家を建てるのは大変面倒くさい、とよく聞く。
決めることが多すぎて、打ち合わせをたくさんしなくちゃいけなくて、
それで全部任せてしまいたくなると。
我が家は、私もオットも、そういう面倒ごとは好きなタチである（笑）
まだ本当に建てることができるのか、そこすらも決まっていないけれど、
実現へと動き始めたら、精一杯楽しもうね、と決めている。
楽なのは、オットの実家の建て直しなので、
周りの環境がどうかと考えながら土地を探す、と言うための一手間は
全くいらない、ということだけ。
隣近所は全部、３代以上前のご先祖様時代から繋がっている、
先祖代々ずっと隣人というお宅ばかり（それが田舎の良さだろう）、
土地選びの迷いは一切ない。
困るのは、現在そこに母屋と離れの２軒が建っていて、
その解体に相当の費用が必要であろうということ・・・
田舎恐るべしで、下水道がなく浄化槽だし、
ガスもプロパンガスなのだ。
それくらいの場所なので、多くのメーカーさんの施工範囲内ギリである。
建てていただくとなったら、
施工中の交通費や場合によっての宿泊費の負担が必要となる。
あれ、近所の売りに出てる土地をまるっと買ってそこに建てた方が安いかも？
と、ちらりと考えてブルブルと首を振る。
家の一部は築100年。他の部分は57年と、60年くらい。
それでいて古民家の趣はどう見てもない・・・。
義父がかなり断捨離してくださっているが、
それでもまだ残っているものの撤去も相当だろう。
道はけして安穏ではないのだ。
でも楽しまなくちゃね！
と言うわけで、
今日はその楽しみへたどり着くまでの前哨戦の一つというか、
モデルルーム巡りの1日となった。
いいなあ、と思うのはコンサルタントさんに間に入ってもらっているということ。
コンサルタントさんに我が家の希望・事情を全てご相談し、
そこから我が家に合うであろうと思われるメーカーを、
数社、その根拠を説明してくださりながら、進めてくださって、
先方に伝え、プレゼンをしていただけるアポを
全て調整してくださったことだ。
自分たちで片っ端から回るというとかなりの労力だっただろうなあ、
と今日で４社回って思った。
さらにその後、どんなだったか感想をお伝えして、
またアドバイスをいただけるという利点もある。
すごくいい。
本命となりそうなところは先々週、最初に２社伺っていて、
今日は、予算的に我が家に近寄ってくれそうなメーカーさんと、
予算は超えるからそこはなかなり要相談になるだろうが、
家としての機能が高く、我が家にとってかなり良い勉強になるだろうと思われる、
メーカさんとのことで、
どちらもとても楽しみだった。
久しぶりに昔、2年だけ住んだ三鷹に行けるのも楽しくて、
日曜の朝、夫婦で楽しくドライブ。
典型的な、現在の日本国内で最も愛され、流通しているタイプの、
新築のお家の中での打ち合わせはやはり心地よくて、
多くの人に愛され、選ばれる意味がよくわかった。
ただ、それと、ときめくかどうかは別なのだ。
かつて、ときめきは合理性と一致しにくいものだった。
合理的なものに可愛い要素はデザインとして組み込まれていることが、
ほとんどなかった。
文房具にして日常使いのいろんなものにも。
人によってときめく部分は色々と違う。
だから、ターゲットゾーンを広く捉え、多くの方に好かれようとすると、
ザ・無難というスタイルにはなるのは当然のこと。
でも、私とオットはときめくし、
合理的でもある家に住みたいという点で一致しているので、
他に選択肢があるなら、
ここではないかなあ、という意見の一致を見た。
何より、謳われているほどお安くなかったのだ。
そこに結構感動してしまった。
そうだろうとは思っていたけれど、やはりお値段のやすさを謳いつつも、
建物本体価格以外にかかる様々な費用を合わせると、
結構それなりのお値段になるというのが実感でき、良い勉強になった。
そんなことを語り合いつつ、次のところへ行く前にランチ。
オットが調べておいてくれた、パスタで人気のお店で、
私たちが車を止めている間に、その横を
たくさんの人がそのお店目掛けて通り過ぎていく。
ドアを開けると座るどころか、立っている場所もないほどに人がいらして、
店内の広さ、雰囲気の良さ、メニューを見ても人気の程が窺える。
でもこれは面倒だなあと内心小さくため息をついていたら、
すぐに奥の窓際の席に案内して頂けた。
オットが事前に予約をいれておいてくれたからだった。
