2016.1.27-30 ドラキュラを見てきました~



たくさん書きたいことあるんですが、
何を一番書きたいかなって思った時、
やっぱり、そのストーリーについて書きたいかなって思ったんでした。
なんか、今、書き終えたあと、読み返してみても、意味不明なんですけど・・・。
そして、めっちゃ長いです。
なので、お時間のある時にでも読んでいただければ・・・。
とにかく、覚えているうちに書きたかったということなので・・・。
いつも自己満足ですいません~



完全なるネタバレです~

ご注意ください~

そして、私の個人的な感想ですので~

アゲモリでもカッコいいわ~




今回のドラキュラ。
本当に泣いて!泣いて!泣いて!
泣きまくりました・・・



どんだけ?
だって、本当に泣ける話になってたんだもん。
って、これ、前にも書いた・・・。
このドラキュラって、王道の悲恋のラブストーリーですよね。
あまりいい表現ではないけど、
思いっきりベタなラブストーリーだと思うんです。
ってこれも前回に書いた・・・


でも、それが好きっ!
思いっきり感情移入できて、思いっきり泣けるお話が大好きな私なので、
このドラキュラは、お話の上でも、ドストライクなミュージカルでした

だけど、ベタすぎて嫌って人もいるかもしれません。
ミュージカルだし、少しの余韻というか、
曖昧な部分を残した方がいいってこともあるし・・・。
ミュージカルの芸術性を考える時、ストーリーがはっきりしすぎてると、
あまり好まれない傾向があるような気がするし・・・。違うかな?
好みの問題なのですけど・・・。
皆さんは、どう感じられたでしょうか?!
初演の時より、ストーリーがはっきりして、
私的には、より泣けたドラキュラなのですが・・・。
では、どんなとこが違って見えてかというと・・・。
2幕がめっちゃ良くなってたんだよー



2幕がめっちゃ泣ける演出になっていたんだよー



初演の時のドラキュラと、全体的にはあまり変わっていないと思うんですけど、
大きく変わった点が、私の中で3つあるんです。
1つは、ヘルシング教授のジュリアへの愛が丁寧に描かれていた。
もう1つは、ミナの気持ちの移り変わりの明確さ。
もう1つは、2幕の最後にシーンが増えていたこと。
この3つが変わっていたことによって、
最後のドラキュラの選択(自分だけが死ぬという選択)がより説得力のあるものになり、
なにより、ドラキュラの苦悩が切ないほど伝わってきて、
さらに悲しい愛の物語になったように思います。
1つめのヘルシング教授のジュリアへの愛。
ヘルシングは、登場しているシーンでは、必ずと言っていいほど、
懐にずっと持っているなにかを取り出し、
ジュリア・・・






って言ってたんです。
よく見えなかったから、わからないのですが、
写真が入っているロケットのようなものかな・・・。違うかな?
あ、あの時代、写真はないか?
形見?わからん。
ジュリアを本当に愛していたのに、ドラキュラに殺されてしまった。
だから、必ず敵を討つ。
そういう意思もはっきり表現していました。
前回のジュンモさんの迫力ある教授姿。
ドラキュラを退治することができる唯一の崇高な存在でした。
でも、今回のホンソクさん演じるヘルシングは、
どちらかというと、ジュリアを愛するただの男が、その敵を討つために奔走しているという感じでした。
そして、そんなにジュリアを愛しているのに、
最後にスレイブ化したジュリアを実はヘルシングが殺してしまう。
そのシーンが再演で新たに加えられたシーンなっているのですが、
本当に可哀そうでした。
ヘルシングのジュリアへの愛を1幕から継続してずっと見せられていた私は、
ええっ!なんでよー






