「荒川区の公衆トイレ82カ所中53カ所で女性トイレが消えた。一因として予算の問題がある」という話題につき、荒川区に確認を取った記録。

 

マスコミの報道と違うんですけど?

 

 

 

 

1.荒川区の女性用トイレについて、マスコミ(めざまし8「NewsTag」/FNNプライムオンライン)の報道

2.質問1(荒川区の公衆トイレ政策)

3.荒川区からの回答

4.雑感

5.質問2(マスコミ報道との差異について)

6.荒川区からの回答

7.(仮)荒川四丁目公園(荒川区議員 小坂英二)

7’.荒川区議員 小坂英二の問題意識への疑問

7’’.荒川区議員 小坂英二の問題意識への疑問②

8.荒川区の声明(インターネットや一部で報道された公衆公園トイレについて 20230317)

9.めざまし8「NewsTag」/FNNプライムオンラインに情報提供しました。

続き → 公衆トイレ政策(荒川区)(続20230316)2

10.【参考】荒川区議員 小坂英二の問題提起(20230308)

11.荒川区議員 小坂英二のブログより、公衆トイレへの問題意識

12.【参考】「女性専用トイレが無い」62% 東京23区の屋外公衆トイレで いったいなぜ?(NHK)

♦ 訂正修正その他の注意事項は、まとめて 公衆トイレ政策(荒川区)(続20230316)2に記載

 

 

 

1.荒川区の女性用トイレについて、マスコミ(めざまし8「NewsTag」/FNNプライムオンライン)の報道

 

 

 

 

(事情が事情なので全文転記。加工はブログ主)

 

 

【物議】「女性トイレが消えた」荒川区の公衆トイレ82カ所中53カ所で女性専用“なし” 不平等と不満の声…予算の問題も


「女性用トイレが消えた」
「こういうトイレ増えている?」

女性たちがSNSに不安な胸の内をこぼし、物議を醸しているのは、東京・荒川区内の屋外公衆トイレ。
現在、荒川区が管理する屋外公衆トイレ82カ所のうち、53カ所で“女性専用”トイレがないというのです。

実際に荒川区の公衆トイレを訪れてみると、男性用トイレと、「女性用はありませんので、このバリアフリートイレをご利用ください」と張り紙のされた共有トイレのみがあり、女性用のトイレはありません。

これには、街からも不満の声が…

50代女性:いやいや、それは不平等じゃない?
10代女性:男性がした後っていうのが、女性的にはちょっと不愉快に感じる人もいるかなって


共用トイレ設置・男女別方針 国ごとで対応様々



近年、世界各地で広がりつつある、誰でも使える「バリアフリートイレ」。
アメリカのニューヨーク市などでは、条例で、個室のトイレはいかなる性別の人でも利用できるよう定められ、共用トイレの設置が推奨されています。

一方イギリスでは、オフィストイレの多くが“兼用化”されたものの、女性の間でトイレの安全性に対する懸念が広がりました。このことなどから、イギリス政府は2022年、新しい公共施設に設置するトイレを“男女別”にする方針に切り替えました。


では今後、日本はどうなっていくのでしょうか?

 


トイレ評論家の白倉正子氏は、トイレを設置する費用の問題を指摘します。

もし、東京・荒川区に男性用・女性用・バリアフリーの3区分のトイレを設置した場合、1カ所あたりの費用は約4000万円。
一方、男性用とバリアフリーの2区分にした場合は、半額の2000万円の費用で設置できるのだといいます。

トイレ評論家 白倉正子 氏:トイレは基本的に無料提供というのが、日本の場合、根付いている文化なので。海外の場合には有料トイレというのは結構あるんですよね。なので、その費用で維持管理費を担ったりはできるんですけれども。

こうした公衆トイレに対する考え方や、予算の問題が、女性用トイレ減少につながっているのではないかといいます。



荒川区担当者は、「めざまし8」の取材に対し、今後の対応について以下の通り回答しました。

「今後、新しく建てるものは、男女別々に利用できるかどうかについても、前向きに検討。前に建てたものについては、予算の都合もあるので、区民の声を聞いて考えていきたい」

(めざまし8「NewsTag」より 3月12日放送)

