「争いは同じレベルの者同士でしか起こらない」は反例が星の数ほど挙げられるので今更どこが間違っているかなんてのはつらつらと具体例を述べて語る必要もないが、なぜ折に触れてこういった嘘が最もらしく引用されるのかと考えると、これが正だとしておくと都合のよいケースがあるからでしょうね。1つ目は被害者が何らかの理由で仕返しできない時に仕返しができない自分を正当化したい(同じレベルになるから、あえて争わないのだ)ケース。2つ目は被害者の仕返しを第三者が止めようとする(相手と同じレベルになるから争ってはいけないよ)ケース。後者の方が多いかもしれないですね。第三者が止めたい理由は、実は何か利害関係がありトラブルが表沙汰になってほしくないとか、自分も所属するコミュニティだから表向きだけでも平和を維持したいとか、被害者への慰めだとか、何となく良いアドバイスしてる感が得られるとかさまざまでしょうけど。でもこういうのって加害者にとっては復讐されずに済むだけなので加害行為のリスク軽減に加担しているとも言えると思うんですよね。被害者が自身の心の落ち着けどころにするのは自由ですけど、周囲が闇雲に推奨していくのはよくないと思いますね。別にわざわざ復讐を焚きつけることまではしなくていいと思うけどね。俺も争う心づもりを止められたことはこれまでに何度もあるし、俺でない人が止められているのを見たこともある。あるが、では仕返しを引っ込めた場合に先んじて我々が遭ってしまった被害がどう補填されるかにまで寄り添って語られていたことは、記憶違いでなければ一度もなかったように思いますね。