進撃の巨人の面白さはどこだァ〜パフパフパフ(巨人化する音)
一口で語るのはあまりにも困難ですねえ。大ヒット作だし語れることが大量にあるので至る所で語り尽くされていそうではある…が、考えてみよう。名作たらしめているのは、いくつもの値が総じて高い点だと俺は思うんですよね。全体的な品質が高いとか、五角形のパラメーターがでかくてへこんでいるところがないとか、そういうふうにも表現できると思うんだけど。だから、色んな好みを持つ人たち誰が読んでも自分が好む楽しさを見つけることができるし、全体の値が高いので、ある値が低いことは譲れずその失点により作品を読む理由を失ってしまう、みたいなタイプの人を脱落させることがない。非の打ち所がなく異なる種類の面白さが次から次へと波のように押し寄せてくるんですよ。すげえよ。ファンタジー、ギャグ、遊び心、社会派、キャラクター、セリフ、ミステリー、アクション、人間ドラマ、設定の緻密さと整合性、どれも極上ですよね。作品における伏線って俺はあんま良さが分からないからここは個人的にはどうでもいい点ではあるんだけどこれも言わずもがな進撃は凄いですよね。高度な伏線は人気あるからね。まあ客観的なとこはともかく俺が好きなのは諫山大先生のファックの気持ちですね。悪意がこれでもかと込められていて魂を感じます。悪意の塊を大量のエンターテイメントで美しく包んで、万人が頭抱えて傷つき悶え苦しみながらも食せるように仕上げていますよねえ。カタルシスめいた着地の可能性を随所にちらつかせながら、時にカタルシスも読者にご褒美として与えながら(商会の息子の上を見ろは最高でしたよね)、でも絶対安易に気持ちよくさせねえって悪意で定期的に中指立ててくる。クソのような世界に対する復讐だろこんなもの。それが最高ですね。