- 好き好き大好き超愛してる。 (講談社ノベルス)/舞城 王太郎
- ¥945
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えーさくじつファックオフに行きまして、たくさんの文庫本が105円で叩き売りにされていて、消費者としてはありがたいけどこれ作家はたまったもんじゃねーよなと思った次第です。どっさり買ってこれでもう2ヶ月は退屈しねーわって量買いこんでも3000円いかない。ひゃ~。
んで舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる。』の新書(というのだろうか?)があったので買った。文庫版は持っているんだが、新書にのみ収録されているドリルホール・イン・マイ・ブレインが読みたくて買った。
さてそのドリルホール・イン・マイ・ブレインなんだが、何が言いたいかはわかんなかったんだが、こと舞城王太郎に限っては何が言いたいかとか考えなくていいと思うし、どうせ考えてもわかんないし、著者が何かを言いたがっているとは限らないので(言いたいことあるとは思うけど。笑)、自分なりに楽しめばよいと思う。でもこう書くとわからないことを居直ってるみたいに見えて嫌なんだが、そして実際居直ってる部分も少なからずあるんだが、全ての作品が「テーマとアンサー」を有していなければならないわけではないし、「芸術的意義」とか有していなければならないわけではないし、有していないものだってたくさんあるのではないか。いいやいやいやあるはずだ。例えば金だけのために作られた「芸術作品」とか死ぬほどあるはずだ。そしてそれはあっても良い。わけのわからん奴の変なこだわりによって出来上がった退屈でマニアックな曲より、小室やつんくがヘラヘラ作った曲の方がよほど良いなんて状況はいくらでも想定できる。
深刻なのが、「芸術」を「芸術」のまま放置すると、その分野は決して知的足りえず、排他的であり権力的であり退屈であり物語的でありしょーもない儀式とか様式とかこだわりとかが蔓延することだ。っていうことを考えているので、俺にとってとても興味深い内容であろうことがほぼ確信できる筒井康隆『文学部唯野教授』を読んでみたいんだがファックオフにも近所の古本屋にも売ってない。
舞城王太郎は性とか愛とかアイデンティティとか世界とかをメタまじえて描くので読み取ろう読み取ろう読み取るのが優れた本読みなはずだみたいに読み手を切迫させる可能性を常に有しているけど、そして俺もできるものなら「もしかしたらある舞城王太郎の真意」みたいなものを読み取ってズバリ的中したいけど、無理っしょ(笑)
ってドリルホール・イン・マイ・ブレインについてまだ何も語っていない。でもダメ、何か述べることが今の俺の能力ではできない。舞城王太郎の作品について何か言うとき、常に「俺は途方もなく検討違いなことを言ってるんじゃないか」という疑問が付きまとう。屈辱的だ。直接的で明瞭で核心をついた舞城王太郎の言葉に比べて俺の言葉はなんと蒙昧なことか。絶望的な差だ。死にたい。
本作は展開がとにかくぶっ飛んでいて、なのに枠はきちんとあって、こんなん狙っても誰も書けねーよ…と思う。「俺」と「僕」の使い分けが見事。はあ…。感服する次第だ。最初の一文「ウチの母親はとにかくクソ。」。ちょwwwwwwwwwほんと最高すぎる。
あと表紙とか、表紙内側(?)描かれてるハート二つにLOVE LOVE LOVE I LOVE YOU!とか可愛すぎ。