こんばんは。

 

本日のタイトル『裏切りの代償』ってなんか怖いタイトルですよね。

 

はい、怖いです。

私が20代前半で出入りしていた組織があり、そこにドラえもんと呼ばれている人がいました。

 

スキンヘッドでいかにもモメゴト大好きなイメージ。

本当に何でもしそうな、心のない人のような印象がある。

 

パチンコ店に恐喝に行ったり、別組織との話し合いに行く際に必ず同席する【ドラえもん】。

 

ドラえもんの役目は、飲食店などで話し合いが行われている間、

出口付近でゴルフクラブを持って立っているだけ、という至ってシンプルなもの。

 

話し合いの相手が逃げた際に制圧する目的で立っているのだが、実質のところそこまで腕力はない。

 

ただし【脅しではなく本当にフルスイングする】、と思わせるだけの見た目を持っている。

 

 

何度か、ドラえもんとそうした仕事をこなしていると、彼がなぜドラえもんと呼ばれているのかを知る事になる。

 

ある日、いつも通り出口付近でドラえもんが待機していると、俺も出口付近でドラえもんの横に配置された日があった。

 

その時にドラえもんのゴルフクラブを持つ手を見た時に、かなりの本数の指がない事に気づいた。

 

一般人にとって、指詰めは任侠ドラマやヤクザ映画の中のことでしかない。

だがヤクザや暴力団員にとっては、ミスや不始末に対してケジメをつけるための1つの方法だ。

 

作法など色々あるが長くなるので割愛する。

 

ちなみにドラえもんは両手の小指と薬指を全欠損、左手の中指の第一関節までを欠損していた。

 

つまり、13回もヘタを打っている事になる。

 

そんな手で持ちにくそうにゴルフクラブを持ってニヤニヤしてるヤツが、出口で立っていたら逃げる気も起きないという訳だ。

 

 

余談だが、ドラえもんがどんなヘタを打っているかというと、組織の金を持ち逃げして豪遊する。

 

そして金を使い果たしたら、指を落として戻ってくるのだ。

それをずっと繰り返してる。

 

どんな根性してんねんww

 

13回も指を落とす根性があるなら、一般企業でも務められるやろ!!って思うけど、それが出来たらヤクザしてないか。

 

 

 

俺はヘタレだ。

俺は公務員の父と、専業主婦の母、兄、姉、姉の4人兄弟の末っ子として生まれた。

 

生まれた時から兄は家におらず、どこかに働きに出ていると聞かされていた。

 

父は公務員でありながら公務員資格を持っていなかった。

昔は紹介で公務員になれたそうだ。

 

恐ろしい時代があったもんだ。

今ならSNSなどで一瞬にして大炎上する案件だろう。

 

父は公務員の癖にイケイケで、隣の家の親父と殴り合いの喧嘩をしたり、都会ですれ違うスキンヘッドのいかつい

兄ちゃんの頭をスポーツ新聞ではたいたりしていた。

 

父の趣味は将棋だった。

しかし、趣味の域を遥かに超えていた。

 

アマチュアの将棋大会で日本一になったり、名前は伏せるが最高位に近いプロの方にも勝ったりしていた。

真剣師というらしく、莫大なお金を賭けて将棋を打ったり、プロでもないのに1局1万円もらって将棋の相手をしたりしていた。

 

確か、公務員って副業禁止ではなかっただろうか。。。

そもそもギャンブル自体、法律違反な気もするが。。。

 

そんな荒れた父から暴力を振るわれた経験は意外にも一度しかない。

火遊びをしていて、収集がつかなくなり山を二つ燃やしてしまったときにはボコボコにされた。

その時以外は常に甘やかされていた記憶がある。

 

逆に母は、厳しさと優しさで私に接してくれた。

お尻も数えきれないほど叩かれた。

 

2人の姉にも甘やかされていたが、2人とも早くに結婚して家を出たので、両親と私の3人で暮らした期間が1番長い。

 

甘やかされながら中学に上がった私は、暇な日に自宅の物置部屋で探検していた時にある手紙を見つけた。

 

その手紙はどこからどう見ても怪しさをまとっていたので目についた。

裏面を見ると、顔も知らない兄の名前が記されていた。

 

住所は刑務所のものになっていた。

中身を読むと、刑務所の厳しさと、早く出たい旨が書いてあった。

達筆過ぎて読めない箇所もあった。

 

兄は暴力団として刑務所に収監されていたのだ。

 

私はいてもたってもいられず、親に内緒で兄に手紙を書いた。

少しでも足しになればと、お小遣いの一部を同封しておくった。

 

後から知ったのだが、刑務所に普通郵便でお金を送る事は禁じられていた。

しかし粋な刑務官から兄は確かにお金を受け取ったとのちに聞かされた。

 

ここから、ヘタレの俺と、極道の兄の人生逆転ゲームが始まる。

俺はヘタレだ。

 

見た目から元ヤンや反社会的勢力の人間と勘違いされる事が多く、多いときは週に3回以降職質を受ける。

 

しかし、まともな喧嘩など一度もした事がない。

 

怖いのだ。ただただ怖いし、勝てる気がしない。

 

しかし、若い頃から他人にナメられていると感じた事は一度もない。

 

中学生の頃、一時的にいじめの対象になった事もあったが、授業中に相手の腕を軽く彫刻刀で刺した事でやばいヤツだと認識させた事でいじめから解放された経験がある。

 

その時にハッタリという生涯のパートナーと出会ったのである。

喧嘩になりそうな時は、笑いながら周辺の物を壊したり、大声で威嚇する事で、野次馬を増やして先生が来るのを早める作業に徹する。

先生が来たー!と誰かが叫んだのを合図に相手に攻撃を仕掛ける。

先生が到着して止めてくれるまでの時間を計算しながら、出来るだけ派手で人目を惹く攻撃を仕掛けるのだ。

そうする事で、相手から攻撃を受ける前に先生が止めてくれるし、野次馬には俺が勝ったという印象を与える事が出来る。

しかし俺の心の中は恐怖心でいっぱいだ。

 

あとで相手が『あいつの攻撃は痛くなかった』と周りに言ったところで、負け惜しみにしか聞こえない。

こうして俺は学校内での地位を確かな物へとしていった。