2019年GWツーリング：その１３

その１２からの続き。
5月5日(土)：Day 9

【神田川、再び！？】
raifuさんの車に乗り合いで筥湯に行くぞ！
raifuさんは深夜長旅のせいか頭痛等、体調が悪く温泉には行かない。
raifu夫さん、ソフテイルさん、（・∀・）ﾆﾔﾆﾔばんさん、Mellowさん、Jokerの5名で行くぞ。
帰りに食材の買出しもするのだっ！

筥湯に到着すると駐車場には入れずに、筥湯横の空きスペースに車を停める。
「では上がるとき声を掛け合いましょ～」
…何だこのデジャビュー感は？(笑)
まぁ良い。
男湯の皆、ボディソープはJokerに任せてくれぃ！

身体を洗い、湯船に浸かり溜め息を漏らす。
湯船に浸かる時間に個人差はあるだろうが、そのルーティンは変わらない。
湯船から上がり身体を拭いては、タオルを絞る。
「さて、そろそろ声を掛けないと駄目か…」
昨日の「メ、メリョウさぁ～ん」がちょっとしたトラウマになっているぞ？

頭の中で何度もリフレインし、意を決して発声しようとした瞬間！
「Jokerさぁ～ん、上がりますよぉ～」
昨日の反省か、大きな声で男湯からでもハッキリ聞き取れるMellowさんの声。
「あ、こっちも今、出ようとしてたとこです～」
しまった！

つい、応えてしまった！
男湯に居た全員が、Jokerと呼ばれそれに応えた男を凝視する。

「なんだ、おっさんじゃないか」
「Jokerと言うよりドラえもんじゃないのか？」
「厨二病のオッサンか？」
と、思われたにちまいないっ！(失礼、噛みました)
絶賛、被害妄想である(笑)

さて、気を取り直して今夜の食材とアルコール、明日の朝食の食材を調達しに行こう！
今夜の食材は既にふんだんにあるようなので、今夜のメニューはお呼ばれする事にし、明日の朝の食材とアルコール類を中心に購入する事としよう。

【kazuさん登場】
風呂と買出しを済ませて、ライハ頼朝に帰還すると…
kazuさんが着弾していた。

kazuさん…

元々アメブロで互いにイイネやコメントをやり取りするブロ友であった。
知り合って半年位で同業者で有る事が判明し、その数ヵ月後にJokerの所属する会社がkazuさんの所属する会社に合併吸収され、同じ会社の同じフロアで働く事になった数奇な運命を辿る関係。

こうしてライハ頼朝で一緒に過ごすことは多々有るが、未だ只の一度も一緒に走った事は無いし、一緒にキャンプしたことも無い。
あ、会社での喫煙所は一緒に行くんだぞぅ？(笑)

そんなkazuさん、既にヨッパラーに変化している。
酩酊状態ではないが、ヨッパラーである。

今夜の献立である「ライハのヌシの肉つけ蕎麦」と自身が開催している野外料理対決の課題作の製作に取り掛かっていた。

【オペレーション・サプラ伊豆！？】
さて、ここからは回想シーンだ。
ツーリング初日の酒宴席で群青マニアさんと飲んだのだが、その際に最終日はライハ頼朝に泊まる話をした。
ロングツーリングの最終日に泊まることは決めていたが、それが何月何日になるかは決めていなかった。
風の吹くまま、気の向くまま～と言えればカッチョエエのだが実際は、
雨の降るまま、気力の保つままになるのだが…(笑)

群青マニアさんの予定では5月5日～6日でないとライハ頼朝に来る事ができない。
Jokerは5月4日～5日に宿泊して6日はお疲れ休みにしようと言う腹積もり。
駄菓子菓子、何が起こるか分からないのがロングツーリングである。
まぁ会えたらライハ頼朝で会いましょうと言うことで、この話は一旦終わった。

そして角島大橋を攻略し、九州にフットプリントを残したJokerはほぼ予定通りに5月4日にライハ頼朝に到着した。
Blogでは【速報】を、LINEでも群青マニアさんにライハ頼朝着弾を連絡した。
群青マニアさんも新潟から伊豆を目指すのではなく、直接奈良に帰る旨の回答が届いた。
ほぼ同時に、ソフテイルさんにも群青マニアさんから、ライハ頼朝に寄らない旨のメッセージが届いていた。

「キュピーン！」
Jokerの額に小さな稲妻のエフェクトが入りニュータイプの閃きが降りてきた。
「ちゃぁ～んす…！」(￣ー￣)ﾆﾔﾘ

その場で頼朝さんに延泊を宣言した。
そして群青マニアさんに連絡！
「気が変わり、延泊することにした」

速攻で群青マニアさんから入電！
「行きます！」
群青マニアさん的にはソフテイルさんにサプライズを仕掛けたいらしく、「来る事は黙ってて欲しい」とのコメントも頂いていたのだが…
その2秒後には頼朝さんが、ソフテイルさんにバラしていたぞ？(笑)
事実を知ってしまったソフテイルさんは、微妙な表情で「群青マニアさんが来ても知らなかった振りをする」と言っている。
なんとお優しいのだろう！