 

 

 

 

2.質問1(荒川区の公衆トイレ政策)

 

 

公衆トイレについて調べている者です。

最近、トランスジェンダーへの配慮から、公衆トイレの女性用トイレを無くそうという動きが話題になりました。これは「便器が、小便器と大便器に分かれた状態(以下、便器分けトイレ)」でもあります。

一方で、性犯罪防止の観点から女性用が分けられたトイレが必要だと意見が出ています。安全上の問題で、男女共用トイレは使わない(自分の子供に)使わせないという女性もいます。

この件につき、たまたま関係した板橋区に問い合わせた結果をブログ記事にする際に、過去の荒川区の公衆トイレについての記事およびそれに対する市井の声を知りました。


https://www.fnn.jp/articles/-/500559

この記事では荒川区の便器分けトイレについて主に予算の問題が語られているのに対し、板橋区からいただいた回答では建築制限が述べられていると同時に、既存の女性用トイレを潰してバリアフリー化を図ったり、女性用は作らないという理念のもとに便器分けトイレが計画されているのではないとのことだったので、違いが気になりました。

1.荒川区に82か所あるという公衆トイレのうち、建築制限により設置された(つまり、予算とは無関係の)便器分けトイレの数を教えてください。

2.もともと男性用トイレ(小便器と大便器)と女性用トイレに分かれていたものを、便器分けトイレに改築したケースがあれば、その数を教えてください。
3.荒川区の公衆トイレの設置ルールがあれば教えてください。
4.公衆トイレにおける性犯罪防止について、どのような対策を取られているか教えてください。

以上、よろしくお願い致します。

参考(記事の公開は6月2日00:00です)

https://ameblo.jp/jokerquestion/entry-12805600310.html

 

 

 

 

 

 

3.荒川区からの回答(加工はブログ主)

 

 

1.「便器分けトイレ」の数について
 「便器分けトイレ」を、荒川区の公衆公園トイレにおける「男性用小便器と男女共用(個室)が設置されているトイレ」と定義いたしますと、現在、82箇所のうち53箇所が「便器分けトイレ」に該当します。
 荒川区で昭和40〜50年代に設置された公衆公園トイレは、「便器分けトイレ」が一般的であり、まだその多くが未改修のまま残っています。当時、公衆衛生を重要視していたことから、公園内に公共トイレの設置を進めてきましたが、敷地面積が狭い公園・児童遊園が多い荒川区において、都市公園法に基づく建ぺい率の制限により、トイレの建築面積を小さくせざるを得ませんでした。
 以上のような経緯等から、荒川区では「便器分けトイレ」が多くなっており、予算の都合で女子トイレの設置を見送ったわけではございません。

2.「男女別トイレ」を「便器分けトイレ」へ改築した事例について

 荒川区で、男性用トイレと女性用トイレが分かれていたトイレのうち、公衆公園トイレをバリアフリー化する際に、女子用トイレを廃止して男女共用バリアフリートイレに転用した事例はなく、今後も女性用トイレを廃止する計画はございません。

3.公衆トイレの設置ルールについて
 令和2年2月に荒川区公衆・公園トイレの整備方針を策定しており、公衆公園トイレの適正配置と計画的な整備を進めております。また、建替えを行う際には、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」に基づき、バリアフリートイレを設置していくとともに、都市公園法に基づく建ぺい率の制限内で一定の面積が確保できる場合には、バリアフリートイレに加え、男女別トイレの整備を基本とし、計画的な整備を進めてまいります。
   
4.公衆トイレにおける性犯罪防止について
 公衆公園トイレを安心して使用していただくため、日々の清掃の際には、ブース内の危険物・不審物の点検等の取組のほか、全公園等における防犯カメラの設置、青パト巡回、公園連絡員による見回り等、重層的な安全対策に努めております。

 

 

20230613 10:26

 

 

 

 

4.雑感

 

 

私はこの番組を視聴していないが、めざまし8の質問に「いやいや、それは不平等じゃない?」と答えた50代女性とはどのような人物なのだろうか。実に興味深い。荒川区在住者や通勤者なのだろうか。もしそうだとするならLGBTが話題になる以前に既に設置済の「女性用トイレが無いトイレ」が、彼女の目に映らなかったことになる。

