5月に入って記事を上げたつもりでしたが、何故か上がっていませんでした。

GWも後半戦で、時間のある時に今後何を買っていくべきなのか銘柄を調べておくのは如何でしょうか?

 

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まずは全体的な相場観。

月足チャートは12(赤)、24(青)、48か月(橙)移動平均線、ボリンジャーバンドは+/-2σ、+/-3σで表示させています。中段チャートはRSI、下段チャートは24か月移動平均からの乖離率、帯は+2σで表示。

 

日経平均月足

4月は下髭陰線で3月の足を包んで終わっています。目先天井になった可能性がかなり高いです。値幅調整か日柄調整かまだ分かりません。

 

一方、TOPIX月足を見ると

そこまでチャートは悪化していません。つまり日経平均の主導を牽引してきた半導体銘柄が調整し、所謂バリュー銘柄が当面強い個別物色になりそうです。

 

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ここからは代表的な銘柄の月足チャートを見ていきます。

半導体株の大本命、東京エレクトロン月足

目先の足は日経平均と酷似しています。より天井を示唆しているように見えます。

2014年の株価は2,000円くらいだったので、10年で20倍にも値上がりしたのですね。

半導体の需要はまだまだ増えるので調整したところで買って持っておけば、今後10年以上は安泰のように思います。

28,000~30,000円くらいまで落ちてくれれば拾いたい。

半導体装置メーカの株はこのチャートに何処もよく似ています。

東京エレクトロンの良い所は営業利益率が高く、ROEも高いことです。

 

(株探より)

5/10に2024年3月期の決算発表がありますが、恐らくこの予想よりも良いでしょう。

ROEが25%もあると3年で自己資本が倍になるのと等価です。実際は配当やらに使うのでならないですが、配当性向50%として6年で自己資産が概ね倍、ROEが変わらないならば6年で1年あたりの純利益が倍になると考えてよいでしょう。

今の株価はPERが45倍なので相当先まで織り込んでいるので、調整したところで買うのがリスクがなさそうです。

 

次は半導体部品メーカ村田製作所月足

同じ半導体でも東京エレクトロンとは全然違うチャートです。2021年の高値をまだ抜け切れていません。こちらはスマホやパソコンの需要に影響を受けているのでしょう。但し48か月移動平均線はアベノミクス以降右肩上がりなので長期で保有しておくのは全く問題ありません。24か月、48か月移動平均線に近い所で買っておくのがベストのように思います。

(株探より)

ROEは10%ぐらいなので、株価の値上がりも東京エレクトロンより緩やかになるのは当然でしょうね。

その代り利回りが1.9%もあるので、そこをどう考えるかでしょう。PERも22.5倍なのでそこまで割高感はありません。

 

次に商社株、伊藤忠商事月足

商社株はここ数年何処も強いチャートですが、伊藤忠はリーマンショック以降から株価は右肩上がりです。

私はコロナ暴落の時に平均単価2500円ちょっとで1000株ほど買って長期保有しています。

そろそろ2.5倍になりますが、このチャートを見るとまだまだ上がりそうですね。

資源価格高騰のヘッジになるので長期保有で良いと思っています。

 

(株探より)

三井物産や住友商事の決算が出ていますが、前期は良かったが今期は減益で増配の傾向です。商社株は資源価格にかなり影響されるので資源価格が高騰すれば利益が増えて上方修正されるかも。

伊藤忠は他の商社と比べ非資源の割合が大きいので、そこまで今期の見通しは悪くはないかもしれません。

ROEが15-20%もあって、利回り2.18%、PER13倍ならば村田製作所を買うより伊藤忠の方が値上がり、配当とも狙えます。割高感もないですし。

 

金融株で三菱UFJの月足

コロナ後以降ずっと上がり続けています。このチャートには表示されていませんが、2006年の1950円が上場来高値です。インフレが継続的に続くならば上場来高値までは目指すと思っています。既に4000株持っていますが、調整するなら買い増しは有りかと思います。

 

高配当株の代名詞だった銀行株ですが、このところの値上がりで利回りは落ちてきました。ただ配当性向は35%ぐらいなので増配余力はありそうです。利上げになると利ザヤが増えるのでインフレ局面では有望なのは間違いない。

成長性を取るのか配当を取るのか、その人のライフスタイルで違うので何とも言えません。

 

次に陸運、JR東日本月足

目先緩やかに株価は回復していますが、以前コロナ前の水準には戻っていません。JR各社同じようなチャートです。

 

JR各社は九州を除いて2024年3月期の決算発表しています。前期はインバウンドの戻りで予想よりも結果が良かったが、今期の見通しはJR東を除いて減益予想になっています。前期も増配し、今期も実質増配が各社の傾向です。

JR東も問題点は高輪ゲートウェイの開発費に当面お金がかかるので、増配余地は少ないようです。

有利子負債も大きいので、金利上昇局面では利益圧迫の恐れもあります。

設備投資は将来のお金を稼ぐ力をつける為にも悪くないですし、鉄道業だけでは伸びしろも少なくまさにデフェンシブ株になってしまいます。

 

陸運の中で利回りと成長性を買ってJR九州を持っているのは正解だと思っています。

JR九州は鉄道業が売上の50%で、他はホテルや商業施設運営で不動産会社の色彩が強い会社です。

インバウンド需要での鉄道業の収益増加は微増程度しかもう期待できないので、他で収益を上げる仕組みが必要なのです。

JRの他各社とは少し違う決算と見通しが出るのではないかと期待しています。

三菱UFJと比べても利回り、PERも遜色ないので、あとは増配をどのくらいするのか次第かと。

出遅れ感もあって決算前にもう少し買い増ししたい銘柄の1つです。

 

円安ヘッジの為に、円安で業績が良くなるトヨタやINPEX(資源価格高騰のヘッジにもなる)を持っておく(買い増し)も悪い選択しではないとは思っています。