うふふ…
これで「お魚は網の中」だ！
回想シーンはここまで。
ここからは舞台裏を含めてサプラ伊豆の模様をお伝えしよう！

「アテンション！これより作戦を伝える！」
「本日、群青マニアさんが北方より現れる！」
「群青マニアさんを発見次第「Jokerは仕事が入った為、急遽帰還した」と伝えて欲しい！」
「後は各自アドリブでの奮闘を期待する！」
「本作戦は以降、オペレーション・サプラ伊豆と呼称する！」
「着弾予想時刻はヒトハチマルマル！」
「これより状況を開始するっ！！」
「イエッサー！！」

まずはこの目立つ水色のボンネビルを隠さないといけないな。
頼朝さんの手引きで上の別荘の庭にボンネビルを移動する事とした。
苔むした急坂を上がるのに、リアタイヤが空転し中々前に進みやしない。
何とか倒さずに別荘前まで持ち込んだ。

そして、Jokerは消灯し真っ暗なライハの室内で待機する。
そこへ単気筒の排気音。
群青マニアさんだ！
新潟からだと言うのにほぼ時間通りとは…流石である。
群青マニアさんはキョロキョロしている。
バイクを停める場所を探しているのか？
それともJokerのボンネビルを探しているのか？(笑)

この写真はライハ室内からの写真である。
即ちJokerの視点である。

群青マニアさんは無防備な背中をJokerに向かって晒しているぞ！(笑)

そしてこちらがライハの外からraifuさんが撮影した画像である。
即ち皆の視点である。

写真の赤丸の部分にご注目頂きたい。
お分かり頂けただろうか？
カーテン上部が不自然に捲れて、人の輪郭の様に開いている。
そこにはこの世を儚む様な表情のオッサンの顔が浮かび上がっている。

初めましてのkazuさんに挨拶をした所で衝撃の発言が繰り出される。
「Jokerさんなら、さっき帰って行ったよ～」
「え～っ！そ～なんですかっ！？」
「何でも急ぎの仕事が入ったとかで…でも、あんな奴居なくても良いよね～？」
「いえいえ、そんな事は…」
「だって、あいつとキャンプするとウルセェだろぉ～？」
「いえいえ、そんな事は…」
「す～ぐ、ウンチクたれるし面倒臭ぇ奴だろぉ～？」
「いえいえ、そんな事は…」
kazuさんからの誘導尋問なのか、本気のディスりなのか分からない発言が次々と投げかけられる。
駄菓子菓子、群青マニアさんは只の一度もkazuさんの揺さぶり発言に対して同意をしなかったぞ！？
（しっかし…反論できない状況と知ってか、言いたい放題だなぁ～）

群青マニアさん以外、ここに居る全員が仕掛け人。
スムーズな流れで群青マニアさんのバイクを背景に全員で記念写真を撮ろうと言う事になった。
「なるほど…集合写真の中にJokerが一緒に写りこんで、撮った画像の確認で驚かせる作戦だなっ！？」
同じ釜の飯を食った共犯者達。
インカムなど無くとも、皆の考えている事が、手に取るように判るぞ。
これが人の革新と言う物なのか…(笑)
「作戦の難易度は高いが…やってみるさ！」

普通に開けるとカラカラ音がするライハの引き戸を音を発さない様にユックリと開ける。

天使の様に大胆に、悪魔の様に繊細に…
気配を殺し…足音を立てないように…ソーッと、群青マニアさんの背後を取りに行く。
バイクの裏のベストポジションを確保した。
群青マニアさんの背後から背中越しにサムズアップのハンドサインを前方に送る。
「まずいぞ！？ raifuさん笑いすぎだっ！」

さて、いよいよ記念撮影開始～と言う所でアクシデントが発生した。
なんと、群青マニアさん「一張羅になります！」とか言って、ライディングジャケットを脱いで、後ろに振り返り、脱いだジャケットをバイクの荷物の上に置こうとしているではないかっ！？
Jokerは既に記念撮影でのベストポジションとして、群青マニアさんの背後に立っているのだ！
今振り返られる訳にはいかない…っ！

瞬間、選択肢のダイアログボックスが頭の中に展開される。
①後頭部を鈍器で殴り気絶させる。
②振り返り様、目潰しで何が見えたか認識させず視力を奪う。
③「うわぁ！」と大声で驚かせる。
…まぁ、③だよなぁ？(笑)

その場でバイクの陰にしゃがみ込み、溜めを作り…
群青マニアさんがジャケットを置こうと振り向いた瞬間、ジャンプ一番飛び上がる！
「うわぁ～お～！」（雄叫び）
「うぎゃぁ～！！」（悲鳴）
まぁ、多少シナリオと違うこともあるだろうが…概ね大成功ぢゃね？
かくしてオペレーション・サプラ伊豆は成功裏に終了した。

【ライハ頼朝夜宴】

さて、サプラ伊豆も終わり何事も無かったかの様にライハの夜宴準備は進むぞ！