気持ちが穏やかになっていくことに恐怖感を抱くようになってきた。緊張と弛緩はトレードオフなので緊張していれば危機への対処能力は高まるが疲れ、弛緩していれば疲労しないが対処能力は落ちる。バイオリズムみたいなもんで勝手に行ったり来たりしそうではあるが世界は抜き差しならない危険なものと解釈してきて割と緊張に比重を置いた人生だったので慣れない弛緩への根源的な恐れがあるのかもしれないな。これはまあ仕方ない、あれこれ考えて調整しての繰り返しを嫌々でもすることが、今後のよりよいバランス感覚を鍛えてくれると期待している。危険な、ナメた映像を見たり実際に他人事として場面に遭遇すると、うおお今の俺大丈夫かな?もっと準備しておいた方がいいか?ぼんやりしていないか?最大最速でファックできるだろうか?と、心配になるのだ。理想はオンオフのスイッチを瞬時に切り替えられることなんだけど、俺はこれがせいぜい平均程度だろうと感じていて上手にできればなぐらいの軽い気持ちだったんだけど、いやいやこれって結構難しいことなんじゃないか?たまたま生まれつき上手いとか下手とかじゃなくて、いやそういう得意不得意はあるだろうけど、能力なんじゃね?と思ってきた。電気のスイッチのようにバチンバチンと0%と100%を切り替えるみたいなものではなく、水が沸騰する段階とか短距離走の加速段階のように、弛緩状態から緊張状態への切り替えにはエネルギーと段階が必要で、これらの行ったり来たりを素早くするには練習とか基礎パワーとか加速力的なものの向上とかが必要かもしれないな?ボーっと過ごしその場の感情の動きに任せるだけじゃ上手にできないのは当たり前なのかもしれない。「切り替える」ではなく「持っていく」と解釈した方がなんか正しい気がする。で、素早く高く持っていくには精神的なパワーや技術が必要だ。こういう解釈の材料ができたのは今後のヒントになる気がするので記しておこう。どうやって訓練できそうかは全然浮かんでいないが、もしかしたらスポーツ科学の分野で近しいことは研究されているのかもしれないな。