シン・ゴジラ~有楽町で逢いましょう~ | 上京パンダ

上京パンダ

東京四年目のパンダ。

 

少し前の休日、今季話題の映画「シン・ゴジラ」を観に行く。実家にはゴジラのおもちゃや本がまだあるし、少年時代ゴジラに育てられたといっても過言な上京パンダ。ゴジラの復活が楽しみで仕方がない。新宿のゴジラが顔出してる映画館に行こうと思っていたけど、めっちゃ混んでていい時間の席が予約できなくて、有楽町の映画館に変更。

昼頃に東京駅をスタート!レンガ調でレトロな外観のきれいな東京駅。バックには高層ビルがならぶ。駅前は上京した頃からずっと工事中。このへんがあとでゴジラに破壊されることになるとはこの時はまだ知らないパンダ。駅のそばの大きな商業ビルへ。KITTE(キッテ)というかわいい名前。ビルの中は吹き抜けになっていて高い天井はガラス張りで明るい。並ぶおしゃれなお店には目もくれず眼下を行き交う人々を眺めながら通り抜ける。

 

 

丸の内のビル街を抜ける。休日はさすがに仕事の人も少なく丸の内OLもあまりいない。通りはアスファルトじゃなくて石敷きみたいになっていて、おしゃれなお店も並び、街灯も細部まで凝ってる。交差点の角に大きな白黒のトラがいた。なぞのタイガーオブジェも丸の内だとおしゃれに見える。さすが丸の内。ここらへんもゴジラがぶっ壊すけど。特に用事はないのでてくてくと通過。

 

 

丸の内を抜けて有楽町へと向かう。見えてきたのは独特な形の東京国際フォーラム。上から見ると楕円を半分に切ったような形のガラス張りの立派な建物。向かいにも建物があって渡り通路でつながっているもよう。電車からも見えて目立つ。足下の広場には卵型の岩が環になって置かれている。巣に並べられた恐竜の卵みたいだ。ゴジラに近づいている証拠か!?

 

 

 

ゴジラの影におびえながらいよいよ有楽町へ入っていく。JR有楽町駅は高架になっていてレンガ調の壁が古めいた雰囲気を漂わせている。駅まわりは人が多いが、少し離れると人通りは減ってくる。有楽町といえばニッポン放送!正面玄関でご挨拶。ここから日本中にオールナイトで声を届けている。イマジンスタジオ一回行ってみたいな。ついでにペニンシュラホテルにもご挨拶をして映画館へと向かう。

 

映画館のそば、日比谷シャンテ前の広場へ。ゴジラ像にご挨拶。後輩ゴジラの活躍を観に行ってきます!凛々しく立つゴジラは街を見つめていた。

映画館へ向かう。話題になっているだけあってお客さんが多く席もかなり埋まっている様子。若い人も多い。過去のゴジラを全く見たことのない人に今度のゴジラはどう響くのだろうか。昔を知らないだけにすっと入りやすかったりするかもしれない。予告編が始まる。映画館で見る予告編が好きだ。予告編がピークじゃないかと思えるほどぐっときたりする。「シン・ゴジラ」面白かったー。これまでと異なるゴジラの設定や撮り方に抵抗感を持とうと思えば持てるけど、純粋に楽しく観れた映画。リアリティを追及した緊迫感、異形の恐怖感を漂させたゴジラ、未曽有の危機に直面し立ち向かう日本人たちの姿。上京して数年たつので、知っている地名がたくさん登場し、あの辺歩いたなーなんて思う楽しみもあったりする。一番印象的なシーンはゴジラが火炎放射を吐き続け周りの高層ビル街が火の海となるところ。その非日常的な光景の美しさと果てしない絶望感が強く脳裏に残った。人間側の総攻撃を受けるゴジラ、史上最大の危機に必死に立ち向かう人間側、決断を迫られる政治家、不眠不休で対抗策を考える専門家チーム、逃げ惑う人々、それぞれの立場に勝手に感情移入しすぎて終わるころにはぐっと疲れてしまった。歳のせいだろうか。

映画館を出て余熱を冷ましながらゴジラ像にご挨拶。後輩ゴジラがんばってましたよ!

 

 

映画の余韻に浸りながら夕闇の街を銀座方面へうろうろ。余韻に浸るこの時間も映画のだいご味のひとつ。高架下にある飲み屋街を覗く。焼き鳥だろうか、もくもくと白い煙が充満し怪しく白んでいる。奥まで続く飲み屋。余韻も相まって幻想的な光景にみえる。通り沿いの小さな公園に大阪万博公園の「太陽の塔」っぽい像を発見。サイズはかなり小ぶりだけど。ライトアップされてこちらも幻想的。しだいに現実に戻りながら有楽町駅のほうへと歩いていく。

交通会館の赤十字献血ルームで久しぶりの献血へ。血をとられながら看護婦さんとお話し。自分より後から来た男性があっという間に採血を終えて帰っていったので、自分の遅さにびびるも向こうが早すぎるだけとのこと。血気盛んなのか。チョコアイスを頂いて二度目の献血終了。また時間合えば来ようかな。

電車に揺られさっきまでぶっ壊されていた東京の街を見つめながら帰途に就く。有楽町でゴジラに逢ったそんなある日でした。

 

 

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