弘法筆を選ばず! | jona3photoの写真ブログ

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写真を撮る人。英語を話す人でもあるので海外で話題になっている機材や撮影方法について書いたり、自分が撮影した写真について紹介したいと思います。

今日のテーマはタイトル通りこちら。

 

「弘法筆を選ばず!」

 

といっても私のことではありません。

 

今日お話しするのは超有名カメラマンDavid Hobbyです。

 

日本でストロボ好きの人がストロビストという単語を聞くと某ブルガリア出身のあの方を連想すると思いますが、そもそもそのストロビストという単語を作ったのがDavid Hobbyです。

 

恐らく世界的な基準で有名なストロビストは誰?と聞いたらDavid HobbyとJoe McNallyと答える方がほとんどでしょう。

 

今日はそんなDavidが少し前に海外の人気Youtubeチャンネルに登場したときのエピソードを紹介します。(ちょっと古い動画ですが)

 

まずはリンクから。

 

これはDigitalrev TVという香港のカメラチャンネルです。

 

この動画のプレゼンターであるKaiと数名の人気スタッフが何年か前に抜けて以来大分人気が落ちているチャンネルでもあります。

というか自分含めKaiが抜けてからこのチャンネルを見なくなった人は結構いるでしょう。

 

それはさておき、

この動画はCheap Camera Challengeという人気企画で、海外の有名(というか大物)カメラマンを招待して、彼らにトイカメラで撮ってもらうというチャレンジ企画です。

 

今回はトイストーリーのバズライトイヤーカメラですね。

 

20分ほどの動画なのですべて翻訳するよりも、この動画でDavidが使っているテクニックを紹介します。

 

まずは今回のチャレンジは5つ。

 

1. 蛇料理屋さんでスネークマスターのポートレート。

2. 竹の竿を使って麺を伸ばすBamboo Nooodleの職人?の撮影。

3. 自分のオリジナルハンコを作れるSealing Stone DIY Studioの撮影。

4. ランボルギーニの撮影。

5. 少林マスターの撮影。

 

これらすべてのチャレンジで共通しているテクニックが、

 

トイカメラについているフラッシュを使ってストロボ(格安スピードライト)をスレーブ発光させていることです。

そしてオンカメラのフラッシュが被写体に影響しないように彼の運転免許証と思われるカードを使ってフラッシュをカットしています。

 

カードを取り出した時にすでに裏に剥がせる黒いテープが貼ってあったので恐らく普段からあらゆる状況を想定してい持ち歩いているんでしょうね。

 

被写体には影響しないけどスレーブのストロボに届くギリギリの設定を最初に模索しています。

 

1. スネークマスター

この撮影ではストロボにトイレットペーパーをディフューザーとしてかぶせています。

面白いっすね!

 

ちなみに7:24辺りから蛇の調理が始まるのでグロいのが苦手な方は8]24までスキップすることを推奨。

この時はチャレンジの後なのでDavidは自分のX100で撮影しています。

 

ちなみに撮った写真は動画の最後にまとめて流れます。

 

2. バンブーヌードル

このチャレンジでは角形ハーフNDフィルターと思われるものをレンズの前に持っています。

どうやらこのトイカメラはシャッタースピードがオートのため、スレーブストロボとシンクロ出来るスピードで撮るにはシャッタースピードを何とか落とさないとダメなようです。そこでNDフィルターを使ってカメラが外は暗いと判断させてシャッタースピードを落としているようです。

 

さらにシャッターラグも問題のようですね。バンブーマスター(?)が下にいる時にシャッターを押すとバンブーマスターが上に来ている時にシャッターが切れると12:07辺りで言っています。

 

3. Sealing Stone DIY

撮影が始まる前に13:00辺りで、彼は漢字を全く知らないのでKaiが彼のために適当な漢字でハンコを作っても分からないねとジョークを言っています。

 

このチャレンジでは狭い空間で3つすべてのフラッシュを使って撮影するということが課題です。

 

最初は1つを天バン、1つを壁バン、そして1つをKaiに向けていますね(直当てではない)。

 

そしてKaiが漢字を決めている間にアート作品を作って撮影を楽しんでいます。(この写真も最後に流れます)

 

いざ撮影が始まると壁バンとKaiに向けていたフラッシュをいじっています。紙を使ってバウンスさせていますね。

 

4. ランボルギーニ

この撮影のころにはだいぶカメラの仕様が分かってきたようです。

フラッシュは一度撮るとリサイクルするのに6秒かかるそうです。

そして昼間に外で使うと2のチャレンジの時に書いた通りシャッタースピードが早すぎてスレーブとシンクロしません。

 

今回はそれがすでに分かっているので普通の円形NDフィルターを使っていますね。

 

17:07辺りで車全部に光を当てることができないので、運転手に何とか当ててポートレートを撮る予定のようです。

そして残りのフラッシュでいくつかの車のパーツをアクセントとしてハイライトするといっています。

1つを運転手用に、1つを車の後方から、そして最後の1つをタイヤに当てています。

 

18:17辺りで、1、2、3と数えて、2の時にシャッターのボタンを押すと3の時にフラッシュが光ると言っています。

 

5. 少林マスター

最後に少林寺拳法のマスターの撮影です。

最初は動きのある画を狙っていたようですが、やはりカメラの機能的に限界のようです。

 

激しい動きの撮影は諦めてカンフーポーズで最後は閉めています。

 

21:57 この時にストロボをプラスチックの袋に入れてランタン型のディフューザーを作っているのが面白いですね。

 

22:22からが作品紹介です。

 

コメント欄ではランボルギーニの作品が人気の様ですね。

個人的はハンコ屋さんでのKaiが作業している時の写真が一番好きです。

 

このCheap Camera Challengeは他のエピソードもあるのでそのうち紹介したいと思います。

 

ではまた。

 

Jona3