日経平均(現物)日足

38,000円を回復し、7月の上げ前水準まで株価が戻って来ました。フィナボッチ指数の61.8%戻しまで来ているのと25MA(青太線)まで来ているので一旦押し目が入りそうなチャートです。

金曜日の夜のアメリカ市場でCMEの先物は400円安なので37,600円ぐらいから、明日は始まりそうです。

 

過去の暴落局面での戻りを調べてみましたが、これだけ急激な戻りは余り例がありません。

■コロナショック(2020年3月)

底入れ後、2営業日ほど戻して25MAで上値を抑えられて、浅い2番底を作って反発。最終的にコロナ暴落前の高値を抜けるのに5か月程度かかりました。

 

■アップルショック(2018年9月~)

2018年10月~暴落し、一旦は25MAまで戻るも最終的にミニWトップを付けてネックラインを割り込んでクリスマスまで2段下げ。ミニWトップを抜けるまで6か月もかかっています。10月の高値はその後のコロナショックまで抜けることは1度もありませんでした。

 

■ブラックマンデー(1987年10月)

暴落後2営業日で高値を付けて(この時は25MAまで戻らず)、底割れ。Wボトムを付けて高値を抜けるまでは5か月かかりました。

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共通で言えることは、

・戻れば下値で買った人の売りと戻ったら売りたい人の売りが出るので一旦下押しすること。

安定的に25MAを株価が上回って上向きになれば、2か月近い上昇局面が来ています。(傾きは違いますが)

 

2番底の押しの位置が重要で、浅いか深いかでもその後の回復の時間が変わって来そうです。

テクニカル的には25MAを安定的に上回れるかがポイントです。

 

今週は8/23に植田日銀総裁が国会に招致(閉会審議)されておりそこの発言が注目されます。為替と株価が落ち着いたのは内田日銀副総裁の発言からで、なぜ植田さんが出てこなかったのかは凄い謎なのですが。

同じ日の夜にパウエルFRB議長の講演もあり、これらに為替が振られる可能性はありますが、アメリカの利下げはゆっくりと遅いものになるのと日本の金利もどんどん上げにくい環境ができてしまったので、大きく円高に振れることはないとの見方です。

 

月末には日本の自民党総裁選の動きもある程度見えてくると思います。

親中派の小石河+林氏だとかなり日本もヤバい。

緩和政策の高市氏なら日経平均株価は高騰だと思います。小林氏は高市氏に政策は近いとされています。

 

いつも思うのですが、自分で直接国のリーダを選べない今の制度は何とかならないのでしょうかね。