「荒れる春場所」が、新大関琴ノ若ものみ込んだ。大関経験者の朝乃山に一方的に押し込まれて、あっけなく土俵を割った。早くも初黒星を喫して「内容が悪い、それ以上はないです」と言葉を絞り出した。
直後の取組ではかど番大関の貴景勝が、阿炎に土俵際の上手投げを食って初黒星。琴ノ若の前には大関霧島が、21歳熱海富士に寄り切られて、連敗となった。霧島は、支度部屋で「何もなしでいいです」と渋い表情でぽつり。大関陣がまさかの「3連敗」を喫し、会場はため息に包まれた。
初日に大関豊昇龍、横綱照ノ富士が敗れており、2日目までに1横綱4大関全員に土がついた。2日目までに大関以上の勝ちっぱなしがいなくなるのは、昨年名古屋場所以来6場所ぶり。ただ当時は照ノ富士が休場、唯一の大関だった貴景勝が初日に敗れたケース。今場所は大関以上が5人いて、2日目までに4勝6敗だ。
三寒四温で体調管理が難しく「荒れる」といわれる春場所。琴ノ若は、朝乃山に対して三段目時代も含めて3戦全敗となった。苦手意識を問われて「関係ないです」と否定。その上で「切り替えてやります」と言った。上位陣の奮起が求められている。
5人いる大関以上に二日目で全勝がいなくなったのは、かなり前ではないだろうか。
あのくんろく大関全盛時代でもなかったような気がします。
暇なときに調べてみます。