横審も大絶賛だ。
大相撲夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)で大関取りに挑む関脇霧馬山(26=陸奥)への期待値が急上昇している。春場所は横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)が全休し、大関貴景勝(常盤山)は途中休場。横綱大関不在の異常事態となった一方で、開催時期が重なった野球のWBCでは大谷翔平(エンゼルス)の活躍に日本中が熱狂した。
横綱審議委員会の山内昌之委員長(東大名誉教授)は27日の会合後「今回、WBCが大きな人気を博した。相撲の中から早くスターの象徴である横綱が出てほしい」と熱望。「横綱をつくると言っても、大関になることが最初。大関に手がかかる力士たちが、予兆として生まれてきたのは明るい材料」と春場所で躍進した三役陣に期待した。
さらに、優勝した霧馬山については「押されても押されても、土俵際で踏みこたえる。そして逆転で勝つというのは相撲道の醍醐味。霧馬山が突き落とし、しかも(本割、決定戦の)2回にわたって再現して相撲の技、様式美を見せてくれた。独自の相撲を持っているという点で、大変感動した」と大絶賛している。
その霧馬山は、大関取りへ向けて「まだ上の番付がある。来場所は頑張らないといけない」と意欲十分。横審が求める〝スター〟となれるか。
かの双葉山も大関に上がる前は、土俵際で薄氷の勝利を掴んでました。「うっちゃり双葉」の愛称もその時に誕生しました。その後連続優勝しあれよあれよという間に、大関・横綱になってしまいました。
霧馬山の「ばやま」は、双葉山のばやまです。
可能性はありますね。