仕事における謝罪の切り分けについて述べたい。これの取り扱いを間違えると生涯地を這う。謝るべき場合は、自分が悪い場合と、自分は悪くないが自分の所属や関係者など身内が相手に迷惑をかけた場合。謝ってはいけない場合はこちらが悪くないことを社会的にはっきりさせなければならない場合。まずは謝るべき場合を考える。自分が悪い場合は当然謝る。たまに、謝ると死ぬ病のやつがどうにかして謝らない方向に持っていこうとするが明確に誤りである。問題は、自分は悪くないが自分の所属や関係者などが相手に迷惑をかけた場合。ここで謝らないやつが一定数いる。例えば外線に出た際に「御社の○○課長に手配いただいたはずの商品が届かず困っていまして…」と言われた場合。実務上自分と全然関係ない場合だとしても、自分は一部関係しているが自分自身に落ち度はない場合だとしても、いずれにせよこちら「側」の落ち度で相手に不利益を与えているのだからまず一言謝るべき。当たり前である。料理に虫が入っていて近くの店員を呼び止めて事情を説明した時に「私は作ってもいないし運んでもいなくてたまたま今呼び止められただけなので私自身には一切責任がないので謝りません。ただし状況は理解しましたので私が交換対応をします」みたいな態度の店員を想像すれば謝罪回避がどれだけいかれているか分かる。あるいは、クレーム対応の電話窓口が全員「クレームを実際に起こしたのは私たちではないので謝りません」が前提だったらどうか。いかれている。無論、不利益を被った側も呼び止めた一次対応者に直接的な落ち度はないことは配慮すべきで、責任は会社全体にあるみたいな勢いで初動から誰彼構わず威圧するのはさすがに人間をナメている(こっち側のカスも一定数いるがこれはカスハラなどで散々取り沙汰されているのでここでは取り扱わない)。こういう謝らなくても最悪自分の理屈としては通るけど今対面しているあるいは間接的に関係している人間として謝るのが社会的なスジである場面で実際に謝るかどうかはその人間の人格への簡易的な判断としては十分だと考えていて、謝らない人間を俺は即アウトにする。マジで信用ならない。だって相手の不利益に対する心情的配慮よりも、わけのわからない自分のこだわりを優先するわけだろ。訴訟大国で生きてんのかおめーは。ふむ。なぜ謝らないかは明確にはわからないが、考えられるのは「自分は悪くないのだから謝りたくない、謝るのは精神的に損(謝ることに抵抗がある?)」「謝罪を言質に追い詰められるのが嫌だ、怖い(そういうことが今までにあった?)」あたりだろうか。う〜ん。謝った方が得だと思うけどね。だって相手は通常より多少なりともあったまってんだから「なんだこいつ自分のせいじゃないにしてもごめんなさいの一言もないのかよ」と余計な燃料を自分から焚べにいくリスクを踏んでいるように思う。謝れば上述したカスハラカスを除いてほとんどの相手は「いやいや君が悪いわけじゃないんだけどね」になると思うけど。俺は仕事においてはだいぶ気軽にありがとうとごめんなさいを言うし、言った方がよいと感じている。冒頭の謝ってはいけない場合を除く。この場合についてはまあいつか気が向いたらでいいか。疲れたのでここまで。