昨日、この記事で

 

 

TOPIXを1億円持って月40万円ずつ取り崩しした場合の、バックテストした結果を記事にしました。

 

まず、リーマンショック時の日経平均の月足チャートを見てみます。

2007年7月をトップに下がり始め、リーマンブラザーズの破綻が2008年9月で月足大陰線をつけて下落。底打ちした後の株価のリバウンドも少なく、民主党政権に代わり株価はヨコヨコ。2013年の12月に第2次安倍政権誕生後(アベノミクス相場)に株価は上昇したものの2007年7月の高値を抜くまで91か月もかかっています。

 

一方、S&P500の月足は

2007年10月が高値で底をつけた後のリバウンドも2/3戻しまであって、高値を抜けるまでは66か月で済んでいます。

 

この違いをAIで調べました。

 

 

問題の3層構造
第1層:危機前に余地を潰した
2007年2月にわざわざ利上げ(0→0.5%)を行い、景気減速を自ら作ってしまいました。FRBは同時期に5.25%を維持しており、いざとなれば大幅に下げる「弾薬」を持っていました。
第2層:初動が遅く小幅すぎた
リーマン破綻(2008年9月)時点でFRBはすでに1年かけて3.25%を下げて2.0%になっていたのに、日銀は0.5%のまま据え置き。破綻から6週間後にようやく0.2%の小幅利下げという対応でした。
第3層:長期金利が下がらなかった
政策金利を下げても10年債は1.3〜1.5%台で高止まりし、企業・銀行の実際の資金調達コストが下がりませんでした。これが今回の議論の核心で、超過成長率(GDP成長率−長期金利)が長期間マイナスに放置された直接の原因です。
ゼロ金利到達はFRBが2008年12月、日銀が2010年10月と約2年の差がありました。この2年間の遅れがデフレの固定化とTOPIXの長期低迷に直結していると言えます。

 

更に

バーゼルIIIの制定・導入
リーマンショックを経ての金融危機発生を受けて欧米の多くの金融機関が破綻ないしは危機的な状況に至ったことへの反省を踏まえ、2010年にバーゼルIII(バーゼル3)が制定されました。 

バーゼルIIIでは自己資本を「コアTier1」「Tier1」「総資本」の3段階に区分し、それぞれの最低基準を4.5%・6%・8%に設定しました。これはバーゼルIIまでの実質的な基準より大幅に厳格化されたものです。

銀行が自己資本比率を上げざるを得なくなったため、中小企業の貸しはがしが置きバタバタ倒産する事態になって信用収縮が起きました。

アメリカはリーマン破綻から約1ヶ月後の2008年10月、総額7,000億ドル(約70兆円)の公的資金を金融機関に一気に注入。銀行のバランスシートを瞬時に修復し、貸し出し余力を維持しました。

日本の場合は資本注入が小規模で中途半端だったと言わざるを得ません。

悪夢の民主党政権時代と言われる所以でもあります。

 

バックテストで用いるにはいささか問題があるように思います。2007年2月の利上げは現植田日銀総裁は日銀の審議員で、利上げに反対票を入れたそうです。

 

アメリカの回復期間の66か月を耐えれる戦略を次回以降書きたいと思います。

 

 

 

今日も売買はせず静観です。TOPIXは5日移動平均線を維持できるかが焦点。割れると25日移動平均線までの調整で押し目買いを入れます。

TOPIXは3/23のザラ場、日経平均は3/30のザラ場で底を打ったという前提なので底割れをすると戦略変更必要ですが、底割れせずに2月末の高値を超えてくるか否かで今後の株価動向が大きく変わります。

 

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AIを使って生涯の出口戦略を検討しています。色々やっていると面白いことが分かってきたので少しずつ紹介しますね。

 

まず、1億円をTOPIXの投資信託に預け(信託手数料0.143%)で月40万円を取り崩した場合、資産の推移は始める時期により大きく変わることが分かりました。

 

 

アベノミクス以降に株を始めていた人は皆儲かっていると言うのにつながりますね。

アベノミクス初期の上昇、2023年からのインフレ期での株価の上昇は資産を取り崩すより株で増える方が大きいと言うことになります。

 

リーマンショック前に始めると1億円持っていても15年で資金が枯渇してしまう計算になりました。

一旦資産が減ってしまうとその後の株価回復局面でも40万円の取り崩しよりも資産は増えないので、今のような株価上昇局面でも資産は減り続けます。

 