女性には、ある時、「(現実には存在しない)前回までのあらすじ」付きの正義を振りかざすものが目立つが、彼女もこのケースに該当するのだろうか。あるいは、マスコミによるいつものやらせだろうか。

男女共用トイレの設置が推奨されている条例があるアメリカや、男女兼用から男女別に方針変換したイギリスと異なる、公衆衛生の歴史と都市公園法の制限から現在の公衆トイレが整備されているという日本独特の事情を無視した挙句、何の検証もせずシロウト評論家が語る「費用の問題」を結論にもってくるのだからマスコミ様には呆れたものである。「費用の問題」は、建築制限がないにもかかわらず女性用トイレが設置されなかった場合の話だ。まず先に該当するトイレの数を明らかにする必要がある。

LGBT関連の報道に携わる者は実にレベルが低い者が多いが、これまでさんざんデタラメ報道に苦しめられてきた筈のフェミニストや、トランスジェンダーの社会的位置づけに批判的な者たちが、いざ自分たちが都合よく使えるネタとなると精査せず妄信するのだから、実に似た者同士と言えよう。

 

 

 

 

5.質問2(マスコミ報道との差異について)

 

 

荒川区の公衆トイレについて、13日付で秘書課の方から回答をいただいた者です。ありがとうございました。

マスコミ報道との差異につき、以下2件、追加でお伺いしたく、お願い致します。

1.平成15年(2003年)以降に設置された公衆トイレの総数と、その内のバリアフリー、バリアフリーと男性用トイレ、そしてバリアフリーと男性用と女性用が整備されたトイレ、それぞれの数を教えてください。

2.「今後、新しく建てるものは、男女別々に利用できるかどうかについても、前向きに検討。前に建てたものについては、予算の都合もあるので、区民の声を聞いて考えていきたい」(マスコミ報道より抜粋 https://www.fnn.jp/articles/-/500559)

マスコミ報道では、荒川区のトイレの現状について建築制限については一切触れられず、荒川区の担当者のものとする上記発言を用い、予算の問題だけがあるかのように結論付けていました。当時荒川区の担当者は女性用トイレを廃止した事例がないことおよび建築制限について説明されなかったのでしょうか?

【参考】

https://ameblo.jp/jokerquestion/entry-12805600310.html
14日付公開
https://ameblo.jp/jokerquestion/entry-12807493076.html

以上

 

 

20230613 16:10

 

 

 

 

6.荒川区からの回答 (加工はブログ主)

 

 

1 平成15年以降に設置した公衆公園トイレの数について   

平成15年以降に設置(新設・改修)した公衆公園トイレは34箇所あり、その内訳は以下のとおりです。   

・バリアフリートイレのみ                 1箇所(※1)   

・バリアフリートイレと男性用トイレ          15箇所   

・バリアフリートイレと男性用トイレと女性用トイレ   14箇所   

・バリアフリートイレがないトイレ             4箇所(※2)   

※1 水道工事により、令和7年度まで園内の使用を休止する予定の児童遊園の中にある仮設トイレ   

※2 平成18年(2006年)12月のバリアフリー法「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」施行前に設置した公園内のトイレ

 

2 マスコミ等への説明について   

マスコミ等の取材に対しては、当初から女性用トイレを廃止した事例がないことや、都市公園法による建ぺい率の制限があることを説明してまいりました。

しかしながら、現状におきましては、インターネットや一部の報道で、荒川区が女性用トイレを減らしているかのように取れる情報や、予算の問題だけで女性用トイレの整備が出来ていないように取れる情報が流れております。   

それらの誤った情報の拡散を受けまして、本区では公式ホームページで女性用トイレを減らしていないことや、敷地面積による建ぺい率の制限がある旨の説明を行っております。以下のホームページに掲載しておりますので、こちらもご覧ください。   https://www.city.arakawa.tokyo.jp/a043/kouentoireosirase.html

 

 

マスコミによる行政いじめじゃないか!

