子供の頃、親から将来の夢を聞かれました。幼稚園では仮面ライダーと答え、小学生では漫画家、野球選手、そしてお医者さんと移り変わりました。
 この親子の会話は、どこでも行なわれていたと記憶しています。皆さんはどうでしょうか。
 その時私は、正義の味方に憧れていました。だんだん興味があるものに変わり、最後は親を裕福にする為の手段として、将来の職業を選択していました。
 それでは親になった今は、何を考えながらこの質問を子供たちにしていたのでしょうか。自分が選んだ道よりも楽に稼げる職業を選択して欲しい、その手助けがしたいと考えて質問していました。
 つまり、『将来何になりたい?』という質問の中に隠されている意図はこうです。
 職業=お金を稼ぐ方法
という事を伝えたかったのでしょう。もちろん、親子愛も見え隠れしていますが本質は職業とはお金を稼ぐことなのだと伝えたかったのです。
 本当にそうなのでしょうか?職業とは、社会貢献をする手段なのだと伝えるべきではないのでしょうか。
 子供たちの好きな社会貢献の手段を選ぶようにと促すのが親の役目だと思うのです。
 では、お金についてはどのように伝えれば良いのでしょうか。金融リテラシーという概念が欠如している日本人が故に、この問題にたどり着いたということになります。
 子供たちへの質問の『将来何になりたい?』の根本は、彼らの幸せの為なのです。
 お金を稼いだり増やしたりする方法についても、もっと勉強をしなければいけませんね。
 彼らと私たちの幸せの為に頑張りましょう。