Buckcherryの通算10作目のスタジオ・アルバム『ヴォリューム10』が202362日に発売されました。

 

新たなバックチェリーの可能性を打ち出した期待を上回る内容でした。

 

アルバムを通して聴いて感じたことは、彼らの熱いロックンロールに加え曲のタイプに幅ができ、スケールが大きくなったということです。特に5曲目の「Feels Like Love」という曲では、ギターのアルペジオな感じや、音の奥行きなどが、プロデューサーのマーティ・フレデリクセンの影響もあるのでしょうか、デフレパードやエアロスミスに通じるアリーナロック的な曲に感じられました。今までにないテイストでスケールの大きなロックになっていることに感動しました。

 

アルバムでフィーチャーされているスライドギターの感じはエアロスミスやオールマンブラザーズバンドを彷彿とさせられます。彼らの2度目の来日公演ではオールマンの「Midnight Rider」をカバーしていましたが、ここにきて彼ら流のサザンロック風テイストをうまく表現できたのではないか、と思います。

 

そして火の玉ロックンロールは健在です。

 

 

この春から彼らは新生SKID ROWと全米をツアーしていました。見事なカップリングだと思います。日本公演はどうなるのでしょうか。残念ながらSKID ROWの5月に予定されていた日本公演はエリクのインフルエンザにより延期されました。こうなったら仕切り直しで、日本でもSKID ROWとBUCKCHERRYのカップリングを観てみたいです。

 

評価

89点/100点