ニヤマの3つ目の項目。
3,タパス
タパスとは【燃やす、焼く】ということ。
タパスは“苦行、試練を受け入れる”ということです。
これには『禁欲、非暴力』といった肉体のタパスに、
『真実を語る、他人の悪口を言わない』といった言葉のタパス、
そして『心が平静で安定していて、自己コントロールが出来る精神状態』
を育てる心のタパスがあります。
真実の幸福と満足感に到達するために、
いかなる状況の下でも、燃えるように激しい努力をすることなのです。
金が焼けば焼くほど純度を増すのは、
火中に投じられる度に不純物が取り除かれるから。
それと同じく、自己鍛錬や精進することにより、
身体と心の不純物を取り除き、
人格を高めていくことが出来るのだと思います。
例えば、汚れた洋服を綺麗にするためにはどうすればいいか?
綺麗にたたんで、その上にお花を飾っただけでは綺麗にはなりません。
まずは洗濯洗剤を使って洗濯機でグルグル回し、
パンパン叩いてしわを伸ばし乾かす。
そして燃えるように熱いアイロンで圧をかけ、しわを取り除きます。
べつに洋服が憎いからそうしているわけではありません、
お気に入りの洋服であればあるほど、そうして綺麗にお手入れしてあげます。
その洋服に苦痛を加えるのは、それには愛があるから。
ヨガの教えも私達を苦しめるために説かれているのではないということ。
私達が真実の幸福と満足感に到達するために、
愛をもって説いてくれているのでしょうね。
周りで起こることすべてがグル(師)であるということは、苦しいこともそこから学ばなければいけない事があり、自分に起こっているのでしょう。
そう考えれば、苦難も必要な苦行と受け入れ、乗り越えられそうです。