なシーンでした。
再びジュリアを失ったヘルシング。
人間の死としてのジュリアとの別れ。
そして、スレイブ化したジュリアとの別れ。
2度もジュリアを失くしているヘルシング。悲しみのどん底です。
そして、それをドラキュラは、目の前で見ているのです。
ドラキュラは、決してそんなことを見ることは望んでいなかった。
ドラキュラは、ヘルシングがジュリアを誤って殺そうするのを止めようとするのです。(一瞬すぎてわかりづらかったけど)
このジュリアとヘルシングの結末を見て、
ドラキュラは、ミナを暗黒の世界へ連れて行けないとより強く思うんですね。
望まれない吸血鬼として生きれば、人間に疎まれ、
再び、ミナを失うことがある。
そういうことも自覚した瞬間だったと思います。
ドラキュラがそう思ったであろうことを観客にわからせるシーンになっていたと思います。
そして、2つ目のミナの気持ちの移り変わりの明確さ。
初演の時は、ミナの気持ちは、揺れに揺れていて、
心はドラキュラのことでいっぱいなんだけど、
気持ちがドラキュラへ向かうことにものすごく抵抗してたんですよね。
結構最後まで抵抗していたと思います。
ちゃんとジョナサンへの想いも残っているように感じられてたんです。
でも、今回のミナは違いました。
ドラキュラと血の交感をした瞬間から、
ほぼ完全に身も心もドラキュラのものになっていました。
It's Over のあと、城に戻っていくドラキュラと、
ミナは催眠術で交信するんですが、
ドラキュラとミナの心は完全につながっていました。
そして、その後のシーンでは、ヘルシングは敵という感じでミナが見るんです。
めっちゃ険悪なムードになってました!
ヘルシング:本当に私達と一緒に行くのですか?
ヘルシングは、あまりにもドラキュラに思いを寄せる(催眠術中に)ミナが自分達と行動を共にする気がないのではないか?と疑うんですね。
それには、ちゃんと答えないミナ。
完全にヘルシングを敵扱いとしてロックオンです

ミナ:私から何が分かったんですか?
逆にヘルシングから何かを聞き出そうとする感じもありました。
でも、この辺はそういう雰囲気だった。という感じで、
私の想像な部分です。
だから、見る人によっては違うかも?
なんでなら、セリフ自体は初演とほぼ同じなんだもん。
ただ、ミナの演出が全然違ったの。
初演は、ヘルシングにも協力的で、ドラキュラへの想いと善人であることとの葛藤みたいなものを感じたんだけど・・・。
今回は、ドラキュラへの想いがものすごく強かった。
催眠術でドラキュラと交信してからのミナは、揺れ動く気持ちはなく、
ドラキュラへの想いがはっきり見て取れました。
その証拠に、ドラキュラを倒しに出発する前にみんなで歌う誓いの歌。
その歌の時、ミナは渋々という感じで、みんなの輪に入ってきます。
行きたくないんだけど、ヘルシングに呼ばれて、仕方なくって感じ。
でも、一瞬入るんだけど、すぐみんなから離れて、
ドラキュラの声を聞こうと壁際に行くんです。
もう、ジョナサンなんて、見えてない・・・。 ←可哀そうすぎる



ドラキュラにまっしぐらって感じでした。
そして、ドラキュラの城に着いて、すべてを思い出したミナは、
ドラキュラへの想いを爆発させます。
暗黒の世界に堕ちようとも絶対にドラキュラについて行く。
鬼気迫るのミナの想い。
そして、そんなミナを見れば見るほど、ドラキュラは一緒に連れていけないと思うんです。
押されれば押されるほど、引いてしまうってやつですね。←そういうことじゃない

離そうとするドラキュラに縋り付いていくミナ。
でも、この時のミナの感情がここまではっきりしているからこそ、
愛しているのに、一緒に連れていけないと思うドラキュラのつらい気持ちが、際立つ演出だったと思うんです。
ちょっと余談なのですが・・・。
ミナがドラキュラへの想いを完全に取り戻した時、
ドラキュラがミナの前に現れて、言うセリフ。
長い間この時を待っていました・・・。
本当に私と一緒に行くのですか?
このセリフを言うのですが、これ初演の時とまったく同じセリフだったんです。
でも、私にはまったく違うふうに聴こえました。
初演の時は、本当に心待ちにしていたという感情が強かったように思いました。
長い間耐えていた時間の果てに、ようやくミナがここまで来てくれたことの喜びというか、
そんなことを感じたと思います。
でも、今回は、ミナを本当に待っていたのは事実なんだけど・・・。
本当に私と一緒に行く気なのか?
ダメだよ。
という、拒否の感情が現れていたと思ったんです。
拒否っていうのは違うかな。
なんていうか、とにかく連れていけないっていう気持ち。
喜びはまったく感じられなかった。
これを理解した時に驚愕しました。
これほどまでに違う演出になってる~って。
そして、それをわからせるジュンス。すごいぞー。←オイ!
そして、3つ目の最後の新しく追加されたシーン。
前に書いたドラキュラ観賞日記で言うと、
ドラキュラ観賞日記 その20 あらすじ&感想18
この冒頭の「「#27 The Longer I Live 」 の後ですね。
そこに新しいシーンが追加になっていました。
ドラキュラの城に戻って棺おけに入ったドラキュラ。
そこへ、ヘルシング達がドラキュラを倒しに来ます。
そして、戦いになるんです。
ここ 「 It's over 」が流れて、スレイブ達も出てきて、なかなかの戦いぶり。
ここで戦うのって、映画「ドラキュラ」と同じ流れになっているので、
私の中で、ウキャー!となったところです。
そして、スレイブ姉さんたちも出てくるしね。
スレイブ姉さんをドラキュラが助けたり、逆に助けられたりして、
寂しかったドラキュラの400年に寄り添っていたのはスレイブ姉さん達だったのかな?
とか思うと、また別な妄想が広がったり・・・。←いや、そんな妄想いらん

