ソフトではなく「ツール」だと捉えてみる | CGクリエイターができるまで

ソフトではなく「ツール」だと捉えてみる

4月からバイトをしているのですが、SEの方向けの講義を撮影するバイトで、撮影しながら授業を聞くことができるので、なかなか勉強になっています。

その中で面白いなと思ったのが、授業の演習で使うソフト、先生が作ったり、市販のものだったり、フリーソフトだったりと色々ですが、はそれをソフトとは呼ばず、「ツール」と言うんですよね。
「この授業ではツールとして○○を使います」と言う風に使われています。
これはプログラミングやSEの業界では標準なのでしょうか?
ちょっとよくわかりませんが、まぁみんなツール、ツールと言っていますし、時々日本語で「道具」という先生もいます。

CGの学校ではMayaやAdbeもソフト、という意識です。
なので、最初「ツール」と聞いたときはかなり違和感がありました。
が、よくよく考えてみると、ソフトウェアは名称であって、ツール(道具)は"概念"ですよね。
名称ではなく概念でものを捕らえるというのは面白い考えだなと思いました。

最近は、CGソフトもMayaやMaxだけではなく、ZBrush、MudBox,Houdini、cinema4D,MudBoxなどなど、モデリング用ソフト、レンダラソフト、さまざまな種類のソフトが出ています。
こういうのをソフトと思うとちょっと身構えてしまいますが、何かを実現するためのツール(道具)だと思うと、なんだかそうでもないと思いました(僕だけでしょうか?)。
事象の捉え方、考え方の問題ですが、こういうことって結構大事なんじゃないかと思うのです。

結局は、どんな高性能のソフトも自分の要求を実現させるための道具であって、それ以上でもそれ以下でもないはずです。それがソフトが使える、というと「おー」、みたいになるのはちょっと大げさすぎじゃないかと。本末転倒ですよね。本当は、こんなすごい映像ができました、っていう方が先なはずです。で、どうやったの?ってなりますよね。
すばらしくおいしい料理を出されて、おいしいですねー、これはどんな包丁で作ったの?なんて聞きやしません。

道具がすばらしくうまく使えることが大事ではなくて、多少へたくそでも、いろんな道具を駆使してやりたいことをちゃんと実現できているか、が大事なのだと思います。
料理人が料理を使うのに包丁だけかといえばそうではなくて、はさみやお玉やとんかちやミキサーやドリルなんかを使って、さまざまな素材をうまく調理していくのと同じですよね。

ということを考えていたら、内田樹さんのblogに英語について同じようなことが書かれていました。
非常に興味深いです。

英語公用語化について
http://blog.tatsuru.com/

リンガ・フランカのすすめ
http://blog.tatsuru.com/2010/05/12_1857.php

確かに英語はツールであって、それがうまいことが(うまいには越したことはありませんが)その他すべての能力を規定することにはならないし、それだと世界で一番頭がいいのはイギリス・アメリカ人ですよね。そんな馬鹿な話はないでしょう。

英語がしゃべれることではなくて、道具として英語を使って何を表現するか。
逆に言うと、表現するものがちゃんと手元にないと、道具の使い方はうまくならないのかなとも思います。