赤羽散歩 | 上京パンダ

上京パンダ

東京四年目のパンダ。

ちょっと前の休日ぶらり赤羽散歩。昔何回か訪れた北区・赤羽。
その前に先に王子でアジサイ小路をみにいく。京浜東北線に乗るといつも電車から見えていた線路沿いにずーっとあじさいが咲いている細い道があって、毎年行きたいなと思っていたところ。ひとつ手前の上中里駅で降りて王子駅の方へ線路沿いに歩いていく。飛鳥山公園の裏にある細い道沿いにいろんな色の紫陽花が咲いていて、たくさんの人が見に来ていた。写真を撮る人も多くて狭い道がますます狭くなっている。紫陽花の季節を楽しみながら王子駅へと向かう。

再び電車で赤羽駅へ。駅周りは賑わっていて特に東側はたくさんのお店が並ぶ繁華街があったりする街。西側は大きな商業ビルがあってこちらも人でにぎわう。西口からスタート!

交差点を渡ったところのビルの前になぞの恵比寿様像が。魚(鯛?)の尾を持ってひっぱるえびす様。恵比寿様に見送られて赤羽西の細い路地裏へと入っていく。



このあたりは住宅地ながらもすごく高低差のある地形になっていてあちこちに坂や階段がある。地図だとそこまで分かりにくい。やっぱり行かなきゃ分からない。小さな石段を上って稲付城跡へと向かう。少し上っただけでも目線が変わると景色も違って面白い。城跡はお寺になっていてよく分からずに引き返す。
下った先の通りを渡ると小さな弁天さまが見えてくる。名前を亀ヶ池弁天といい、その名の通り周りは小さな池になっていてみるとちゃんとカメが泳いでいる。賽銭箱の上には小さなカメの白い石像が座っている。

広めの通り沿いに通って西へ歩いていく。




地図を見ると大きな公園があったので寄ってみる。赤羽自然観察公園は結構広い敷地内に緑があふれる赤羽っ子のオアシス。旧松澤家住宅という古民家の建物が保存されていて、子供たちが昔の暮らしや遊びを学べる場にもなっている。
住宅の脇には本物の田んぼがあって、青々とした稲が並んでいた。田んぼの淵で親子が楽しそうに虫捕りをしていた。田んぼのあぜ道で遊べる場所なんて都心だとほとんどないもんね。
茅葺き屋根の古民家の中も解放されていて、土間や座敷、台所なんかも入って見ることができる。子供たちに交じって、昔の道具類に見入る。今ある道具もいつかこうやって展示されることになるんだろうか。掃除機とか洗濯機とか。

住宅を出ると木々の茂った一画を通る。少し涼しげ。さらに進むと隣接するサッカー場

やグラウンドに出る。こちらも子供たちが元気に汗を流している。




公園を出て進路を南に。いくつかのスポーツ施設が密集するエリアを通る。国立スポーツ科学センターというらしい。なんかすごい所なのかも。テニスやフットサルをする人の姿がみられる。ランナーに追い抜かれながらぐるりと回って赤羽の方へ引き返す。

西が丘の住宅地をゆらりと通る。新興住宅地だったのか、きれいな碁盤目状の街づくりになっていて、今どこを通ってるのかわかりにくくなる。古い家も新しい家もあって富裕層の多い印象の住宅街。猫も何匹か遭遇できた。住宅地を抜けて赤羽駅方面へぶらりと進む。



赤羽駅の南西側、高低差のあるあたりを再び探検。結構なでこぼこ具合の所にうまく家を建てて人が住んでいるものだ。気になった坂や階段を下りては上り、景色の変化を楽しむ。細くくねった路地も多く地図がないとなかなか抜けられなさそうなところだ。
高台のへりにあるとある空き地の前を通った時、プロレスパンダは気付いてしまった。空き地は石積みの土台の上にあって敷地の周りを有刺鉄線を張った柵で囲っている。それはまるでノーロープ有刺鉄線電流爆破マッチそのもの!!何もない空き地の前で人知れず盛り上がる。知らない人にはなんのことか分かんないだろうけど。(下の絵の「針」は「刺」のまちがいでした。関係者の皆様に深くお詫び申し上げます)



細い路地を抜けて小高い山の上にある稲付公園へトイレを借りに寄り道。
植え込みから猫が現れる。茶白のまだら猫さん。距離を保ってついていく。のんびりぶらぶらしている猫。今の自分と同じようだ。近づくと尾行がばれて逃げ去っていってしまった。
公園のそばの坂には野間坂という名前がついていた。実業家の野間さんの別邸が公園になってるところにあったからだそうだ。山肌をゆるく下る野間坂を通って、電車の高架をくぐって、赤羽の市街地へと入っていく。



赤羽駅より東側の一帯は出版・印刷関係の会社や工場が建ち並ぶ地域になっている。有名な会社の名前もちらほら見られる。この辺は前にも一度通ったことがあるので懐かしい場所もところどころ通る。いろいろと思い出される。
広い北運動公園を通る。遊具も多く子供たちがたくさん遊んでいる。周辺には新しめのマンションもたくさんあるのでこんなに多いのかも。公園の中央には大きな噴水があって、その真ん中に大きな馬に乗った人のブロンズ像がたっている。噴水の周りには水面から飛び上がる魚の像も置かれている。その魚を本物だと思ったかは知らないが、一匹の黒猫が噴水の周りをうろうろ。太い尾がかわいい黒さん。こちらに気付きどこかへ走っていった。
公園の奥に大きなキリン柄の滑り台を発見。大小三匹のキリンがおっぽでつながったデザイン。遊具らしくない優美に描かれた彼らの目には哀愁すら感じるな。とか思いながら公園を出て駅の方へ。





大きなアーケード街LaLaガーデンを通る。夕方の買い物客でにぎわう。赤羽駅の北側は飲み屋さんや飲食店がひしめく一帯。夜ご飯を食べてさらに北へ歩いていく。だんだんと日が暮れてきた。
北本通りを越えて荒川の方まで行ってみる。荒川と並行して流れる新河岸(しんがし)川(隅田川)にかかる岩淵橋を渡る頃には、夕暮れで川沿いの景色も赤く染まっていた。橋の上からしばし夕暮れを眺めてまどろむ。赤黒い空がしだいに暗くなっていく様はどこか物悲しい気分をはらんでいる。
暗くなった荒川沿いの道を少し歩き、旧岩淵水門近くの橋を渡って市街地の方へと戻っていく。赤羽の東の端、隅田川沿いの志茂地区をぶらぶらと歩いていく。レトロな雰囲気あふれる商店街、志茂銀座を通る。街灯はまばゆいものの夜なので人通りはまばら。昼の顔はまた違うのだろうか。見知らぬ夜の街をさまようパンダ。路地裏で見かけた猫の親子連れがかわいかった。




さすがに歩き疲れたので東京メトロ南北線志茂駅で赤羽散歩終了。地下鉄で家路につく。
今話題の赤羽を歩いてみたけどいろいろあってなかなか面白かったな。



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