人は始まった(=生まれた)時点で終わり(=死)に向かっているわけです。
あとはその間(=人生)に何をするか
というだけの話なんです。
昔から立身出世話や偉人の伝記などで、
いわゆる「上へ向かいましょう」という謎の流れがあるわけです 笑
今でもこの世界で見聞きするモノを通して、
「成長しましょう」
「何を遺せるか」
「何を築けたか」
というようなメッセージが発せられています。
死ぬまで勉強だ
人間力向上を続けよう
ひと財産貯めよう
人といっぱい繋がりたい
技術を極めたい
いろいろな想いがあるとは思いますが、
「成長しなきゃいけない」と囚われていないか。
「停滞は後退」とかいう言葉に騙されていないか。
「走り続けなきゃいけない」と思い込まされていないか。
人間生きているだけで前進していますし、
ある意味後退もしています。
生まれた瞬間がピークであり、
死ぬ瞬間がピークです。
なべ底みたいなもんですね 笑
生まれてからいろんな経験をして、
いろんなものを身に着けて、
いろんなものを背負って、
底をさらって生きているんですよ。
そして、
そのうち身に着けたものを降ろし、
いらないものを脱ぎ捨て、
どんどん身軽になっていき、
そして「昇天」していくのです。
そのサイクルの中でいえば、
成長も後退も鍋の中でごっちゃ煮です 笑
成長と聞くとまるで今の地点から「上」へ行くような感覚ですが、
そんなものはマヤカシです。
ただの錯覚ですね。
まるでグラフを書いているかのように、
人生の成長度というペーパーを記しているわけです。
何の意味もありません。
・・・まったく意味がないわけではないですが、
モチベーションアップになればいいだけの代物です。
必要不可欠ではありません。
それを目指す必要もありません。
したから合格、しなかったら不合格
そんな無意味なボーダーラインもありません。
「成長」に囚われすぎています。
どの世界も。
「築く」ことにまだまだ引っ張られています。
今の地点から上へ
より良い場所へ
という錯覚に陥っています。
「築く」ことよりも、「気づく」ことに意識を向けてください。
きずく → きづく
一文字違いの同じ読み
築いたものはいつか壊れます。
気づいたものはそのまま残ります。
築き続けるのは大変です。
気づき続けるのはちょっと大変かも 笑
今居る場所からよりよい場所へ
という錯覚に惑わされないように。
「成長」の落とし穴は、
実は自分が作っているのです。
・・・終わり・・・