堀切菖蒲散歩 | 上京パンダ

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東京四年目のパンダ。

少し前の話、春のうららに京成沿線散歩。絶賛菖蒲祭り開催中の堀切菖蒲園へ行ってみる。前から菖蒲の季節に行ってみたかったのでようやく念願かなう。

京成本線は堀切菖蒲園駅で下車。駅周りはお店も多くにぎわう。同じく菖蒲園を目指す人で混み合っている。人多そうで少しテンションダウン。
堀切の街なかにはあちこちに菖蒲アピールがみられる。街灯が葉っぱの形していたりしょうぶの花が描かれていたりする。時計にも菖蒲のマークがあしらわれていて、その下には本物の菖蒲が生け花みたいにして飾られている。こんなの初めて見たな。菖蒲まみれの堀切市街の路地裏を進んでみる。




住宅街の中にある小さな神社に寄り道。旅の安全を祈念。本殿とは別の小さな稲荷さんの前に大きな狐様の石像が一対置かれている。肩くらいの高さがあるかなり大きいおきつねさま。
神社の入口近くにたくさんの焼き物のお皿やつぼが置かれていた。山積みのケースの中にもたくさんの作品が。神事で使うような感じもしないので、焼き物が趣味の神主さんなんだろうか?
再び駅の方へ戻って人の流れに乗って堀切菖蒲園へ向かう。



人波に乗って堀切菖蒲園へ。入園無料だしこじんまりした小さな公園かなと思っていたら、割と広めの園内にはむっちゃたくさんの人でにぎわっている。植えた時期ごとにいくつかの田があって、それぞれの田にたくさんの品種の菖蒲が植えられていて、一面たくさんの菖蒲が咲き乱れている。紫、白、青、色の混じったもの。菖蒲の花をよく見ると結構複雑な構造になっている。根本には品種の名前が書かれた名札がおかれている。バラエティに富んだ名前があるもんだ。
無数の菖蒲の花を堪能し、人込みにちょっと疲れてきたので菖蒲園を出た。




菖蒲園を出て住宅街をふらり。静かな住宅地。お寺や古びた銭湯があったりして落ち着いた雰囲気。

とある細い路地で茶黒白の三毛猫さんに遭遇。飼い猫なのか人懐っこく、足元にすり寄ってきたり前でごろごろしたりと愛想をふりまく。しばらく遊んだあとすっと民家の方へと帰っていった。さよならー。



住宅地を抜けて荒川の方へと向かうと。高速道路の高架をくぐり荒川の土手へと出る。
荒川との間に綾瀬川という川がもう一本あって、そこに大きく立派な水門が設置されている。水門を通って土手を下る。河川敷にもちいさな菖蒲の畑があってこちらもきれいに咲き乱れている。
土手の道を南下。ランニングや犬の散歩の人が通り過ぎるのどかな午後の荒川河川敷。今度は綾瀬川に淡い黄色の鉄橋(堀切避難橋)がかかっていて、そこを通って本土へと戻る。




荒川沿いから再び住宅地へと入っていく。地図に「堀切四季の道」とかかれている通りを歩いてみる。何かおもろいもんあるかなと思っていたら、早速道沿いに謎のこけし柄の街灯が並んでいるのに気付く。全体がこけしっぽい柄になっていててっぺんの頭の部分には顔っぽいペイントが。なぜいきなりのこけし?特に説明書きもなく、もやもやしながら通りをすすんでいく。 
この通りがかなりのキャットスポットだった。こけしパワーのせいか、通りのあちこちで猫に遭遇。黒猫さんとしばらく併走したり、お昼寝しま猫をながめたり、とにかくすこし歩くと別の猫に遭遇するくらいの感じで猫さんが配置されている。猫密度の高い堀切猫の道。
りりしい顔つきの灰色猫がいたり、人懐っこい三毛猫さんと遊んだり、他にもいろんな猫にご挨拶しながらゆっくりと進んでいく。お世話はされているようだけど、みんな幸せに暮らせているといいな。

猫の道に後ろ髪をひかれつつも大通り沿いに広がる堀切の中心街へと向かう。





平和橋通りを渡って東堀切へ。かわらず古めいた住宅が多い感じ。

京成本線を越えて北へと歩いていくと少し新し感じの家やマンションが多くなる。

綾瀬駅までぶらぶらと夕方の街を歩く。ここでも数匹の猫に遭遇。小学校から飛び出してきたパンダ子猫と公園にいた大きな体のしま猫さん。理髪店の店先にいた三毛猫は、鼻の下に黒い模様があって口ひげみたいに見えてかわいかった。




綾瀬駅の方へと夕暮れの街をゆらり。少し都会度が増して大通り沿いにもビルが多くなる。地図を見ると綾瀬駅の南側に足立区が食い込んで葛飾区に入り込んでいる箇所があるのを見つける。逆に葛飾区が綾瀬駅まで触手を伸ばして足立区を侵食しているというべきか。せっかくなので区の境界をたくさん通る区またぎ散歩コースを設定。駅まわりは飲食店も多く夕方の人出でにぎわっている。お腹が空いてきたのでこれにて堀切散歩終了。綾瀬駅から電車で帰宅の途に就いた。



たくさんの菖蒲の花とネコに触れられて、満足度高めの昼下がりのんびり堀切散歩でした。



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