6月6日は楽器の日、って事で。
しばらく楽器の話題に触れていなかったからというわけでもなく、ネタも無かったわけでもありませんが。。。
ギターの趣味を再開してから気づき、ずっと気にかけているものがあります。
初めて自分の金で手に入れたギター。
フェルナンデスFR-120
今までこのブログでいろいろ書いてきましたが、残念な事にとても弾いてやれる状態ではなく、これまで何本ものジャンク品に手を入れてきた物と比べてもコンディションはワーストレベルだったのです。
これは自分が長年、ギターを弾かずにいい加減な気持ちで放置しておいたせいでもあるのです。
↑これは過去に掲載した画像の使い回しです。(白く見せようとして色温度が低いw)w
前にも書きましたが、ネックが根元から順反りしてしまい、スルーネック構造である事から自分ではどうする事もできず。
トラスロッドも目一杯、またワッシャーを加工して更にロッドを締め付けても足らず、お手上げ状態でした。
それでも、現在所有するギターの中でエボニー指板なのはこの一本だけ。
この貴重な材を使っているのに、もったいない。
と、黒々した指板をながめては、何とか弾けるコンディションに直せないものか?
ずっと考えていました。
そんなある日、ネットで「ネックアイロン」という言葉を目にしました。
アコースティック・ギターのネック矯正が殆んどでしたが、エレキでもこの矯正をやっている工房がある事を知りましたが、遠い、高い(@_@;)
DIYでやられた記事も拝見しましたが、果たして自分にもできるものだろうか。。。
そんな時に限って、都内の中古楽器屋さんで、全く同型・同じ色のものが売られていまして(笑)それでも新品時の定価の1/3(笑)
更には、某入札サイトでは、これまた同じ型の抜け殻ジャンク品が。なんというタイミングか(大笑)。
一瞬、気持ちは揺れましたが、今となってはそんな回り道はもうしたくないし、迷うくらいなら自分でやってしまおう!と。
はい。やりました(笑)。
これは今年3月、まだ寒い時期の事です。
このように、スチールラックの部材にクランパーで矯正し、その後、電気ストーブに20cm位近づけ、1時間位熱を加えたあと、朝までゆっくり冷却(しかも朝は冷え込む時期に・笑)
もちろん、このギターでぶっつけ本番ではなくて、別の物を実験台にしましたけど。
実験台の別のギター(ネック素材も違う)では、それほど効果はなかったものの、このFR-120では効果ありでした!
本来なら、もっと根元近くを狙いたかったのですが、ご覧のとおりスルーネックの形状からして傾斜になっている部分にクランパーで強く固定できず、簡易的な素人作業では無理でした。
この後、ナット位置も高かったのでヤスリでガリガリと削りました。(結局削り過ぎてシムを噛ます事になりましたが)
この作業をやった事により、今まで弦高12フレット6弦側で3ミリ位でも1弦が15フレットあたりから音詰まりしていたものが、弦高2.2ミリまで下げても音詰まりはしないようになりました。
センのボディ材にネックはメイプル&ウォルナット、指板はエボニー(黒檀)で、サスティーンの効いた生音の鳴りは結構イケる感じがします。
ただ、またいつか反りが戻ってしまうのでは?と心配ではありますが、3ヶ月経過しても殆んど変化はありません。(ただこの後、梅雨と厳しい暑さの季節でどうなるかですが。。。)
このFR-120の改良は、まだ続きます。
トグルSWの位置も気に入らないのですが、移動はせず、スイッチの動く方向を変えました。
元々は、ギターを抱えた時、上下に動かす事しか、構造上できなかったのですが、変更しました。
(ボディ裏のザクリがギリギリで、SWの端子が邪魔して向きが変更できなかったものを、ボディは掘らずにSW端子を加工しました。)
SWの動作方向がピックアップの位置と平行して同じ向きに変わった事で、今までとは全然良い感じになりました。
あと残すところは、リアピックアップです。
フロントは以前に壊れて交換していて音もOKなのですが、リアの音がよくないです。。。
やたらハイが出すぎる感じで、低音も出てはいますが高音域がフェイズしたような感じなのです。
同じアクティブピックアップのギターもあるので、比べてみたら全然違うし何かがおかしい。
なので今後ももうちょっと、このギターを改良させてまたレポートします。
かなり弾きやすくなり、いい感じになってきましたよ。
またまた長文になってしまいました