ひまわり
おれの大切な人の一人が亡くなり 先日通夜に行ってきた。
おれが顔を出すたび いつも彼女は笑顔でおれを迎えてくれた。
おれが歌うたび いつも彼女は真剣に聞いてくれた。
おれたちは 彼女の優しさに手放しで甘えることが出来た。
彼女と出会ったのは おれが変わろうとした時で
彼女の誠実さは おれを無垢にした。
おれたちの おねえさん的な お母さん的な存在だった彼女。
あの優しさが消えてしまった。
あの声を聴くことも出来ない。
最近、おれの周りで亡くなった方は
かなり高齢で むしろ 大往生的な喜びも混じってお葬式を迎えたりしてたが
今回の彼女は55歳。
寂しくて 悲しくて 止めようにも止まらない涙が零れ落ちる。
彼女は本当に若く美しかった。
外観も内面も兼ね備えた彼女は
誰からも愛されて 浮かんでくるのは彼女の笑顔ばかり。
おれが 結婚式で歌ってくれたらいいなって作った ”マリンスノー”という歌があって
その歌の2番が目の前で再現されてるようで
どうにもならずに涙が零れ落ちた。
おれ、彼女の前で何度も歌った歌だったから
悲しくて 悲しくて 仕方なかった。
~マリンスノー より抜粋~
全てを捧げて 誓ったあの日から
交わした約束 死が二人を別つまで
浮かぶ 涙の別れと 悲しみの時
いつかは どちらか先に その時が来るのかな
あなたが微笑むと不安が落ちていくよ
あなたを抱きしめて 震えを 落としていく
あなたが見つめると迷いが落ちていくよ
あなたと ともに今 孤独を 落としていくよ
海の底 積もる雪のように
あなたが愛しい
~~~
残された主人の泣き顔が自分とダブる。
おれは心が破れるほど悲しくて寂しい。
彼女と一緒の写真を探したが あまりない。
いつぞやの花火大会で写した写真があった。
素晴らしく美しい笑顔をしている。
ひまわりみたいだ。
これから”マリンスノー”を歌うたび
彼女が歌の中で生きている。