2023年10月から11月上旬にかけて、「私人逮捕系YouTuber」の活動が話題を呼んだ(*1)。 その中に、電車内で痴漢行為を行った(と疑われる)者を現行犯逮捕したとされる動画が含まれ、事件の舞台となる鉄道会社へのインタビューが取り上げられた報道があった。

 

 

 

 

今年1月に起きたXの炎上事件「#共通テスト痴漢撲滅アクション 事件」は、受験生の痴漢被害対策活動を行ったとしてマスメディアが取り上げた著名人(アルテイシア)に対し、その活動はしろやまが過去にXで提起したアイデアを奪ったものであり、市井の無名の女性たちの功績の抹消であるとするものだった。この主張に賛同していたひとりが、およそ10ヶ月もたった11月13日にJR東日本に痴漢対策を求める署名を送るとポストした。

 

 

20231113

 

 

もちろん、その間も電車内では痴漢が発生している。アルテイシア(*2)と、彼女と協力関係にあり友人の娘の電車内での痴漢被害をきっかけに痴漢抑止活動センターを立ち上げた松永弥生は当然活動を続けており、同年2月から10月末にかけてアルテイシアは3件、松永は少なくとも38件もの(「電車 痴漢」で検索)ポストをしている(*3)

 

 

20230510

 

 

マスメディアが取り上げるまで、一市民(正式名称:ヘイトを許さない一市民、たとえヒトモドキだ焼却炉へ行けと脅されても。)の頭の中で、「電車内で起きる痴漢被害」はどのように処理されていたのだろう。理解に苦しむ。

 

 

 

 

【参考】素朴な疑問の記録

 

1.一市民、沈黙の10ヶ月を破る 

2.共通テスト痴漢撲滅について、一市民(正式名称:ヘイトを許さない一市民、たとえヒトモドキだ焼却炉へ行けと脅されても。)の見解

3.鉄道会社への意見書

4.「ヘイトを許さない一市民」とは?

5.最近の防犯カメラ設置率

6.JR東日本の取り組み(追記 2023.12.26)

 

 

 

 

1.一市民、沈黙の10ヶ月を破る

 

 

20231112

 

20231113

 

 

 

松永よりやや長く期間を取り、同年1月24日から11月30日にかけて「痴漢 電車」「痴漢 鉄道」「痴漢 列車」で検索したところ総計10件、私人逮捕ニュースが報じられる前にポストされたのは、他者のポストを引用リツイした5月22日の1件だけ、痴漢対策とは関係な内容だった(*3)

 

 

20230522

 

 

 

 

2.#共通テスト痴漢撲滅 アクション について、一市民(正式名称:ヘイトを許さない一市民、たとえヒトモドキだ焼却炉へ行けと脅されても。)の見解

 

 

「#共通テスト痴漢撲滅 アクション」時の、一市民によるアルテイシアおよび共産党に対する理解

 

20230123

 

 

一市民による「時系列」()

 

20230124

 

 

 

 

「#共通テスト痴漢撲滅アクション」事件。一市民による「時系列」() は、検証すらせずしろやまを開祖と”決定”して始まる。「電車内の受験生の痴漢対策というしろやまの功績」について、これまでまともな交流関係になかったアルテイシアが簒奪したとするなら、しろやまを支持ししろやま擁護のブログを主催した緑の目に協力した一市民(正式名称:ヘイトを許さない一市民、たとえヒトモドキだ焼却炉へ行けと脅されても。)は、鉄道会社に要望を伝える等の当時のアルテイシア等の行動や、この問題を整理し緑の目を批判した記事を書いた私から「鉄道会社(略)に、問題が共有されうる状態に整理した意見書のひとつも送っただろうか?というアイデアをパクった」と言えるのではないだろうか。

 

(そもそも一市民が私のブログ記事を読んだかどうか不明であり、かつアルテイシア等の行動や私の提案がアイデアとしてはありふれたものであることは理解している。ここでは、構成要素に一致する部品が確認される言動(あるいは論理)がある時、同じ部品が用いられた後置は必ず前置のパクリであるとする彼女たちの論理に照らし合わせた解釈をしてみせただけである。本題は、なぜ事件から10ヶ月以上も具体的な行動を取らなかった一市民が、マスメディアが「痴漢の私人逮捕」を大きくとりあげたのを契機に「痴漢対策の署名を鉄道会社に送る」という活動を始めたのかという疑問だ。)

 

(事件に至る過程を並べた私のブログ記事は、2023.01.19に公開している。その後、追記などで分割し、とページが増えていった。

 

 

(参考)

 

③「無名の大勢の尽力をもっと汲んで欲しい」とは、具体的にどのような対応なのか?このネット社会で、アルテイシア等やマスメディアを通さなければできないことなのか?

