夜の流し撮りセッション:1/29 | jona3photoの写真ブログ

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写真を撮る人。英語を話す人でもあるので海外で話題になっている機材や撮影方法について書いたり、自分が撮影した写真について紹介したいと思います。

 

昨日は前からやってみたかったテクニックを試してみました。

理論上可能であろうと予想はしていましたが思っていた以上の結果でした。

 

とりあえず昨日のベストショットから。

 

 

これは以下のカメラ知識を合わせた結果です。

1. いわゆるブラックボックス

2. フラッシュ速度とシャッタースピードの関係

 

1. まずはブラックボックスについて。

 

これは簡単にいうとシャッターを切っても真っ暗で何も写らない状態を指します。それこそ名前の通り真っ暗な部屋で撮ればそうなりますし、ISOをベースISOまで下げて、絞りをf8とかにしてシャッタースピードを上げれば、よほど回りが明るくない限り大抵の場合は真っ暗になります。このブラックボックスがなぜ良いかと言うと外部の光から全く影響を受けず、自分の思い通りの光を作ることが出来るからです。

 

今回はその応用で、背景の光は写るけど被写体は真っ暗という半ブラックボックス状態を使いました。

 

百聞は一見に何とかです。これは冒頭の写真とは別の場所で撮りましたが、まずはこちらを。

 

はい、後ろの某ラスボス的な建物の光は写ってますが被写体は真っ暗ですね。

 

ISOは160で、絞りは確かf5.6とかだったと思います。

シャッタースピードは1/4秒と結構なスローシャッターです。

 

私のカメラは手ぶれ補正がついていないうえにこれは三脚も使っていません。

 

通常ですとそんなんでポートレート撮れるか~手ぶれするか被写体ぶれするわ~!と言われますが、ブラックボックス状態は違います。

先ほど書いた通りブラックボックス状態では被写体に光が当たらないため、被写体が動こうが踊ろうが移りません。

 

そしてこのブラックボックス状態でフラッシュを使えば被写体が写るのはフラッシュが当たっている瞬間だけです。

 

ここで必要なのはフラッシュ速度の知識です。

 

2. フラッシュ速度について

 

フラッシュの速度? 光の速度じゃないの? と思うかも知れませんが、正確にはフラッシュが照射されている時間ですね。

 

実はAD200に限ったことではないですが、ストロボにはストロボが光っている照射時間というものがあります。

メーカーのサイトに行くとちゃんと仕様が書いてあります。

 

例えばゴドックスのAD200の場合はこちら。

 

左が出力で右がフラッシュ照射時間です。

1/128 - 1/13333秒

1/64 - 1/10204秒

1/32 - 1/7518秒

1/16 - 1/5128秒

1/8 - 1/3225秒

1/4 - 1/1818秒

1/2 - 1/869秒

1/1 - 1/220秒

 

例えシャッタースピードがストロボ撮影で良く使う1/125秒でも、AD200の出力が1/128だとシャッターが開いているその1/125秒の間、1/13333秒間しかAD200は光っていないということになります。

 

もうそうなると手ぶれなんてないに等しい存在になりますね。

 

この知識とブラックボックスの知識を合わせます。

 

先ほどの被写体が真っ暗な状態で被写体に光を当てるとこんな感じ

(ちょいアンダーっすね)

 

そしてシャッターを切った後すぐにカメラを横に降るとこうなります。

 

アンダーですが、未来チックでいいっすね。

 

露出をちょっと調整して同じ場所でこんなのを撮ったり。

 

そして最終的にThe新宿的なあの橋の上で最初に紹介したあの写真を撮っておしまいです。

 

個人的にかなり気に入っています。

 

ちなみに被写体は以前もブログに登場した友人です。

@quartet0328

https://www.instagram.com/quartet0328/

 

明日はアー写の撮影があるので楽しみです。

また報告したいと思います。

 

Jona3