
移動平均線の角度を見ることで
「トレンドの継続性」「相場の方向性」を掴むことができます。
移動平均線の角度が急であればあるほど、
急騰急落の発生、ボラティリティの急激な増加を示し
移動平均線の角度が緩やかであればあるほど、方向感のなさを表します。
GMMAを使った分析の場合も、EMA10と60を基準に角度が緩やかなのか急なのかを見るようにしましょう。
④GMMAの収束と拡散
ここからがGMMAの本領発揮です。
GMMAは通常のEMAにはない「拡散」「収束」という特性を持つことから
「GMMAにしかできない深い相場環境認識分析」を行うことができます。
例えば
- 短期GMMAが収束している長期GMMAに対してゴールデンクロスしたのか
- 短期GMMAが拡散している長期GMMAに対してゴールデンクロスしたのか
GMMAを見るときには、通常見るべき「移動平均線とのローソク足の位置関係」「移動平均線の角度」に加えて、拡散しているか、収束しているかを見るようにしましょう。
■GMMAのパターン
具体的なGMMAパターンを3つ、とるべきトレード戦略と合わせてご紹介していきます。
▶︎急落を表すGMMAパターン①
短期GMMAが拡散状態の長期GMMAをデッドクロス
=上昇と比べて下落が短期間で行われた
(※ゴールデンクロスの場合は、下降と比べて上昇が短期間で行われた)
ことを示します。
私は「チャートの単位」という独自の指標をもとにチャートを捉えています。
GMMAはサイクルの状態を如実に表してくれるテクニカル指標です。
短期GMMAが拡散状態の長期GMMAをデッドクロスした場合
緩やかな上昇に対して鋭角な下降が発生しており、このようサイクルを描いていることが多いです。
このようなサイクルが発生した局面において
大抵の場合一度
「緩やかに揉み合った上での反発」または「短期間の大きな反発」(急反発)を挟んでから、
上昇トレンド継続か、トレンド転換するか(下降トレンド)が決まります。
短期間の大きな反発の場合には、
急落がどこまで下がるのなんて誰にもわからないのと
一時的な反発に乗ったところで急落し続ける可能性があるので、エントリーのしようがないですが、
一度もみ合いが観測できた場合には、
その後一度上昇する可能性が高いので、ここでロングエントリーを狙ってあげると良いと思います。
GMMAを使ったトレード手法を細かく整理すると...
(GMMAの具体的なエントリー手法、GMMAパターン②と③、GMMAを使ったトレードの注意点などの後編は来週の金曜日、7月31日にアップします。お楽しみに)
今日はここまで
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