何故、リーマンショック後が悪くなったかには理由があります。

一言で言えば日銀の失政につきます。

 

名目成長率よりも10年債の国債の利回りの方が高かったので経済が縮小していたのです。(超過成長率=名目成長率の前年比ー10年債の国債の利回り)

2016年以降、イールドカーブコントロールにより10年債金利を0に張りつけたのと、株価を日銀が買い支えたので超過成長率がプラスになることで株価が安定してきました。

 

ここ数年はインフレで名目成長率が3~4%で推移し、金利は2%ちょっとなので超過成長率がプラスで維持できています。

 

コロナショックで名目成長率がマイナスになりましたが、財政出動もあって1年で回復。リーマンの時のように4年もマイナスになるようなことはありませんでした。

 

今のような時期ならば、株で投資して資産を増やしながら資産を取り崩していく戦略は理にかなっていると言えます。

 

次回以降、高市政権の積極財政政策の影響とどのようになるとこの資産取り崩し戦略が取れなくなるのか説明して行きます。

4月になって相場の流れが変わって来たと

 

この記事で書きましたが、予想以上に売り方の買い戻しと海外勢の現物買いが入り急騰しています。

キオクシアは20,000円割れの水準から30,000円越えまで一気に上げました。全般にAI・半導体株が上げています。

2月期決算の銘柄の本決算発表が本格化。昨日はファーストリティリングが

 

 

大幅上方修正で日経平均の上昇を牽引。

一方、またアンソロピックのAIに市場を奪われる懸念でソフトウエア株がまた下げています。

昨日は半導体等の上げ以上にソフトウエア株が下げたので、自分の資産としてはマイナスでした。

 

--------ここから本題-------

今回の最大の問題は原油高で、この影響でどの程度日本株に影響が出るのかアンソロピックのCluadeを使って計算してみました。仮定が多いので1次近似として見てもらえれば幸いです。

 

まず、名目GDPと日経平均株価、TOPIXの連動性を評価。

これを見ると名目GDPに株価が連動しているのが分かります。

名目GDPは暦歴で出てくるのに対し、株価は12月末の月足ごとで見るのか1月~12月までの平均で見るのか等で変わるのでそこまで正確性はないです。

 

AIの説明によると、アベノミクス以降のTOPIXが名目GDPの相関が高く、相関係数のɤが1に近くなり正の相関があることが分かりました。

 

次に株価と名目GDPの前年度変化率を回帰直線を使って係数を計算。

TOPIXは比較的回帰直線に近い所に分布しているので、まずまず使えそう。AIもTOPIXは統計的有意と判定しています。

 

TOPIX変化率=0.2+3.5xGDP変化率

の式で3.5が重要。GDPが1%変化するとTOPIXは3.5%変化することになりますね。

 

更に、今回の原油高が名目GDPに与える影響を試算します。

原油高による国内生産者の価格転嫁は名目GDPに対しプラスに働きますが、輸入額増加分がマイナスになります。

消費者物価の上昇率は内閣府のバーモデルを使用。

今の原油価格が90ドル台(50%増)が継続した場合で計算。

 

結果は2か月継続でGDPを0.18%、1年で1.13%押し下げになりました。

 

<結論>

内閣府の2026年の名目GDPは3.4%試算。

このまま戦争が終結し、原油価格が5月末までに収まれば(例えばWTIで70ドル台前半)

3.4%→3.2%のGDP変化なので

TOPIXの変化率で換算すると11.4%が11.1%の上昇となり軽微です。

1年続くと

3.4%→2.3%(GDP変化)でTOPIXは8.3%の上昇になります。

8.3%増でも配当金を含めると10%程度が期待値になるので、長期で資産を増やすには債券(日本10年債で2.4%程度)よりも有利なことが分かります。1年で見ると株価は大きくばらつきますが、20年以上の長期で見れば期待値に近づいてきます。

 

なお、名目GDPが減れば税収が減るので、財政悪化懸念もでてくるのも問題になります。

 

仮定が多いのと中央値で計算しているので(それぞれにバラツキがある)あくまでも参考程度に見て貰えれば良いと思います。

 

※注記>図の文字が見えない場合は、図をダブルクリックし拡大してみてください