とにかく、ここで、もう一盛り上がりしたのも、メリハリになっていたと思う~。
それで、ドラキュラがやられそうになるのをスレイブが助けるのですが・・・。
その助けに入ったスレイブがジュリアだったんです

それをヘルシングが殺してしまう。
殺した瞬間に、それがジュリアだと気がつきます。
ドラキュラは、ヘルシングを止めようとしたんだけど、間に合わなかった。
放心状態のヘルシング。
こんな結末を見たくなかったドラキュラ。
二人の対話が始まります。
※訳は意訳です。雰囲気で読んで下さい~。
ヘルシング : ジュリア・・・。ああ・・・。ジュリア・・・。ジュリア・・・。
ドラキュラ : こんなことを望んでいたのではない。
ヘル : うそだー!!!お前が望んでいたのがこれだ・・・。
ドラ : お前が殺したんだ!!!止めるのも知らずに。
ヘル : お前が私の妻を破壊してしまった。殺人鬼にして。
ルーシーも・・・。次はミナか・・・。
ドラ : 違う!!!
ミナは永遠の命を生きるのだ。
ヘル : お前はミナを諦めろ。
お前が与えられるのは、死だけなのだから。
ドラ : 違う・・・。違う・・・。
私はミナをただ守りたいだけだ・・・。
ヘル : 守ってくれ。ミナを・・・。
私には、わからない。
お前が人間から何を奪って行ったのか・・・。
私からも・・・。私からも。何を奪って行ったのか・・・。
ドラ : 私はミナを愛している・・・。
ヘル : 愛・・・。愛・・・?ははは・・・。
私はそれが何か知らない・・・。
ジュリア・・・。家に帰ろう・・・。
一生、お前はわからないだろう・・・。
ジュリアを抱いて、歩いて行ってしまうヘルシング。
一人残ったドラキュラ。
ドラ : あなたは私の生きる理由・・・
私を生かしてくれる初恋の人・・・
長い歳月さえも・・・
消すことが出来なかった愛・・・
ジャック達 : ノスペラートゥ!
一人苦悩しているドラキュラのもとへ、
ジャック、アーサー、ジョナサン達が駆けつけて。
悲しみのまま棺おけに逃れるドラキュラ。
棺おけを開けるも、ドラキュラは消えている。
そこへミナが追いかけてくる。
そこで、ミナは自分が生まれ変わったことを完全に思い出します。
そして、悲しいラストへ・・・。
この後は、初演の時と同じセリフに戻っていきます。
ああ。それにしても、ここのでこの歌を入れてくるなんて!
「Loving You Keeps Me Alive」
反則でしょーっ!!!
ここで、それ歌われたら・・・。泣くしかないよ・・・。←泣きすぎ

力なく歌うドラキュラ。
自分のすることは間違っているのか・・・。
ただ愛しているだけなのに・・・。
本当に切なかった



悲しかった



このジュリアの死によるヘルシングとドラキュラのシーン。
ジュリアとヘルシングの結末を見せられたドラキュラは、
ミナと自分の姿を重ね合わせたと思います。
ジュリアの死は、吸血鬼として生きていけば、迎えなければならない結末かもしれません。
暗黒の世界で生きる限り、光の世界には戻れない。
そんな道を歩いた先にジュリアのような死があるとすれば、
ミナをそんなふうにしたいとは絶対に思えないはずなのです。
それを目の当たりにしたドラキュラは、ますますミナを残し、一人消える覚悟をしたに違いありません。
(注:あくまでも私の感想ですので~。)
そして、なんとも悲しいのは、
ヘルシングが言った「お前には愛がどんなものかわからない」という言葉。
400年、エリザベスへの愛だけに生きて・・・。
呪われたまま生きてきたドラキュラに、それを言っちゃうの?!
そう思ったら、本当に悲しくなった



ドラキュラは、ただミナを愛してるだけなのに。
ただ、ミナと一緒に生きていきたいだけなのに。
あんなにミナを渇望していたドラキュラに対して、
そんなこと言わなくたっていいじゃないかー



