少し長期の目線でブログを書いてみようかと思います。
止まらない円安、1ドル=200円も覚悟しないと行けない
ドル円日足
5月の初めに政府日銀が為替介入したにもかかわらず、再度ドル円は1ドル=160円を突破するようなチャートになっています。
アメリカと日本の金利差で円安ドル高が説明されて来ましたが、ほぼ嘘です。
アメリカ10年債国債利回り-日本10年債国債利回り日足
日米の10年債国債の利回り差は2023年11月をピークに縮小方向に向かっています。今年の5月に為替介入して以降更に縮小が加速しています。
ドル円の動きと全く逆行している状況です。
ドル高円安に向かっている大きな要因は2つ
①2000年以降のITの発達で世界中のお金がアメリカに流れる仕組みになった
②1990年台に日本経済台頭を懸念するアメリカの日本叩きで過度の円高政策を取ったのを2018年のペンス副大統領の対中演説以降、円安を容認し、中国は関税を武器にアメリカ経済からの分離を図る政策に変更したこと。
アメリカの安全保障上、日本に飴を与えて中国に鞭を与える政策転換が影響してる。(地図を見れば日本の重要性は誰でも理解できる)
チャート上は1ドル=200円まで節目が無いので、そこまでの円安を覚悟して今後の戦略を練っていく必要があります。
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(1)強いアメリカ経済は継続
アメリカの政策金利は当面下がらないと見るのが妥当。
金利が下がるときは株高も一旦は終焉。
生成AIが経済を牽引しているように見えるが、今後はパソコンスマホ等の需要が回復し、今の株高は収まらない。株高ゆえに、今の高金利でも経済が回わる循環ができている。
(2)政策を間違えなければ日本も追従
円安ゆえに恩恵を受ける日本企業が株主還元を強め、人件費、輸入物価の上昇をも打ち消す。アメリカ型の株高で経済を回す構造に日本も移っていく。
一番のリスクは拙速な金融引き締めと増税(社会保障費含む)で、日本経済の回復の芽を摘むかもしれない。
(3)一般人にできること
・ドル資産をある程度持っておいて円安のヘッジする
・円安メリット株を購入し、株主還元を享受する
-輸出企業、資源(コモディティ)関係企業、北米でのビジネスが大きい企業等