俺ってすごいだろ、こういうことがいつもサッとできるのがさ、
その幸せを感じて欲しいよと色々たくさん言うオットに、
大人しく感謝する私。
ワインは美味しく、
パスタもとても美味しくて、
お店の方たちの接客も明るく優しく丁寧で、
それは皆、ここに来たくなるよね、と納得した。
次に伺ったメーカーさんのお家は、デザイン面はもちろん、
機能面で圧倒的に素晴らしかった。
多分、ほとんどの男性が好きになるタイプで、
高機能に合理性、そこにいろんな遊び心もプラスされている。
そして、お値段が思ったほど高くなかった！
あれ？これで４社のプレゼンを伺ったのだが、そこまでそんなに大差はない・・・？
どのメーカーさんも素晴らしく、
担当者さんたちのお人柄が素晴らしかった。
つまり、どこを選ばせて頂いてもきっと、楽しくチームを組ませていただき、
良い家が建つんだろうなあという素敵なイメージを持つことができた。
ただ、この時点でオットはもうぐったり。
本日２件目の方の説明がやはり丁寧で、気がつくと２時間をこしていたからであろう。
オットの根気は授業１コマ分が限界なのだと言うことも、今日でしっかり確認できた。
久しぶりに、「三鷹天命反転住宅」前を通りかかる。
やっぱり楽しい。
中に入ったことはないけれど、テレビで楽しく拝見したことがある。
もし住めるチャンスがあれば、2年くらいだけでもいいから住んでみたいかも。
これで家に帰れれば良かったのだがこの後、まだ一つ予定があった。
我が家的には最も本命と思われているメーカーの担当者様と、
２回目のプレゼンのお約束を入れていたのだ。
今日はずっと曇りがちで、でもそう寒くはない。
日曜日、間も無く夕暮れとなろう時間の
こんな、何気ない風景を好きだなあと助手席で気楽な私はふと思う。
しかし、本命メーカー担当者様のお人柄は明るく元気で、
プレゼンは楽しく、オットのテンションも一気に上がった。
嘘偽りなく、本音でお話し合いができ、問題点を語り、
クリアにすべきこと、予算について真剣にお話。
こちらはきっと、私たちが望むときめきと合理性が兼備されたお家を建ててくれる。
私たちの終の住処を。
でも。
来週、ここ以上に好きで、でもお値段もワンランク上の、
一番最初に伺ったメーカーさんとの２回目のプレゼンもやはり控えているのだった。
正直、純粋に好きなお家はこの最初に伺ったメーカーさんである。
しかし予算に夢は見られない。
ほぼ、デザイン、耐震性、防寒遮熱、価格と我が家にとってバランスのよい、
Rさんにお願いしてみることになるだろう。
なんだかんだできっと楽しくなるだろうと、
わくわくしている。
楽観性は運命の鍵。
ダメならダメでそれもまたよし。
昔、私の住宅観を変えた本との出会いが私の根底にある。
フランス人男性と結婚し、今も昔も大変な物価高で、
一六区内の賃貸をさまざま探していかれた戸塚さんのお話は、
とても知的で落ち着きがあり、
その困惑や経験、良かったこと悪かったことについての顛末を
読ませて頂いたことは、結婚したばかりの私の心に強く残った。
夫婦の仕事、子供の教育のためにも都心の便利なところに住んでいたく、
でもその購入費用は莫大だし、賃貸すらも大変高いという環境は
当時の日本の都会と酷似していた。
ほどほど小さなアパルトマンを都心の良き場所、良き環境で借り、
週末や長期の休みは、郊外の広い一軒家で過ごす、
という発想が23歳の私には非常に画期的で斬新だったのだ。
いつかそういう暮らしをしようとずっとオットと話していた。
ことにオットの実家は在して450年でとにかくお墓だけは守ってくれと、
当時から私はオットの亡き祖父母から厚く気持ちを伝えられ、受け取っている。
気がつけばオットも定年を迎えた今年度。
いよいよ、その計画を実行しようと思える今が楽しい。
今が無理でも、いずれはそうしていくしかないのだし、
頑張ってみよう。
建材が高く、今の家の建築費用は高くなることはあれ、安くなることはない
という時期であることだけが残念。
あの戦争がなければ。
早く終わらないかね、あの戦争、と、
大変個人的なスケールで恐縮ながら、改めて平和を願った私だった。
ヒーラーのお仕事やっています
お役に立てれば幸いです。
真心を込めてやらせていただきますので
よろしかったらご参照くださいませ
私が実際に購入して、
愛用している品々をまとめてみました
私のスピリチュアル始まりの物語・・・お暇ならお目通しくださいませ