終わった後、鯛友ちゃんと世宗大王の前(劇場の前)で、二人で叫んでいました



だって、ドラ様、可哀そうすぎるよ~



そして、このシーンの後、ミナと城で再開するシーン。
ミナは城にある銅像を見て、自分がドラキュラと愛し合っていた過去をはっきりと思いだします。
そして、ドラキュラのいる暗黒の世界で共に生きることを切望します。
このシーンでのミナは、さっきも書いたけど、
ドラキュラへの想いが溢れて爆発している感じ。
もう、誰にも止められないという思いです。
ドラキュラに向かって、グイグイいっちゃいます。
だけど、そんなミナを見れば見るほど、つらいドラキュラ。
この時のドラキュラの苦悩の表情。
本当に泣けた




ミナがすがってくると、もう、やめてくれって表情なんだけど、
でも、ミナを愛してるから、ミナを離せないで抱きしめるんですよ~



もう、離れたくないのに・・・。
二人のそういう思いが溢れていて・・・。
もう、ミナもドラキュラも隙間が全然ないくらいにギュウギュウに抱き合ってた。
ドラキュラのミナの頬を触る仕草の愛おしげなこと。
でも、離さないといけないという切なさ・・・。
ああ。思い出しても泣ける



そして、最後には、自分の胸を刺して、殺してほしいと願うドラキュラ。
ミナは当然拒否します。
でも、ドラキュラは、こんな人生は死ぬよりつらい。
だから、助けてほしいと・・・。
でも、ミナは愛しているから、嫌だと・・・。
そんな嫌がるミナをドラキュラは引きずるように棺おけの前に連れて行きます。
そして、強引にミナに剣を持たせて、一緒に持った自分の手で刺して、
死んでいくのです。
何か知らないけど、この無理やり感が、本当に悲しかったの



もう、涙が止まらなかった



剣を指す前、ドラキュラはミナに最後のキスをします。
「愛のために私が離れていきます。」と言って、キスする。
こんなに悲しいキスあるかー



うわーんっ



それで、最初見た時、こんなに悲しかったら、
もしかして、ミナがまた悲しみのあまり、神を呪い、ドラキュラ化するんじゃないか? ←え?
って、一瞬思ったんですけど・・・。
そんなわけはなく・・・。
ドラキュラの入った棺おけに縋り付き、泣くミナ。
ミナ : 目を開けて お願い
話すことがたくさんあるのです
冷たくなった心臓に伝えることはできない
神よ 彼が哀れではないですか
ただ愛だけを望んだ彼を許してください
すると、雪が降ってきて、空から棺おけに光があたります。
その光が十字架を映し出していたのです。
ああ。ドラキュラは神に許されたんだ・・・。
と思ったら、更に号泣



どんだけ泣かすのーと思った人、推定1000人はいた!←うそ!
でも、私は、この最後に救われた演出で、本当に良かったと思いました。
だって、HAPPYマニアなんだもん。←なにそれ?
あんなに悲しかったお話なんだけど、最後に救われて、本当に良かった。
そう私は思ったんでした・・・



悲しみのどん底の一筋の光だったと思ったんでした・・・



1幕が80分ぐらいに対して、2幕って60分で、
お話がどんどん展開していく流れなのですが、
今回の2幕は、ストーリー的に本当に素晴らしかったです。
初演の時に感じた「え?これで終わり?」みたいな感じはまったくなく、
一つの完全なストーリーとして完結していました。
初演の時は、「She」から始まるドラキュラとエリザベスの回想シーンから、
ミナの結婚までのところが、号泣タイムだったのですが、
今回は、最後にさらに号泣するという素晴らしい出来あがり

いや、号泣で推し測ってはいけないんですけどね。
ただ、私的には、泣く=感情移入ですから・・・。
本当に素晴らしいお話でした。
もっと何度も何度も見たかったです。
という感じで、思ったことを書きなぐってしまったのですが・・・。
ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。
なにか伝わったら、嬉しいです。
そして、私はこんな風に思ったんですが、
そう思った方、違う風に思った方、
もしできたら、それを教えていただけたら嬉しいです~。
みなさんが、どんな風に思ったのか知りたいので~。
そして、この私の記事の感想も嬉しいです~。
といっても、ここまで読んでもらえてるか自体、あやしいですね・・・。
だって、長すぎる・・・。←自分で書いたんでしょ!
ドラキュラとミナ。
生まれ変わったら、今どきの高校生とかになって、楽しくてしょうがない毎日を過ごしてほしいな~。
なんて、アホな妄想をしてしまう私