疑問3)「先駆者であるしろやま」およびその支持者は、パトロールと同時並行して、鉄道会社や行政、内閣府や政権与党である自民党や公明党(それが嫌なら共産党でもよいが)、自民党の女性局、自身の選挙区の政治家などの実行力を備えた”外部”に、問題が共有されうる状態に整理した意見書のひとつも送っただろうか?これらはアルテイシアを通さずともできた行為である。

「#共通テスト痴漢撲滅 アクション」について③♦(2023.01.24)

 

 

⑨しろやまさん(および受験生の痴漢被害対策に賛同した人たち)は、ツイッターフォロワーなどの・エコーチェンバー仲間”以外の”解決義務と能力を備えた鉄道会社や行政に協力を訴えてきたか。訴えなかったとしたら、それを疑問視しないのはなぜか。

【公開質問状】#共通テスト痴漢撲滅 は、一般女性のアイデアから始まった!♦ (2023.01.26)

 

 

 

 

3.鉄道会社への意見書

 

20231113

https://twitter.com/nohate38306133/status/1724033280465674464

 

 

JR東日本への要望の根拠と効果、一市民の権限が不明である。

 

「人員と予算をつけて」「駅員に知らせるアプリを開発」というが、他人様(他企業)の財務に口を挟む権利があるのか。また「前科者」という受刑終了者に対し「交通系ICカード発行停止」とは、一体どのような根拠があって認められるのか。他にもツッコミどころ満載である。

 

 

 

 

4.「ヘイトを許さない一市民」とは?

 

https://twitter.com/nohate38306133

 

 

ところで、「ヘイトを許さない一市民」とは、どのような人物なのだろうか。

 

外国人、女性、障がい者、経済的困難者、民族・宗教・性的マイノリティを差別して不満を逸らす社会に対し声を上げます。女性差含め差別に反対。他者の権利を奪う権利は人権ではない

 

プロフに一市民が掲げる被差別対象の属性のトップは、「外国人」である。続いて列挙されている属性の全ては、当然「外国人」の中にも含まれる。

 

ここで「日本人→外国人」、日本人による外国人に向けた差別という構図を描きだした一市民に、強い違和感が沸いた。一方、「明かしません」とする個人情報のトップは「性別」であり、なぜか先の列挙に含まれない「出自」が突如登場し、最後尾に連なっている。情報の重要度に差異が見られるのが不思議なところである。

 

この一市民は、そもそも日本人なのだろうか?

 

「外国人」に、政治活動の自由はない。「日本の主権下における権利」を語る時に、当事者である日本人と部外者である外国人の主張が同列に扱われることはない。また、トランスジェンダー関連で度々みられるように、「女性の権利」を語る時に、当事者である女性と部外者である男性の主張の重さを同等に扱ったり、まして女性の主張の上位に男性の主張を置いたり男性の主張で塗り替えるのは言語道断、現在進行形で非難されている問題である。

 

国籍や出自を含めた個人情報を明かさないのは自由だが、一市民に賛同する者たちは、一市民の主張が何を根拠にしているのか、その立ち位置にそれなりの責任が伴うことを理解しておくべきだろう。

 

プロフで宣伝している「TERFと呼ばれる私たち」の執筆者には、現役弁護士の赤ネコが参加している。彼女が一市民のプロフや一連の主張をどのように捉えているのか、興味深いところである。

 

 

 

 

5.最近の防犯カメラ設置率

 

20231211

 

 

 

 

6.JR東日本の取り組み(追記 2023.12.26)

 

>こうしたアプリを使った痴漢防止対策が鉄道会社からも登場。JR東日本は、スマホの専用アプリを使って痴漢被害を車掌に通報するシステムを開発、今年(注:2020年)2月から3月中旬にかけて埼京線沿線で実証実験も行っている。

「お客さまが列車内で痴漢行為を受けた際に、車内放送で注意喚起を図り、周囲のお客さまに気づいていただくことがひとつの対策になると考え、開発に着手しました」(JR東日本・広報部、以下同)

 

その仕組みはこうだ。電車内で痴漢に遭ったとき、スマホの専用アプリから「通報」ボタンを押して車掌に報告すると、車内放送で痴漢発生のアナウンスが流れる。それにより周囲にいる乗客も被害を知ることができるという。

「最初の実証実験では、システムの機能やモニターの反応などの検証を進めてきました。今後、社会情勢がある程度、正常に戻った後、モニターが専用アプリを実際に使って、痴漢行為を受けたと認識したときに通報ボタンを押す実証実験を行う予定です

 

 

 

 

 

 

【資料】

 

 

 

 

♦訂正・修正・その他

 

(20231212)

・スマホ版に意図せぬ加工(黄マーカー)があったため、削除

 

(2023.12.26)

・6.JR東日本の取り組み(追記 2023.12.26)章を追記

・上記記事内に、署名活動のリンクを追加

 

(20240224)

・段落分けが不適切だったため、修正。

 ・警察と連携し、被害者や目撃者が訴える際の負担

 ・拘束を少なく 

 →・警察と連携し、被害者や目撃者が訴える際の負担・拘束を少なく