韓国好きな日本のフェミニスト女性たちに対する、私の根深い疑念。

 

 

 

 

 

 

参考にすべき外国の事例として、日本がしばしば イギリス、ドイツ、フランス、アメリカ を取り上げるのは、これらの国々が、明治維新に象徴される近代化のお手本だったからだ。

 

国家の設計図である法制度は、戦前は「大陸法」と呼ばれるドイツやフランスを中心に、戦後は敗戦国という立場もあり「英米法」に重きが置かれ整備されてきた。言うまでもなく、近代化の基礎となる科学技術のお手本も「欧米」だ。あとは医学や芸術の一部に、かつて先進国であった中国との歴史的交流の成果が息づくくらいである。鍼灸や漢方、書や陶磁器などが思い浮かぶだろう。

 

 

近代に入り、残念なことに先頭集団から中国の脱落が露見した。日本の目に映るのは、時代に煌めく「欧米」であった。何事かが起きると日本人は欧米の例を探り倣おうとするが、親ガモの後を追う子ガモのようなこの行動は、開国からの伝統を忠実に踏襲するものだと言える。

 

トランスジェンダーの社会的な位置づけに関しても、法整備はイギリスから始まり欧米大陸に広まったとされる(*1)。先行事例として欧米が取り上げられるのは当然のことだろう。

 

 

そんな中で、フェミニストたちによって突如投下される韓国の話題は、私にとってひどく謎だった。

 

世界で初めて韓国で起きた出来事だとか、世界中で話題になった何かがあるというわけでもない。外国である韓国と日本の条件が同じである筈もない。大日本帝国からの縁というなら、トランスジェンダーのIT大臣がいる”かつての植民地”台湾が全くといっていいほど話題にならないのは不自然だった(*2)。念のため、幾人かの外国に住む女性たち(外国人を含む)に韓国のフェミニズムについて問うてみたが「知らない」と言われた。日本のフェミニストたちに「なぜこの話題に韓国のエピソードを持ちこむのか?」と問うと脊髄反射で「差別だ!」と決めつけられるのには閉口した。一方この期間に、ウイグルやチベットで続く虐殺、香港の学生運動に携わった女性が受けたとされる凌辱強姦殺人の報道が世界的な注目を集めたが、こちらは日本のフェミニズム界隈では全く話を聞かない。

 

 

「韓国と日本は似ている」と日本のフェミニスト女性たちは言うが、熊が女性になったという神話をもつ韓国と、女性である天照大神を最高神として祭り、その子孫が皇族とされる日本。母系の命脈を基調に父系のルールが力を発揮した日本と、もともとあった男尊女卑が”併合”による法の輸入で可視化された韓国とでは、根本から精神文化が違う。ケモノがヒトになるというはるかに不利な地位から、神の子孫である男性相手に韓国の女性たちは権利を勝ち取ってきた。その成果を拝借し都合よく振り回すの日本のフェミニストたちと、一体どこが似ているというのだろう。

 

 

徴兵制度が採用される韓国では、男性のみ兵役を負う代わりに「軍服務加算点制度」という優遇措置があったが、女性に対する性差別として違憲判決を受け廃止された。負担を負わされるだけとなった男性の、女性への視線はより厳しい。徴兵対象が、男女平等に女性も含まれる国は珍しくない。韓国は、これまで男子のみであった徴兵制を、少子化による兵士不足から女性にまで広げようと検討している。北朝鮮と国境を接する韓国の状況は、日本にとって決して他人事ではない。日本は領海を接するロシアから武力による領土拡大の意思を示されているのだ。加えて米中関係のきな臭さが増しつつある現在、国防の観点から、女性の兵役従事の参考として韓国の例が検討されるべきではないか。私は韓国の女性たちの動向に関心を持っている。

 

 

念のため、2023年12月22日時点で検索をかけてみた。

サンプルは「#共通テスト痴漢撲滅アクション」の主役 しろやま @shisoyama 、そしてこれを批判した私に「フェミニズム運動とフェミニストを侮辱する方」とレッテルを貼った @GreenEyes_Fem 、その支持者であり、私が「嫌韓」「ネトウヨ」に見えるらしい @NA95674880 と @LanarkLanark 、しろやま支持を表明しながら謎の沈黙期間を経て痴漢対策の署名を募った 国籍性別不詳の @nohate38306133 である。

 

 

 

 

不思議なことにというべきか予想通りというべきか、1件もヒットしなかった。

 

 

 

 

日本のフェミニスト女性たちの脳内では「不公正な社会制度が原因で不幸な境遇に生まれ育った女性(私)が、既得権益にふんぞり返る悪人どもを正義の光でバッタバッタと調伏する物語」がエンドレスリピートで再生されている。時代劇の演目「水戸黄門」には、三つ葉葵の印籠と共に「ご隠居様」が身分を明かすハイライトシーンがあるが、天下の副将軍という御威光に照らされた悪人どもが「ははーっ」と一斉に土下座するシーンだけが繰り返されているようだ。

 

緞帳が下りたら次作のための道具探しが始まる。彼女たちはキョロキョロとあたりを見渡し、使えそうなパーツを見つけると見境なしに切り抜き、張り合わせ、私物化する。かくして次週の水戸黄門を乞うご期待。

 

彼女たちの目に「使える道具」以外の現実は映らない。彼女たちが切り出したパーツがどのような苦しみを基に生み出されたかという背景も、練磨されてきた過程も想像することはない。さっきまで騒いでいたことがどうなったか確認すら取らず、次のネタにひらひら飛び移ってゆく。

 

 

こんな自己中思考の連中ばかりだから、「女はバカだ」と言われるんだよ。

 

 

 

 

*1 『トランスジェンダー関連法』に関する世界各国の法整備(プライドハウス)によれば、大英帝国のメンバーであるニュージーランドが初(1995年)。 

 

 

 

 

♦訂正・修正・その他

 

(20231225) (*2)を追記。また同日に、下記追記内の文字の大きさを修正した。Nat の20220625 を追加した。

 

(*2) (参考)台湾についての話題。あくまでの熱量を比較している。サブ垢や他のSNSは不明。20231225以降のポストを確認したが、ここでは採用しない。

 

「この台湾の人」=オードリー・タン は、私の推測に留まる。

https://twitter.com/NA95674880/status/1376918745751322625

 

https://twitter.com/LanarkLanark/status/1695704048090091623

 

https://twitter.com/nohate38306133/status/1708434523225284884