 

 

 

 

 

 

7.(仮)荒川四丁目公園(荒川区議員 小坂英二)

 

 

 

 

 

 

分かりませんね、私には。

 

 

 

 

7’.荒川区議員 小坂英二の問題意識への疑問

 

 

公園トイレに女子専用が無い危険性の情報が広がり、テレビ放送もされ、苦情や意見が殺到した荒川区。
昨日、公式HPや議員宛に釈明文を公表。建蔽率2%の制約など記載。

 

 

 

(疑問点)

 

①荒川区側によれば、建蔽率については取材時に説明している。しかし小坂は、世論の反響に事態を重く見た区側が自己正当化のために言い訳としてはじめて建蔽率の情報を持ち出したかのような印象操作を行っている。

②荒川区側によれば、女性用トイレを廃止した事例がないことを取材時に説明している。しかし小坂は、「女性用トイレが消えた」というあからさまな捏造報道を行ったマスコミへの批判を一切行っていない

 

小坂が例示する石浜城址公園トイレ(南千住三丁目公園トイレ)については、トイレに限らず具体的な建築物が課される制限は建蔽率だけではないこと、および、建築一般に対する私の知識が不足していることから判断は控える。

 

 

 

 

7’’.荒川区議員 小坂英二の問題意識への疑問②

 

 

渋谷区議員 須田賢により「女性トイレが消えた」シリーズの幕開けを担った渋谷区幡ヶ谷のトイレのツイートがなされたのは、2023年3月6日である。

 

 

 

では、2009年10月からツイッターを使用している小坂英二は、いつ頃から公衆トイレの女性用トイレの存在に問題意識を持ってきたのだろうか。

 

 

 

 

須田賢のツイート以前、小坂がトイレについてどのような問題意識を持っていたか「トイレ (from:kosakaeiji) until:2023-03-06」で検索してみると

 

 

*「ご協力ありがとうございます。」の箇所は広告

 

 

なんと、たった13件

しかも、女性専用トイレの必要性女性の安全の関係についての言及はひとつもない。

 

強いて言えば、2013年9月3日および2022年2月18日のツイートで、女性専用トイレに男性が意図的にあるいは誤って入ってくる危険性に触れていたくらいである。

 

 

 

 

8.荒川区の声明(インターネットや一部で報道された公衆公園トイレについて 20230317)

 

 

ツイッターは、通知が入らないことがある。

 

別件で過去ツイを見直したら、情報をくださった方がいたことが分かった。

ありがとうございます。

 

報道された翌日の2023年3月17日に公開されたこの情報が、なぜ流通しなかったのか。それが問題だ。

とりあえず、めざまし8はリンクを貼れ。

何がしたいんだ?嫌になっても投げ出せない、責任ある仕事をしている行政へのつるし上げか?

同じ日本人として、日本社会への責任意識はないのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9.めざまし8「NewsTag」/FNNプライムオンラインに情報提供しました。

 

 

該当記事のしたーの方に小さく「記事に対するご意見・ご感想や情報提供」があったので、情報提供しておいた。

 

誤情報が公開されてから今日まで、3か月も放置されていたことになる。

めざまし8とFNNプライムオンラインは、荒川区の名誉と日本社会の品位ある維持運営のために記事の修正なり、荒川区のページへのリンクを貼るなりするべきだ。

そして、「女性用トイレが廃止されている」と騒いだ女性(と、その味方のつもりの男性)は、正確な情報の流布に務めて欲しい。

 

あなた方には、その義務がある。

 

 

 

 

 

【物議】「女性トイレが消えた」荒川区の公衆トイレ82カ所中53カ所で女性専用“なし” 不平等と不満の声…予算の問題も
https://www.fnn.jp/articles/-/500559

このニュースが報道された翌17日に荒川区から事実と違う旨説明がされていますが、リンクや紹介等なされていないのは問題ではないでしょうか?
https://www.city.arakawa.tokyo.jp/a043/kouentoireosirase.html

記事に基づき、一部の女性たちが「女性用トイレが廃止されている」と騒いでいますが、これは御社が誤情報を基にけしかけていると言えるでしょう。

日本社会を混乱させたいのか。

 

 

 

 

 

 

 

公衆トイレ政策(荒川区)(続20230316)2