夏休みの子供の憂鬱な一つとして「読書感想文」というものがある
私自身、その憂鬱な気持ちはよくわかり、また読書感想文そのものが必要なのかどうかも疑問に思っているのですが、保護者の皆様にとっても頭の痛い問題ですよね
しかしながら、読書そのものを否定するつもりは毛頭なく、むしろ読書は心を豊かにするので必要だと思っているほどである
なぜ読書はいいのか
その疑問に対しては累々積々議論を尽くされているが、やはり「言語を感覚で覚えること」と「想像する力」の醸成にあると考えています
たとえば、1冊の本があって、それを一言一句逃さず読めているのかと言われれば、決してそんなことはないわけです
フィーリングで読んでいる個所もあれば、眺めてしまっているページも当然あります
でも、内容はしっかりと抑えられている
なぜか
それは、「全体を通して、この部分はこういった意図で書かれていたんだ」と脳内が補完するからです
だから、多少読めない漢字があろうが、多少意味の分からない言い回しがあろうが、全然問題ありません
むしろ、本を読み進める中で、「あの時読んだ本ってどんな内容だったっけ」と思い返して、読み直すこともまた大切なことなのです
私が読書にはまったのは小学校5年生の時
国語が大嫌いな私に、当時の塾の国語の先生が「これを呼んでごらん」と渡してくれた1冊の本
田中芳樹さんの「創竜伝」という小説でした
創竜伝13〈噴火列島〉 (講談社文庫)/講談社

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当時の私からすれば難解な言語がならび、苦悩しましたが、
挿絵がCLAMPさんであったことと、SFファンタジーに中国の歴史が複雑に絡まったそれは、「なんかよくわからないけど惹かれる」となったわけです
そこから、「ミスビアンカ」シリーズや「怪人二十面相」シリーズなど、学校の図書館にある小学生向けの本を読みふける毎日
くらやみ城の冒険 (ミス・ビアンカシリーズ (1))/岩波書店

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怪人二十面相 (新装版) (講談社青い鳥文庫)/講談社

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中学に上がってからは、
大沢在昌さん→宮部みゆきさん→石田衣良さん→東野圭吾さん
と、当時の売れっ子作家さんの本を、どちらかというと作者に偏った形で読みふけっていました
新宿鮫 (光文社文庫)/光文社

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火車 (新潮文庫)/新潮社

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4TEEN (新潮文庫)/新潮社

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容疑者Xの献身 (文春文庫)/文藝春秋

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(同時に今のライトノベルの前身である、富士見ファンタジア文庫・角川スニーカーズ文庫・電撃文庫などもひたすら読んでいた気が…あ、JUMP J BOOKSも当時創刊されたのかな?)
別に純文学にどっぷりはまる必要もなく、いわゆる書店に並ぶような本をたくさん読みました
おかげさまで、難解な言葉や言い回しは、学校の勉強ではなく読書で補ってきたようなもので、それがあったから今の仕事にも生きていると思っています
読書は、学習の一環になっていると自信をもって言えるのも、その理由です
また想像力についてですが、本を読んでいるだけでは、「主人公の顔」「街の風景」「空気のにおい」など、読んでいる人の感性に依存する者が多数存在します
その空気感は絶対に誰にも共有でいないものです
それが自己の世界観を広げるきっかけにもなりますし、自分自身の価値観を広げる絶好の機会にもなります
私の私見ではありますが、読書は人生においてマイナスにもなりませんし、財産だと思っています
今年の夏は、読書感想文はともかく、それ以外の価値としての読書を感じてほしいなと思っています



